「お忙しいところ恐れ入りますが」は締めの言葉として最適!
「お忙しいところ恐れ入りますが」は会話やメールを結ぶ際に使用できる締めの言葉として最適なフレーズです。
ビジネスの世界では締めの言葉も含め、相手に失礼のないよう振舞うことが求められることから、「お忙しいところ恐れ入りますが」を定型句として使用している人も多いでしょう。
「お忙しいところ恐れ入りますが」は便利なフレーズですが、毎回同じ言葉ばかりを繰り返していては相手にしつこい印象を与えてしまいます。それを防ぐためにも同じニュアンスとして使用できる類語を確認し、言い換えられるように準備しておくと良いでしょう。
・【恐れ入りますが】は「恐縮ですが」や「存じますが」に言い換え可能。
★例文
⇒ご多忙と存じますが、何卒よろしくお願いいたします。
⇒ご多用のところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
「お忙しいところ恐れ入りますが」の意味
「お忙しいところ恐れ入りますが」の意味を簡単に説明すると”忙しいなか申し訳ありませんが・・・”となります。
これまで意味をあまりよく考えずに使用してきた人は覚えておいてくださいね!
「お忙しいところ」「恐れ入りますが」はクッション言葉
「お忙しいところ恐れ入りますが」で使われる「お忙しいところ」と「恐れ入りますが」は、クッション言葉です。
「お忙しいところ」の意味や使い方をより詳しく知りたい人はこちらにもチェックしてください!↓↓
〇関連記事:「お忙しいところ」とはどんな言葉?会話やメールでの使い方・英語表現を解説(例文つき)
「お忙しいところ恐れ入りますが」の使い方と例文
「お忙しいところ恐れ入りますが」は一般的に、相手に対して何かの”依頼”や”お願い”の要件を伝えた後、「締めの言葉」として添えることが多いフレーズです。
電話やメールなどのシチュエーション別に「お忙しいところ恐れ入りますが」の使い方を例文付きで見ていきましょう。
「お忙しいところ恐れ入りますが」の例文【電話対応】
⇒お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
電話対応の際に使用できる「お忙しいところ恐れ入りますが」の例文です。
「お忙しいところ恐れ入ります。〇〇株式会社の〇〇(名前)と申します。」と、言い方を変えることで、電話をかける際の挨拶としても使用できます。
「お忙しいところ恐れ入りますが」の例文【ビジネスメール】
ビジネスメールで「お忙しいところ恐れ入りますが」を使用する際は締めの文章となります。提示する例文はどれも目上の人やクライアントに対して使用可能です。
・お忙しいところ恐れ入りますがご対応のほど何卒よろしくお願いいたします
”依頼したことに対して対応してもらいたい”との意味で使える締めの言葉で、よく使われる定型句の一つです。
・お忙しいところ恐れ入りますが何卒よろしくお願いいたします。
”依頼した件ですが、よろしくお願いします”との意味で使える締めの言葉です。
・お忙しいところ恐れ入りますがご確認いただけると幸いです。
”添付した(資料などを)確認してほしい”との意味で使える締めの言葉です。直接的な言い回しにならず、柔らかな印象を相手に与えることが可能です。
「お忙しいところ恐れ入りますが」の例文【返信を依頼する場合】
「お忙しいところ恐れ入りますが」はこちらが伝えたことに対して返信が欲しいときにも使用できます。
【返信が欲しいときの例文】
・お忙しいところ恐れ入りますが、ご返信くださいますようお願いいたします。
・お忙しいところ恐れ入りますが、ご回答のほどよろしくお願いいたします。
「お忙しいところ恐れ入りますが」の例文【上司への依頼】
「お忙しいところ恐れ入りますが」は、締めの言葉として先に挙げた”依頼やお願い”の例文を上司に対して使うこともできます。これで良いのか判断に迷うシーンにおいて、”教えてほしい”とお願いする場合にも使用可能です。
・お忙しいところ恐れ入りますがご教示のほどよろしくお願いいたします
○○です。
○○社に提出する資料の素案が完成いたしました。
ご確認いただけますと幸いです。
お忙しいところ恐れ入りますがご教示のほどよろしくお願いいたします。
「お忙しいところ恐れ入りますがご教示のほどよろしくお願いいたします」を締めの言葉として使用することで、上司に対して、何か修正点があれば「教えてください」と丁寧にお願いすることが可能です。
「お忙しいところ恐れ入りますが」の使いすぎには要注意
「お忙しいところ恐れ入りますが」は締めの言葉として便利ですが、あまり使いすぎるのもよくありません。
「お忙しいところ恐れ入りますが」ばかりを使っていては相手にしつこい印象を与えてしまいます。そのため使用頻度には注意すべき!もしも、使いすぎてるな・・・と感じた人は類語を使うことで解決しましょう。
「お忙しいところ恐れ入りますが」の類語表現
「お忙しいところ恐れ入りますが」の類語表現をご紹介します。
【お忙しいところ】は「ご多用」や「ご多忙」に言い換えることが可能。
【恐れ入りますが】は「恐縮ですが」や「存じますが」に言い換えることが可能。
「ご多用」と「ご多忙」は”用事が多く(やることが多く)て忙しい”様子を表す言葉です。
「恐縮ですが」は”申し訳ありません”という意味です。
「存じますが」は”知っています”や”思います”との意味で使用可能です。
類語を使用した例文
それでは類語を使用した例文を確認しましょう。
・ご多用のところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
「ご多用」と「ご多忙」、「恐縮ですが」と「存じますが」を組み合わることで言い換えましょう。
ビジネスメールでも使える「お忙しいところ恐れ入りますが」の英語表現
「お忙しいところ恐れ入りますが」の英語表現は、
で表すことができます。
例えば、「お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。」を英語で表現すると、
となります。これはビジネスメールでも使用できる英語での表現です。
返信を促す「お忙しいところ恐れ入りますが」の英語例文
返信を促したいときに使う「お忙しいところ恐れ入りますが」の英語での例文も確認しておきましょう。
⇒お忙しいところ恐れ入りますが、ご返信くださいますようお願いいたします。
「お忙しいところ恐れ入りますが」を使って依頼しよう
「お忙しいところ恐れ入りますが」は締めの言葉として、目上の人や上司、クライアントへ依頼・お願いする際に使用できる便利な言葉です。使用頻度が高いとしつこいと思われる可能性もあるため、その点は注意が必要です。
社会人として相手に依頼やお願いをする際は言葉遣いも重要となります。直接的な表現が避けられる「お忙しいところ恐れ入りますが」を使ってビジネスを円滑に進めましょう!