クロージングの意味とは?用語の使い方・例文、クロージング力の高め方を徹底解説

クロージングとは「商談の成立」のこと!

新人

部長!B社の販売契約、無事クロージングできました!うちをメインの購入先にしてくれるみたいです!
おー!1年以上がんばった成果がでたな。今後、購入量増やしてもらえるよう実績作っていかないとな。

上司

新人

任せてください!

クロージングという言葉から、なにかを『閉じる』ことであるとイメージできると思いますが、ビジネスシーンにおいては主に『商談の成立』を指して使われます。しかし、広くは商談成立までの過程をいうこともあり、ほかの業界においてはまた違った意味でクロージングが使われています。

ここではもともとの言葉の意味や一般的なビジネスシーンでの使い方のほか、分野ごとの意味も簡潔に解説しますので、どんな分野で働いても対処できるようしっかり覚えていってください。

クロージングの意味をチェック

カタカナ語の意味は、日本語と英語の意味を関連付けるととても理解しやすいもの。そこでまずは、言葉の意味そのものについて確認しておきましょう。

カタカナ語のクロージングって?

カタカナ語のクロージングですが、一般的なビジネスシーン、特に営業職では『商談の成立』『取引完了』の意味合いで使われます。

営業マンがお客様の心をグッと引き付けるような話し方をセールストークといいますよね?これと同じように、『クロージングトーク』『クロージング力』といった言葉も営業の現場ではよく使われます。

ただし、クロージングには、契約の完了に至るまでのアプローチも含まれていることがあります。ので、時には『クロージング失敗』という事態にも陥ります。

なお、アプローチについては次の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせて読んでみてください。
アプローチの意味とは?ビジネスシーンでの使い方、覚えておきたい類語や反対語を解説

英語のクロージングはどんな意味?

英語のクロージングは、『閉じる、終える』などの意味をもつ動詞の『close』がもとになっています。スペルは『closing』で、この英単語は次のような意味をもっています。

【名詞】
■終結
■閉鎖
■決算
■締め切り
【形容詞】
■終わりの
■締めくくりの
■決算の

そして、熟語ではこのように使います。

■closing bell(終了合図の鐘)
■closing ceremony(閉会式)
■closing day(締切日)
■closing years(晩年)
■closing hour(閉店時間)など

なお、クロージングと同じような発音に聞こえる英単語に『clothing』があります。しかし、これは『衣類』を意味し、『終結』を意味するclosingとは異なるので間違えないように注意しましょう。

ちなみに、厳密には『ジ』に聞こえる部分の発音は、『thi』と『si』では違うので、音声付きの辞書などを持っている人はぜひ聞き比べてみてください。

分野・シーン別!クロージングの使い方は?

クロージングは、広い意味で『商談の成立』『終結』を表しても、分野別に細かくみると若干意味合いが異なります。それでは各分野でどんな意味で使われているのでしょうか。主なものをピックアップしてみましたので確認してみてください。

①:アパレル業界のクロージング

服を買いに行ったとき、お店で店員さんに声をかけられたことがきっかけで「よし、コレを買おう!」と思った経験はありませんか?

アパレル業界では、お客様に購入の最終決定をしてもらえるよう声をかける行為をクロージングと呼びます。ただし、単純に「一つでも多くの商品を売りたい」という気持ちでは接してはダメです。

本当にお客様のためを思ってオススメし、迷っている気持ちを後押しするといった『おもてなしの心』をもって声をかけることが前提となります。

②:テレビのクロージング

テレビは24時間ずっと放送しているわけではなく、通常夜中から明け方にかけて何も放送されない時間帯がありますよね?その時間帯に入る前、その日の放送終了直前に「おやすみなさい」「本日の放送は終了しました」などのコメントやテレビ局のマークが表示されます。これを『クロージング』といいます。

反対に、朝放送開始前に表示される画面を『オープニング』といいますので、ぜひあわせて覚えておいてくださいね。

③:イベントのクロージング

社内のイベント、たくさんの人たちが集まるイベントなどを開催したら、当然のことながら『締めくくり』がありますよね?この締めのことを『クロージング』といいます。また、締めくくる際には『閉会式』が実施されることも多いですが、この閉会式をカタカナ語で『クロージングセレモニー』ということがあります。

④:コールセンターのクロージング

通販の電話受付、メーカーのお客様窓口など、お客様からの電話を受け取るところをコールセンターといいます。電話をかけたときは「お電話ありがとうございます」などの挨拶とともに、受けた人が名乗ってくれます。これをオープニングといいます。

そして、要件が済んだら締めくくりの言葉がかけられますよね?コールセンターにおいてはこのことを『クロージング』と呼んでいます

今は、オープニング、クロージング電話の良し悪しで事業の成果に大きな影響がでるため、コールセンターの対応はどんどん向上しています。クロージングでもっとも一般的になっている言葉は「ほかに何かございますか?」「ご不明な点はございませんか?」でしょう。これは、お客様が抱えている問題点をすべて解決してから電話を終了させるという意図があるようです。

⑤:不動産業会のクロージング

不動産の売買には、物件の査定、ローンの手続き、引き渡し手続きなど、さまざまな手続きが必要になります。そして、物件の引き渡しが行われ、代金決済で完了ですが、これを不動産業界ではクロージングといいます。

また、不動産の売買で発生するさまざまな費用、つまり手続きを完了させていくために必要な費用を『クロージングコスト』というので、あわせて覚えておくと便利です。

クロージングできない営業マンに!4つのコツを解説

取引先に話は聞いてもらえても、なかなか契約につなげることができないと悩んでいる営業マンはたくさんいるでしょう。ここではそんな人たちのためにクロージングを成功させるためのコツをいくつか紹介したいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

①:相手がどんな性格か素早く見極める

しっかり論理的に話を進めてほしいと思う人もいれば、和気あいあいとした雰囲気で話を進めてほしい人もいます。接する相手がどちらのタイプなのかを素早く見極め、その人にあった説明の仕方を考え出すのもひとつのポイントです。

②:声のトーンを工夫する

大きな声で一生懸命話をするのもいいでしょう。しかし、ちょっと想像してみてください。「ここだけの話…」と耳打ちされると「自分だけにいい情報をくれた!」と、心的に得をした気分になりませんか?このように、話す内容で声のトーンに緩急をつけるのもセールストークの技のひとつといえます。

③:伝え方を工夫する

「この商品はこんなにいいところがあるんです!」とメリットを伝えるのは営業マンとしては当然のことです。しかし、「今これを決めないとこんなデメリットが発生します」と伝えると、意外と「決めなきゃ!」と思ってしまうものです。

例えば、「買う気はあるけどもうちょっと考えようかな」と思っているときに「今はキャンペーン中で1万円ですが、来月になると2万円になってしまうんですよね」と言うと「今決めなきゃ」と思いませんか?

価格だけではありません。新商品が発売になるとき、「御社に一番に紹介しているので、今決めていただけると在庫を優先的に用意できます。しかし、購入者が増えてくると100%ご希望数を用意するのが難しくなります」というと、「それじゃ契約しようか」と思いやすいですよね?このように、伝え方にって相手への伝わり方も変わるということをぜひ覚えておきましょう。

④:選択できる形で提案する

何かを迷っている人に「どうしましょうか?」と言って返事を待っていても答えはでません。「どこが懸念点ですか?それならAという方法もありますし、Bという方法もあります」と問題を解決しながら提案すると、迷っている人も決めやすくなるものです。

「自分ならこう聞いてほしいな」ということも考えながらお客様への対応をするよう心がけましょう。

[書籍で学ぶ]クロージングの心理技術21

ここでは簡単にクロージングのポイントを伝えましたが、「もっと上のクロージング術を身につけたい」と思っている人もいるでしょう。そんな、さらなるスキルアップを目指す人にはこんな書籍もオススメです。
参考 Amazonクロージングの心理技術

こちらの書籍は、効果が実証済みのセールステクニックを21の項目に分類して解説している、入門書といえる内容となっています。

[ビジネス版]クロージングの使い方・例文

クロージングの意味はもうわかりましたよね?それでは実際のビジネスシーンでどのように使うのか、例文を使って確認してみましょう。

例文1
キミはまたクロージング失敗したのかね。今度田中君に同行してもっとセールストークを勉強したほうがいいな。
例文2
部長!ボクが渡した資料、とてもわかりやすかったとほめてもらえまして、二度目の訪問でクロージングできました!
例文3
A社の独占契約は、来週中にクロージングして今月の契約件数に入れたいね。

ビジネス用語としてのクロージングを知っておこう!

会社によっては『商談成立』と日本語を使うところもありますが、カタカナ語が普及している現代においては『クロージング』を使う企業も増えています。また、分野によってはさまざまな意味もあるので、その場に応じて正しくクロージングという言葉を使えるようにしておきましょう