アプローチの意味とは?ビジネスシーンでの使い方、覚えておきたい類語や反対語を解説

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アプローチとは「接近」のこと!

上司

A社へのアプローチだけど…キミやってみるか。
アプローチって、訪問のアポ取ればいいんでしょうか?

新人

上司

おい、それだけで終わろうとするなっ。うちの会社と契約してもらえるよう働きかけてくれ。

「アプローチ」ビジネスシーンだけでなく、日常生活でも比較的よく耳にする言葉ですよね。しかし、「アプローチの意味は?」と聞かれるときちんと答えられる人は少ないのではないでしょうか。

この記事ではアプローチの意味をきちんと理解できるよう意味や使い方などをまとめていますので、人に説明できるくらいしっかり学んでいってくださいね!

アプローチの意味をチェック

英語がそのままカタカナ用語として使われている言葉はたくさんあります。それでは『アプローチ』はどうでしょうか。英語の意味と同じなのか、それとも英語から派生した和製英語なのか?まずはアプローチの意味を明確にしましょう。

アプローチの英語は「approach」

アプローチは英語で『approach』と書き、次のようにたくさんの意味をもっている英単語です。

【動詞】
■(場所に/時間に)近づく
■接近する
■取りかかる
■話をもちかける
■寄せる
■(性質が/状態が)似ている

【名詞】
■接近
■近づくこと
■働きかけ
■取り組み方 など

熟語ではこのような使い方をします。

■the approach of winter(冬に近づく)
■approach completion(完成に近づく)
■approach~from another angle(別の角度から~に接近する)
■approach a problem(問題に取り組む) など

いずれも物事に「近づく」「接近する」という意味がベースにあり、そこから「取り組む」などの意味に派生しているのです。

ビジネスで使うアプローチの意味は幅広い!

英語のapproach(アプローチ)にはさまざまな意味がありますが、ビジネス用語としてはこんな意味合いで使われます。英語の意味とそうかけ離れていないことがわかります。

・接近
・接近する
・近づく
・着手する
・仕掛ける など

そして、実際のビジネスシーンにおいてはこのような状況について『アプローチ』を使って表現します。

ビジネスで「アプローチ」を使う場面
・契約の申し入れをする
・話をもちかける
・新しい提案をもちかける
・交渉をはじめる など

大きな区分としては『接近する』ことを表現しています。しかし、アプローチにはいろいろな意味があるので、会話の文脈で『提案をはじめる』『交渉をはじめる』などの解釈しなければいけません。

[ビジネス版]アプローチの使い方・例文

実際の会話ではどのように『アプローチ』が使われるのでしょうか。例文で見てみましょう。

例文1
今回の商品は女性がダーゲットだ。女性読者が多い雑誌である〇〇に広告を掲載してもらえればかなりの宣伝効果が期待できる。Aくん、さっそくアプローチしてみてくれるかね。
この場合のアプローチは、『契約の申し入れをする』の意味で使われています。仕事で何かを申し入れるときには使ってみたいですね。

例文2
原価を考えると単価300円がギリギリのラインだな。A社にはまず450円でアプローチしてみよう。
価格交渉が発生する場面ではよく耳にする言葉です。この会話では、『価格交渉をする』の意味でアプローチが使われています。

例文3
先日、経理業務の効率化についての会議をしたが、結果をもとに新しいシステムの導入を役員会で正式にアプローチしてみようと思う。
アプローチをする相手は取引先や顧客とは限りません。この会話での『アプローチ』は『提案をもちかける』の意味で使われています。

例文4
A社の商品〇〇は当社としては在庫を常に確保しておきたいなぁ。毎月の最低購入数の要望は検討するということで、当社に優先的な納入をしてもらえるようアプローチしてみて。
この会話でのアプローチは、『A社との交渉をはじめてほしい』という意味で使われています。

アプローチの類語と反対語

アプローチを正しく使うには、類語と混在せずに覚えておく必要があります。これを機に一緒に覚えておきましょう。

アプローチの類語

アプローチの似た意味をもつカタカナ用語としては『コンタクト』『アピール』『モーション』があります。どれも聞いたことや使ったことがあるのではないでしょうか?ここではアプローチの類義語について、それぞれの意味と使い方を簡単に解説しておきます。

コンタクト
『接触』『連絡』の意味があり、会話の中では主に『コンタクトをとる』といった形で登場します。相手と直接接する場合に使う言葉ですが、一方的に働きかける様子を表すアプローチと比較すると、コンタクトは互いに示し合わせて会う様子を表すという違いがあります。
アピール
『人や世間に強く訴えること』の意味があり、会話の中では主に『アピールする』といった形で登場します。A社にアプローチして、前向きに話を聞いてもらえそうだと判断したら売り込みたいところをアピールする。まずは接近して、相手にしてもらえそうなら訴えかけると考えれば簡単ですね。
モーション
『動作』の意味があるモーションは、会話の中では主に『モーションをかける』といった形で登場します。相手に働きかける状況を表す際に使いますが、特に異性に対して言い寄るさまを表現する言葉ですので、ビジネス用語としてはあまり使われません。

何かに接近、接触するときに使える用語はいくつかありますが、場面に応じて使い分けていく必要があります。アプローチだけでなく、これらのワードも上手に活用していきましょう!

アプローチの反対語

英語のapproachが『接近する』の意味だとすると、反対語は『去る(depart)』や『離脱(withdrawal)』があてはまります。しかし、カタカナ語のアプローチの反対語としては使われていません。カタカナ語ではしっくりくる反対語がないので、文脈に応じて「距離を置く」「離れる」「関与しない」などの日本語で表現してみましょう。

[業界別]アプローチはどんな意味で使われる?

いろいろな意味をもつアプローチですが、業界によっては異なる意味合いで使われています。ビジネスシーンでのアプローチとはどんな違いがあるのかを見てみましょう。

医療・看護におけるアプローチの意味

・この術式でアプローチが可能だ。
・この損傷部位ならアプローチ可能だね。

このように、医療現場では、『治療の手技を実行すること』『治療したい部位に届くこと』といった意味合いで使われます

介護におけるアプローチの意味

介護の分野では『働きかけ』の意味合いで使われます。主に2種類あり、一つは介護対象者への働きかけ、もう一つは要介護者が生活しやすくなるための周辺環境への働きかけ。この両方をアプローチという言葉で表現します。

心理学におけるアプローチの意味

心理学は心と行動についての学問だとされており、この分野におけるアプローチは『働きかけ』『手法』といった意味合いで使われています。言葉の使い方としては、『認知心理学的アプローチ』『社会心理学的アプローチ』などがあります。

恋愛におけるアプローチの意味

恋愛の分野では、恋愛感情をもつ相手に接近していく行動を指して『アプローチ』と呼びます。「B子ちゃんに積極的にアプローチしていく」「あの人がガンガンアプローチしてくるんだけど…」といった使い方をします。

仕事上の会話で「アプローチ」を使いこなそう!

仕事をしていくうえでも『アプローチ』は比較的よく登場します。しかし、広い意味をもつ言葉なので、契約に関してのアプローチなのか、価格交渉のアプローチなのかなど、会話内容によって正しく理解する必要があります

ただ、近づく、接近するという意味さえ知っておけば、ある程度ニュアンスを推測することはできます。相手の話をしっかり聞いて上手にアプローチを使いこなしてくださいね。