コネクションとは「つながり」のこと!
上司
新人
上司
この会話のように、『コネ』にはすぐにピンときても、コネと聞いて『コネクション』がすぐに頭に浮かぶ人は少ないのではないでしょうか。
今回はコネクションの正しい意味や使い方のほか、関連用語についてもわかりやすくまとめましたので一緒に学んでいきましょう。
コネクションの意味をチェック
カタカナ語として知られているコネクション。もとは何語なのでしょうか?まずは言葉の意味や語源について明確にしておきましょう。
コネクションの英語・語源
コネクションの語源は英語の『connection』で、次のような意味をもつ単語です。
■連結
■接続
■結合
■関係
■つなぐこと
■つながり
■乗り継ぎ など
■団体
そして、熟語や英文としてはこんな形で使われています。
■connection between people(人と人のつながり)
■connection cable(接続ケーブル)
■USB connection(USB接続)
■a loose connection(接触不良)
■She has a connection in Japan.(彼女は日本にゆかりがある) など
この『connection』は名詞形であり、動詞は『接続する』『つながる』などの意味をもつ『connect』となります。
カタカナ語のコネクションって?
カタカナ語のコネクションは、人に対して使う場合、物に対して使う場合の二通りがあります。
■関係 など
■連結 など
コネクションの略は「コネ」
物に対して使う場合は『コネクション』と使いますが、人に使う場合はコネクションよりも『コネ』と略して使うことが多いです。しかし、場合によっては人に対しても『コネクション』と正式名称で利用されますので、文脈で正しく判断しましょう。
[ビジネス版]コネクションの使い方・例文
『コネ』と略した場合の意味合いだけを理解していてはコネクションは使いこなせません。そこで、さまざまな場面でコネクションが使えるよう、例文をいくつか紹介しておきますね。
コネクションがある
コネクションがあることは、ビジネスにおいて大きな力になります。【例文1】も【例文2】も略語である『コネ』を使うこともできますが、『コネクション』と言うことでビジネス用語っぽくなりますよね。
コネクションを作る
先輩
この会話にあるように、コネクション(コネ)は現状にないところから作ることができます。また、コネに似た意味合いで使われる言葉に『ツテ』があります。「ツテをたどる」という使い方をしますよね?ツテは、過去に作った人脈をたどる場合に使う言葉で使うことはできません。マメ知識としてぜひ覚えておいてください。
コネクションを利用する
新人
先輩
同じ意味合いで『コネクションを使う』という言葉もあります。よく会話で登場する「~がある」「~を作る」「~を利用する」の例文を紹介しましたが、使い方はほかにもあります。「この使い方は合ってるかな?」と疑問に思ったときは、『コネクション』を略語『コネ』に置き換えるとひらめきやすいかもしれませんね。
コネクションの類語・言い換え表現
コネクションの類語として『パイプ』があります。「~とのパイプがある」といった使い方を耳にしたことはありませんか?
しかし、自分は知らないけど、共通の知り合いを介して関わることができる場合に使う言葉が『パイプ』。自分自身の知り合いを頼る『コネ』とは少し異なります。状況によって『コネ』が正しいのか『パイプ』が正しいのか異なりますので、上手に使い分けてください。
また、コネクションには次のような言い換え表現をすることができるので、併せて覚えておきましょう。
・結びつき
・続がら
・縁故
・関わり合い
・縁 など
リレーションはコネクション同様カタカナ語ですが、『人と人』や『物と物』のつながりや関係性を指す言葉です。
IT業界に携わる人が知っておきたいコネクション
IT業界ではビジネスシーンとは少し違った意味合いでコネクションが使われています。
ここではコネクションの詳しい解説はしませんが、IT業界に存在するコネクションをもう少し紹介しておきましょう。
コネクションとセッションの違い
セッションとは、通信の開始から終了までのことを指します。たとえば、会員登録が必要なサイトにログインしてからログアウトするまで。つまりログアウトをした時点でセッションの終了になります。
ログイン、つまりセッションを開始して、その状態でさまざまな情報を暗号化したデータで転送することがあります。これをコネクションといいます。
場合によってはログインをせずにデータのやりとりをすることがあると思いますが、この場合は、コネクション(通信)をするたびに暗号の仕様を確認しています。ログインをしないで通信を開始すると時間がかかることが多いのはこのせいなんですね。
コネクションエラー
通信したい相手との通信経路にエラーが生じることを『コネクションエラー』といいます。通常、エラー表示がされるときは、どのコネクション(通信経路)とのエラーなのか、記号や名称で表示されます。
コネクションプール
コネクションプーリングとも呼ばれています。これは、通信したい相手の通信窓口にアクセス要求をするたび、接続・切断を繰り返していると時間がかかります。そこで、一度通信した通信窓口の状態をキープし、続けて使えるようにしておく手法をコネクションプールといいます。
コネクションの関連用語
ビジネスシーンでのコネクションの使い方やIT業界でのコネクションについて解説してきましたが、世の中にはまだ『コネクション』が存在します。その中からいくつかピックアップして紹介しておきます。
コネクションロッド
主に、車のウィングやエアロパーツなど、ガタつきやすいパーツを取り付ける際の補強として使われる部品のことをコネクションロッドといいます。車体とパーツの『つながり』になる部品ですので、『コネクション』が使われているんですね。
コネクションフィー
アメリカのホテルの多くは、宿泊料とは別に施設使用料が徴収されます。この料金のことを『リゾートフィー』といいます。ホテルによってはこのリゾートフィーをコネクションフィーと呼んでいます。
コネクションフィーは一定料金ですが、この料金を支払うことで、個別利用では有料になるサービスが無料になるというメリットがあります。英語のコネクションには『結合』という意味もありますので、さまざまなサービスが結合するための料金と考えられます。
コネクションプラクティス
自分自身だけでなく、社会的に成長するために穏やかさや思いやりといった気持ちとつながりをもち、それにより人との関係性を築くこと。また、それにより平和的に物事を進められるようにすることをコネクションプラクティスといいます。
会社や個人間のコネクションを大切に!
会社で仕事をしていくうえでは人と人の『コネクション』は必要不可欠です。また、会社以外での個人としても、人との『つながり』は大切なものです。『コネ入社』など、あまり良い印象を与えない言葉が有名なので、コネクションは悪いことと考えていた人もいるでしょう。しかし、今日からは『大切なつながり』と認識してコネクションを使っていきましょう。