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ロットの意味とは?物流や製造、販売にかかわる人が知っておきたい用語の使い方を解説

ロットは「生産・注文の単位」のこと!

上司

来月量産開始になる商品Bの生産ロットはいくつになるんだ?
1,000個と聞いてます。

先輩

上司

それなら販売するときは1ロット100個でいいかな?小口買取を希望する顧客については取引条件を確認のうえ、その都度検討ということでいいな。

商品の製造・保管・配送・販売などに関わる仕事をしている人なら、『ロット』は頻繁に耳にする言葉ですよね。しかし、意味があいまいだという人は比較的多いのではないでしょうか。

ロットは単位を表す言葉ではありますが、単位数量は一定ではなく、業界や企業によって違いが生じるので、正しく理解をしていないと大きなミスにつながることもあります。今回は、自信をもって『ロット』という用語を使えるよう、しっかり学んでいってください。

物流業界で使うロットとはどんな意味?

『ロット』は特に物流業界では当たり前のように使われている言葉です。まずはどんな『ロット』が存在するのか、細かく見ていきましょう

製造業・販売業で使われる「ロット」

製造業・販売業でロットが意味するのは『最小単位』であり、業界として規定があるわけではなく、企業によって自由に定めることができます。そのため、転職で他の企業に勤めることになった場合には、その会社のロットをあらためて確認する必要があります。

ロットに関連するビジネス用語

ロットに関連する言葉には『最小ロット』『製造ロット』『販売ロット』などいろいろ存在します。ここでは代表的なロットについてわかりやすく解説します。

①:最小ロット

一般的に何かを製造するときには、1個だけではなく複数個まとめます。また、出荷する際も1個だけトラックに乗せるということはしませんよね。『製造』『出荷』などを行うときに最低限決められている数量を『最小ロット』といいます。

この最小ロットは企業ごとに定めることができ、通常は生産や配送などでかかるコストに損失がでない程度で設定されています。

②:発注ロット

企業や製品によって、『1箱単位』『100個単位』など発注する最低数量が定められていることがありますよね?この単位を『発注ロット』といいます。企業間の取引では発注ロットを最低取引単位に定めていることも多くなっています。

③:製造ロット

製造ロットとは、簡単にいうと同じ条件のもとで製造する最小単位のことを指します。

たとえば、接着剤を製造する場合、薬液は専用の大型容器Aで一気に作られ、それを小分けにしていきます。そして、その大型容器Aのものがなくなれば、別で作っていた大型容器Bから小分けにしていきます。

同じ製法で作られているのは当然のことですが、容器Aと容器Bでは環境が異なるので製品自体に微小の違いが生じることがあります。

この場合、まったく同じ条件下で作られている製品は同じ容器で製造された接着剤。これが同じ条件で製造する最小単位、つまり『製造ロット』となるわけです。

④:ロット番号

ロット番号とは、同じ条件で製造された製品ごとにつけられている番号で、会社によっては『ロットナンバー』『管理番号』『シリアルナンバー』と呼ばれていることもあります。大量の製品を管理・追跡するトレーサビリティシステムでもロット番号が利用されます。
トレーサビリティの意味とは簡単に言うと?英語・使い方例文(食品・IT・製造管理)・関連語まで徹底解説

『製造ロット』ごとにロット番号をつけることもあれば、原材料の切り替えのタイミングでロット番号を変えることも。管理条件は企業や製品ごとで違いがあります。

製造日だけでなく、ロット番号をつけているとより細かく製品の管理が可能となります。たとえば、もし製品に不具合があった場合には代替品を納品することになります。このとき同じ条件で作られている同ロット番号のものを送ってしまっては、、同じ不具合が発生する可能性が大きくなります。この問題を回避するため、通常は違うロット番号の製品を代替品として納品します。

ビジネス会話で参考にできるロットの例文

分野によって多少の意味合いがことなる『ロット』は、ビジネス用語としてはどのように使われるのでしょうか。いくつか例文を用意したので、場面を想像しながら読んでみてください。

例文1
配送の最小ロットは50箱なのに、納品に必要な数量は55箱なのよね。
例文2
A社の商品は発注ロットが大きいのがちょっと懸念するところだなぁ。1年で2ロットは購入するという契約を交わして、月々の納入数量を減らしてもらえないかアプローチしてみてくれないか?

アプローチについての意味は次の記事で詳しく解説しているので、そちらも読んでみてください。
アプローチの意味とは?ビジネスシーンでの使い方、覚えておきたい類語や反対語を解説

例文3
次の製造ロット分から原材料の仕入れ先が変わるんだったよな?最初の完成品はしっかりチェックするように!
例文4
ロット番号12000を納品したところから不具合の連絡が相次いでいる。念のため、12000番台は出荷停止。今きている注文は13000番台から出荷するよう通達してください。

ロットの英単語・英語表現

会社であたりまえに耳にする『ロット』ですので、日本語のように扱いがちですが、カタカナである以上「もとは英語かな?」と想像がつきますよね。それでは英語ではどんな意味があってどのように使われているのでしょうか

ロットの英語は「lot」

英語でロットは『lot』と表記し、次のような意味をもった単語です。

■分配する
■わけ前
■くじを引く
■抽選
■地区
■土地の1区画
■割り当てられた単位
■割り当てる
■種類 など

英語の意味を見ているとあまり物流を想像できませんよね?

このようにたくさんの意味をもつ『lot』。『くじを引く』『割り当てる』の意味がありますが、かなり大口の当選金となっているロト6やロト7の『ロト』の語源はこの『lot』なんです。マメ知識として覚えておいてもいいかもしれませんね。

ロットに関する英語表現

多くの意味がある『lot』、実際にはどのように使うのでしょうか。

■lot area(敷地面積)
■lot drawing(抽選)
■lot out(分割する)
■I paid a lot.(たくさんお金を払った) など

次に物流・製造・管理分野の用語としての『lot』をいくつか紹介しておきますね。

■lot control(ロット管理)
■lot management(製造ロット管理)
■production lot(製造ロット)
■lot production(ロット生産)
■lot production system(ロット生産方式)
■lot quality(ロット品質)
■minimum lot(最小ロット) など

メーカーの生産方式のひとつ「ロット生産」

英語を紹介したところで『ロット生産(lot production)』がありました。これは、製造業における生産方式の一つで、ロット生産で日々の生産を行っている企業も少なくありません。それではロット生産とはどんな形で行う生産なのでしょうか。

ロット生産とは?

製品ごとにある一定数量単位を一つのグループにし、そのグループ単位で生産を行う方式のことを『ロット生産』といいます。これに対し、材料を次々と投入し、1種類の製品を連続して製造することを『連続生産』といいます。

また、製品によっては顧客ごとに使用する材料、設計、テスト項目などが異なり、個別に生産が必要になる場合があります。これを『個別生産』といいます。個別生産は既製品ではなく、注文を受けてから製造を開始することが多いため、『個別受注生産』とも呼ばれています。

ロット生産のメリット

複数を製品の製造を行っている企業でも、製品ごとに製造ラインをもっていることはなく、同じラインで複数の製品を作っているのが一般的です。

しかし、商品Aの生産が終わって、次に商品Bに切り替える場合、ラインに乗せる資材を変更しなければならないため、この間はラインをとめる必要があります。ロット生産をすると、この時間的なロスを減らせるというメリットがあります

[番外編]投資業界(株・FX)におけるロットの意味

今は株だけではなく、FXで投資をする人も増えています。こういった投資業界でも『ロット』が存在します。

投資業界でのロットとは?
取引が可能となる最低の通貨単位のこと。

たとえば、他国の通貨の売買を行うFXでは、『1万通貨=1ロット』としており、2ロット(2万通貨)、3ロット(3万通貨)と数量を入力して取引を行います。

生産管理や発注に携わるならロットを知っておこう

製造・商品管理・配送業務など、商品の売買に関わる仕事をしている人にとって『ロット』の知識は不可欠です。しかし、製品のことを知っておく必要のある営業職や販売職、商品の検査に携わる品質管理分野でもロットは頻繁に使われます。社会人として知っておいて損はない言葉ですのでこれを機にしっかり覚えておきましょう。