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カンファレンスの意味とは?ビジネス・医療における意味からミーティングとの違いまで解説

カンファレンスは「会議」や「協議」のこと!

先輩

秋の営業カンファレンス、ちゃんと場所おさえておいてね。
あれ?カンファレンスって会議のことですよね?社内の大会議室じゃないんですか?

新人

先輩

秋に開催されるのは年に一度の全営業社員が集まる会議だからね、会議室じゃムリなのよ。

医療ドラマを見ているとよくカンファレンスというセリフが登場しています。テレビをよく見る人であれば『カンファレンス=医療現場でのミーティング』と理解している人がいるかもしれません。

しかし、冒頭の会話にもあるように、カンファレンスは一般のビジネスシーンでも登場する言葉なんです。ここでは正しい意味だけでなく、使い方や関連用語などもしっかり覚えていってください。

カンファレンスの意味をチェック

カンファレンスは比較的よく耳にする言葉ですが、そもそもどのような意味をもった言葉なのでしょうか。まずは基本的な意味を明確にしておきましょう

カンファレンスとは

カタカナ語としてのカンファレンスには『会議』『協議』という意味があります。特に、少人数ではなく、大きな会場で行うような大規模の会議のことを指します。

カンファレンスの英語

カンファレンスの語源は英語で、スペルは『conference』と書き、こんな意味があります。

■会議
■協議/協議すること
■協議会
■相談
■協議連盟 など

熟語としてはこんな感じで使います。

■an international conference(国際会議)
■attend a conference(学会に出席する)
■She is in conference now.(彼女は今会議中です)

カンファレンスがよく行われる分野

会議や協議はどんな業界でも行われるため、カンファレンスという用語もさまざまな分野で使われます。ここでは分野ごとの『カンファレンス』についてまとめてみましたので、あなたが携わる分野とどこが違うのかを比べながら読んでみてください。

ビジネス

ビジネスシーンにおいては『会議』『協議』の意味合いで使われます。企業内でよく行われている、誰が参加しているのかをすぐに見渡せる、会議室規模ではなく、全社員を対象にしたものなど、大きな規模の会議を指します。または、『経営カンファレンス』と呼ばれるような、重要なことを話し合う場を指すケースもあります。

今は、世の中でカタカナ語を使う場面が増えており、普通規模の会議もカンファレンスと呼ぶ会社もありますが、基本的な定義は覚えておいてくださいね。

医療・介護

医療や介護の現場では、『〇〇カンファレンス』というように、何の会議なのか、目的になる言葉を頭につけて使うことが多いです。

病院の運営に関する会議は『運営カンファレンス』、看護学生を集めての会議であれば『看護学生カンファレンス』といった感じですね。

また、さまざまな科がある病院では、それぞれの病棟で情報を共有したり、通達を行ったりする『病棟カンファレンス』が日常的に行われます。そのほか、何人かのチームになって医療を行っている場合は『チームカンファレンス』も実施されます。

スポーツ業界

スポーツ業界においては、会議や協議ではなく、『同盟』や『連盟』という意味でカンファレンスが使われます。この分野で一番有名なカンファレンスは、北米のプロバスケットボールリーグであるNBAの『イースタンカンファレンス』と『ウエスタンカンファレンス』でしょう。

イースタンカンファレンス
アトランティックヂビジョン、セントラルディビジョン、サウスイーストディビジョンの3つのディビジョン(区分)があり、それぞれのディビジョンは5チームで構成される。
ウエスタンカンファレンス
ノースウエストディビジョン、サウスウエストディビジョン、パシフィックディビジョンの3つのディビジョン(区分)があり、それぞれのディビジョンは5チームで構成される。

学術分野・学会

学術研究をしていると、同じ分野の研究者が集まって会合が開かれ、それを『学会』と呼んでいます。そして、それらの学会のことも『カンファレンス』といいます。また、団体によっては『学会カンファレンス』という名称がついていることもあります。
参考 一般社団法人日本病理学会病理学会カンファレンス

カンファレンスの略って?

日々患者の状態を把握しておかなければいけない医療現場ではカンファレンスは頻繁に行われているため、『カンファ』という略語が使われることも少なくありません

また、文章にする場合には『CF』と表されることもあります。臨床検討会(clinical conference)の場合には、それぞれの単語の頭文字から『CC』の略語が使われることも多いです。

医療や介護の現場では、『〇〇カンファレンス』と目的が頭につくことが多く、『〇〇カンファ』と略して使わることもしばしばです。たとえば、リハビリに関するカンファレンスでは『リハカンファ』という使い方をすることも。病院によってはさらに略して『リハカン』と言うこともあるようです。

カンファレンスと類語の違いを整理

「カンファレンスが『会議』や『協議』を指すならコレはどうなの?」という言葉がいくつか頭に浮かんでいませんか?ここではビジネスシーンでも登場する代表的な類語と比較をしてみました

カンファレンスとミーティングの違い

ミーティングには『打ち合わせ』『会合』を指す言葉で、会議を表すカンファレンスと同じ意味合いで使われることもあります。

しかし、ミーティングは主に数人レベルで行われる打ち合わせのこと。カンファレンスとの大きな違いは、会合の規模といえます。

カンファレンスは大きなものになればグループ企業を集めた数百人、数千人レベルになることがありますが、ミーティングは多くても数十人規模になります

カンファレンスとディスカッションの違い

学生時代に「グループでディスカッションをする」という時間がありませんでしたか?ディスカッションは『議論』という意味合いがあり、自由に発言し合うことをいいます。こちらもミーティング同様にカンファレンスより規模が小さいものになります。また、カンファレンスは自由に話し合うスタイルではないため、会議形式と規模に違いがあると解釈すればいいでしょう

ディスカッションについては以下の記事で詳しく解説していますので、そちらも併せて読んでみてください。
ディスカッションって?テーマや進め方、英語表現やディベートとの違いまで徹底解説!

カンファレンスの関連用語

カンファレンスが登場する会話では一緒に使われやすいカタカナ語がいくつもあります。覚えておくと会話が理解しやすくなると思いますので、ぜひ覚えておいてください

カンファレンスルーム

簡潔にいえば、カンファレンスを行う部屋のこと。カンファレンスは一般的に大人数で行われます。そうなると大人数を収容できる大きさが必要で、全員に資料の説明をするためにはプロジェクターの映像を映し出すスクリーンも必要です。このような設備のある部屋のことを指し、カンファレンスルームといいます。

カンファレンスセンター

会議室や宴会場が設置され、企業の会議や研修に利用されることが多いホテルを指してカンファレンスセンターといいます

そのほか、貸し会議室やレンタルスペースを保有している施設にカンファレンスセンターという名前がついていることもあり、施設によっては百人規模の大ホールを完備している場合もあります。

カンファレンスコール

ビジネスシーンにおいては『電話会議』を指しカンファレンスコールといいます。最近ではレレビ電話システムが採用されることも多く、この場合は『ビデオカンファレンスコール』となります。

ただし、電話会議といえばテレビ電話があたりまえになっている企業では、テレビ電話でもカンファレンスコールと呼ぶ場合がありますので、状況で判断することが大切です。

カンファレンスアプリ

カンファレンスアプリとは、手軽にテレビ電話会議ができるアプリです。通常は、回線をつなぐためにログインし、パスコードを入れて…と、接続は手軽とはいえません。その点、アプリを利用すれば、まるでチャットをするように手軽に利用でき、ユーザー情報も見られるため、どんな人が参加しているのかもわかりやすいのがメリットです。
参考 Google PlayMORA Video Conference

カンファレンスの使い方・例文

カンファレンスは会議を意味する言葉ですので、使い方に困ることはないかもしれません。しかし、正しく使ってもらうためにも例文をいくつか紹介しておきますね。

例文1
外科学会のカンファレンスで発表する資料がやっと出来上がった。
例文2
日本全国の支社の営業社員を対象としたカンファレンスが東京の市民会館で行われることになった。
例文3
外科の術前カンファは午前10時からですので、時間厳守でお願いします。

ビジネスマンや医療従事者なら知っておきたいカンファレンス

カタカナ語としては、規模の大きな会議や会合を指して使われるカンファレンスですが、企業によっては通常の会議でもカンファレンスが使われることもあります。正しく意味を理解した上で、その場の状況に応じて上手に使ってくださいね。