アウトプットとは「発信」すること!
先輩
新人
先輩
上記のやり取りであるように、アウトプット印刷物のことを指すこともありますが、ビジネスシーンでは主に『発信すること』を意味して使われます。
そのほかにもいくつか違う意味をもって『アウトプット』が使われており、前後の文章から解釈する必要があります。
この記事を最後まで読んでもらえれば、あなたもきっと『アウトプット』を正しく使えるようになるはず。それでは言葉の意味から順番に理解していきましょう。
アウトプットの意味をチェック
アウトプットと聞けば「英語かな?」と想像はつくと思いますが、なんとなく解釈して意味をわざわざ調べることはあまりないですよね?実際、英語のアウトプットにはどんな意味があるのでしょうか?カタカナ用語としても同じ意味で使われているのでしょうか?まずはそれらの謎から解明していきましょう。
アウトプットの英語は「output」
アウトプットは英語で『output』と書き、次のような意味をもっています。
■産出
■出力
■生産高
■生産活動
■制作 など
熟語としてはこのように使います。
■output data(出力データ)
■output energy(出力エネルギー)
■yearly output(一年間の生産高) など
日本語の「アウトプット」って?
英語にもいろいろな意味がありましたが、日本のビジネスシーンでは以下のような意味をもって使われています。
<何かを…>
■発信すること
■生み出すこと
■表現すること
■口にすること など
ほかに、得た知識を仕事に活かすことも『アウトプット』と呼ぶことがあります。
アウトプットの使い方・例文
アウトプットは、自分の中から外に発信することを指し、いろいろな表現がされますが、実際の会話ではどのように使うのでしょうか?ここではわかりやすい例文をいくつかあげてみました。
上司
仕事や勉強におけるアウトプットのメリット
仕事だけでなく、勉強でもアウトプットは大切だといわれています。ここではアウトプットのメリットについて簡単にまとめてみました。
思考を整理できる
何かを外に発信するためには、考えがバラバラの状態では言いたいことが伝わりません。頭の中にある情報や知識を人に伝わるようにするためには、考えをきちんとまとめる必要があります。
つまり、アウトプットを意識することで、これまでに得た情報や知識を整理することができるわけです。
人に伝えるスキルが上がる
アウトプットには『発信すること』『表現すること』という意味がありますが、ブログを書くことやTwitterでつぶやくこともアウトプットになります。また、当たり前でなかなか気づきにくいところですが、人に何かを話すことも一つのアウトプットになります。
会社でのプレゼンも、回数を重ねるほどに上手くなっていきます。アウトプットをたくさんするようにすると、発信の仕方が上手になるというメリットがあります。
インプットに対する意識が高まる
アウトプットするためには、必要な情報や知識を取り込むことが必要です。この行為を『インプット』といいます。
「こんなことをアウトプットしたい」と考えると、「この情報をアウトプットするにはほかにどんな情報が必要だろうか?」ということも同時に考えるようになるものです。このように、アウトプットすることを前提に情報収集をしたり勉強したりすれば、インプットの段階で本当に必要な情報が目につきやすくなるなど、取り組み方が変わるというメリットがあります。
苦手でもOK!アウトプットの仕方・方法
「アウトプットするけどなかなかうまくいかない」「そもそもアウトプウトは苦手だ」という人はいますよね?そんな人のために、誰でも簡単にできるアウトプットの仕方をわかりやすくまとめてみました。
書く
質の高いアウトプットをするには、インプット、つまり、情報や知識を得る行為の質を高める必要があります。
学生時代、暗記するのに『書く』ということをした覚えはありませんか?まれに見聞きするだけでもしっかり頭の中に残る人はいます。しかし、多くの人は見たり聞いたりするだけでは覚えることはできないものです。
人は文字を書くと、自分に必要な情報をピックアップして取り込むという働きをする『脳幹網様体賦活系(のうかんもうようたいふかつけい)』を刺激するといわれています。
インプットするときは、可能な限り紙に『書く』ことを心がけましょう。
話す・教える
自分がもっている知識や情報を人に伝える場合、相手が理解できるように話をまとめる必要があります。そのためには、まずは自分自身がしっかりと理解していなくてはなりません。
また、人に話すことで、記憶に残りやすくなるともいわれています。そのほか、人に話すことで「こんな情報が足りなかった」「この情報を加えるとわかりやすくなる」ということも判明するものです。
人に話すということは、なにも講義の場である必要はありません。友達に知っている情報を教えるという気楽な会話でもいいので、あなたも一度試してみてください。
行動・実践する
人に話したり教えたりすることも一種の『行動』と思えるかもしれません。しかし、ここでの『行動・実践』は自分でやってみることを意味します。
たとえば、テレビで簡単にできそうなレシピの情報を得たとします。これが『インプット』にあたります。
次にそのレシピを友達や会社の同僚などに話します。ここで、自分自身の知識を深めることになります。
そして、そのあとは自分自身がそのレシピで実際に料理を作ってみましょう。これが真のアウトプットということになります。どうですか?こうやって例を見てみると、アウトプットって意外と簡単ですよね?
ビジネススキルの向上に役立つ本「アウトプット大全」
この記事を読んでもアウトプットの概略は理解できると思います。しかし、「もっとアウトプットについての知識を深めたい!」という人には『アウトプット大全』という本がおすすめです。
【CHAPTER1】アウトプットの基本法則
【CHAPTER2】科学に裏付けられた、伝わる話し方
【CHAPTER3】能力を最大限に引き出す書き方
【CHAPTER4】圧倒的に結果を出す人の行動力
【CHAPTER5】アウトプット力を高める7つのトレーニング法
この記事の中でも簡単に上手くアウトプットができるようになるポイントを紹介していますが、こちらの著書は、さらに掘り下げた内容になっています。
アウトプットの基本や、結果を出す人はどんな行動をしているのかなど、ここで紹介しきれていないポイントもたくさん書かれています。真剣に「もっとアウトプットの能力を高めたい!」と思っている人はぜひ読んでみてください。
[豆知識]アウトプットとアウトカムの違い
アウトプットと混同されやすいものの一つのとして『アウトカム』という言葉があります。この言葉は『成果』『効果』という意味で使われており、情報や知識を発信する『アウトプット』の先にあるものとして考えるとわかりやすいですね。
読書や学習の効果はアウトプットで高めよう!
『アウトプット』と考えると難しいイメージがあるかもしれませんが、『ブログを書く』『人に話す』という行為であれば、気軽に始められますよね?アウトプットを意識することで情報や知識を得る効果もアップし、記憶に残る情報や知識も増えていきます。
今何かを勉強している人、いろいろな情報を収集しようと思っている人は、アウトプットを意識してみてくださいね。