アナリシスとは「分析」のこと
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もしかして、あなたもこんな風に「アナリシスってなに?」という状況になってこの記事にたどりつきましたか?
そんなあなたのために、ここではアナリシスの意味や類語、一緒に覚えておきたい関連語などをわかりやすくまとめています。ぜひ最後まで読んで不明点をなくしてください。
アナリシスの意味をチェック
アナリストは世間でよく耳にする言葉ですよね?アナリシスはその元になる言葉なんです。しかし、意味がわからないとはじまりません。理解しやすいようにまとめてみたので、まずは意味をしっかりと理解しましょう。
アナリシスの英語は「analysis」
アナリシスは英語で『analysis』と表記し、以下のような意味をもつ言葉です。
■分析
■解析
■分析的検討
■精神分析 など
そして、英文の例としては以下のようなものがあります。
■chemical analysis(化学分析)
■ultimate analysis(元素分析)
■a close analysis(綿密な分析) など
日本語のアナリシスって?
日本のビジネス用語としてのアナリシスも英語の意味と変わらず『分析』を意味します。しかし、業界や分野によって分析する対象物が異なります。そこでここでは以下の2つの分野について紹介します。
企業・金融業界のデータ分析
一般企業おいて事業を推進していくためには、消費者は今どんなモノを求めているのか、どんなサービスを求めているのかを調査することが必要不可欠です。そして、得られた情報を事業に実際に活かしていくためには分析をする必要があります。このデータ分析こそが、一般企業における『アナリシス』といえます。
集める情報は異なりますが、金融業界でも同じことがいえます。例えば、ある企業の1ヵ月の株価の推移と企業情勢から今後の値動きを予想する。これも一つのアナリシスです。「今投資をするならこの商品だろう」と予測をするときにもデータ分析は必要で、これもアナリシスということになります。
研究や実験のデータ分析
研究や実験を進めるためにもさまざまな角度からデータを分析することでしょう。この分析や解析作業もアナリシスです。
そして、研究の世界においては、複数の研究結果を統合してさらに高いところからの分析をすることがあります。これを『メタアナリシス』といい、『メタ分析』『メタ解析』とも呼ばれています。
さらに、このアナリシスやメタアナリシスの結果を提示し、それを通じてデータの中から見えるパターンや傾向を明らかにする科学として『統計解析』があります。
アナリシスの使い方・例文
一般企業だけでなく、研究職の人も携わることがあるアナリシス。会話の中ではどのように使うのでしょうか?実際の場面を想像しなから目を通してみてください。
アナリシスの類語を区別しよう
アナリシスには次のような類語がいくつかあります。
■アナライシス:分析
■アナライズ:分析する
■アナリティクス:分析したデータの中にあるパターン・法則などを抽出すること
■アナリスト:分析する人
■アナライザー:データ分析・解析する装置や人のこと
アナリシスは聞いたことはないけど、これなら聞いたことがある!という人もいるのではないでしょうか。どれも分析を意味するアナリシスから派生した言葉なので、覚えておいて損はありません。
アナライシス
アナリシスは英語で『analysis』と表記し、『ly』の部分を『ライ』と読むこともできるため、『アナライシス』と表現されることもあります。つまり、『アナリシス』と同じ意味で、『分析』を意味する言葉です。
アナライズ
アナリシスを実行する行為のことをサシ、『アナライズ』といい。会話の中ではこのように使います。
アナリティクス
データの中に潜んでいるパターン、法則、相関関係などを見出して抽出することを『アナリティスク』といいます。この作業を行うことで、過去に何があり、現状はどのようになって、今後どうなっていくかを明らかにすることができます。
Googleが提供する『アナリティスク』とは?
さまざまな情報サイトが存在しているネット社会において、どれだけアクセスしてもらっているかを解析するといった作業は運営側としては重要な仕事の一つです。それを簡単にできるよう、Googleが提供しているツールに『Googleアナリティスク』というものがあります。
基本的には無料で使えるツールとなっていますが、データ制限が緩和されていたり、サポートがついていたりする有料版もあります。
Googleアカウントでログインをし、以下のサイトにログインすれば簡単に登録ができますので、アナリティスクを必要としている人は試してみてください。
参考
Googleアナリティスク登録ページ
上記のボタンでアクセスできなかった場合は、Googleにログインしたのち『Googleアナリティスク』で検索してみてください。
アナリスト
アナリシスは『分析』そのものをさしますが、アナリストはその分析を行う人のことをいいます。証券業界、不動産業界、IT業界などさまざま分野に専門のアナリストがいます。詳しくは以下の記事をぜひ参考にしてください。
アナリストとは何?仕事・資格の種類や関連語をわかりやすく解説
アナライザー
分析する機器や人のことを総称して『アナライザー』といいます。しかし、人については『アナリスト』という言葉があるので、主に分析する機器のことを『アナライザー』と呼んでいます。その他、分析をするためのソフトやアプリの商品名にアナライザーが使われることもあります。
分析を実行するアナリストもアナライザーといえます。
宇宙戦艦ヤマトの“アナライザー”も分析していた!
宇宙戦艦ヤマトを知っている人なら、アナライザーと聞けばあの赤いロボットが一番に頭に浮かんだのではないでしょうか?そして、そのアナライザーは何をしているんでしょう。
さまざまな情報を収集し、そのデータを分析してヤマトが安全に航行できるように努めていますよね?このアナライザーも分析をする機械だったんですね。
アナリシスの関連用語
『アナリシス』を使う場面に遭遇すると、必然的に関連語も続々と耳にすることになります。そこで、あわせて覚えておきたい関連語をいくつかピックアップしてみました。
アナリシスパターン
3Dグラフィックスなどで、形を立体的に計算する過程でときどき遭遇する状況を抽象化して、仕組みの本質を抽出して単純化した構造図で、ソフトウェア工学*でよく使われています。
ビジネスの領域での分析をする上でも、この問題に向き合うためにはどの情報とどの情報の抽出が必要なのか、どんな解決策があるのかなど、ある程度のパターンがあります。そのいくつかのパターンが必ずしもあてはまるわけではありませんが、問題にぶつかった人のために『アナリシスパターン』という著書も発売されていますので、そちらも参考にしてみてください。
参考 amazonアナリシスパターン(ソフトウェア工学*:安全に正確に動くようなソフトウェアをできるだけ簡単に開発・維持する技術)
アナリシスプラス
オーディオケーブルや、エレキギターとアンプをつなぐシールドと呼ばれる楽器ケーブルを製造・販売している会社です。
独自の中空楕円構造のケーブルで特許を取得。品質の良さで愛好家も多く、プロのミュージシャンにも人気です。
参考
Analysis Plusホーム
シンセシス
さまざまな方法で得られた複数のデータを使用し、新しくデータを得る。つまり、複数のデータを合成して新しいデータを作ることをいいます。
アナリシスは『分析』を意味し、『分析』とは物事をいくつかの要素にわけて詳細をはっきりさせることなので、シンセンスとアナリシスはお互いに対義語になります。
データのアナリシスを仕事に活かそう!
仕事をする上で、これから成長していくためには何をすればいいか、データを分析することは非常に大切な要素です。
また、ざっくりとした分析ではなく、より丁寧な分析をすることで、今まで見えていなかったことがきっとわかるはず。あなたもアナリシスをする際は、些細なことも見過ごさないくらいの丁寧さで臨んでみてくださいね。