アドミニストレータとは、ネットワークを管理する人
先輩
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このように、特に部署がきっちりとわかれている大きな会社では必ずといっていいくらいに存在しています。
企業によっては『アドミニストレータ』という部署が設置されていることもあります。そこでこちらの記事では、言葉の意味や使い方のほか、アドミニストレータの役割などについてもわかりやすく解説していきます。
アドミニストレータの意味をチェック
会社にIT部門やシステム部門が設置されていれば、なんとなく耳にしたことがある言葉でしょう。アドミニストレータは『アドミン』と略語で使われることもあるので、こちらの言葉のほうが馴染みがある人もいるのではないでしょうか。
こちらの項目では言葉の意味や使い方についてぜひ理解をしていきましょう。
アドミニストレータって?
会社では、社内ネットワークやコンピューターの保守・管理をする人をさして『アドミニストレータ』といいます。
仕事でパソコンを使用していても、一般の従業員には触れない項目ってありますよね?その項目を触ることができる人がアドミニストレータです。
自宅のパソコンでも、1台で複数のユーザーがそれぞれのアカウントを作って利用することがあるでしょう。アカウント情報を確認したときに、次のような記載を見たことはないでしょうか?
こちらの図にあるように、「管理者」というワードを見つけたら、これはアドミニストレータのことだと考えてOKです。
アドミニストレータの英語
アドミニストレータは英語のスペルは『administrator』となり、以下のような意味があります。
■管理者
■行政官
■行政家
■統治者
■管財人 など
会社のパソコンで新しいシステムを入れた時などに、自分のIDではなく「administratorでログインしてください」と言われたことはありませんか?
これは、管理者権限のないIDではない作業をするために、管理者権限のIDで入ってください、ということなんです。
ITの世界で、アドミニストレータはネットワークやパソコンの管理者をさす言葉です。しかし、IT以外の世界では違う意味合いで使われます。わかりやすいように、英語表現の例をいくつかご紹介しておきますね。
■a government administrator(国の行政官)
■to the trust administrator(信託管理人)
■park administrator(公園管理者)
アドミニストレータの使い方・例文
アドミニストレータがどのような役割を果たすのかについては後述します。ここではまず、言葉の使い方を確認しておきましょう。
パソコンにおけるアドミニストレータの権限
家族で1台のパソコンを使用していて、新しいソフトやアプリケーションをインストールしようとしたとき『管理者権限が必要です』というメッセージがでます。その場合は、管理者にIDやパスワードが必要となり、それがわからないと先に進むことができません。
このようにアドミニストレータ(管理者)には、パソコンを機能に関することの操作をしたり、アカウント(ユーザー)の追加したりするなど、パソコンの情報を管理する権限をもっています。
パソコンの「権限」が意味すること
パソコンを購入したら、いろいろなソフトウェアやアプリが最初からインストールされていますよね。その中には不要なものもあり、逆にほしいソフトウェアがないこともあります。そんな場合にはアンインストールとしたり、反対にインストールをしたりすることでしょう。
もし、複数人で1台のパソコンを共有していたとして、それぞれのユーザーが好き勝手に触っていると、Aさんには不要なソフトでアンインストールしたら、Bさんには必要だったということがあるかもしれません。
また、パソコンを動かすのに必要不可欠なソフトをあやまってアンインストールしてしまったという状況も起こりかねません。
このような不具合が起こらないよう、一人がパソコンをしっかりと管理するといった意味でもアドミニストレータ(管理者)が必要になります。こうした管理を行える状態のことをよく「権限」と表現します。
新人
自分専用パソコンでも一般ユーザーでの使用が安全!
自分一人でパソコンを使っている場合には、「面倒だから管理者でいいか」と思いがちです。しかし、アドミニストレータ(管理者)だとインストールもアンインストールもサクサク作業ができてしまいます。
不要なソフトウェアをインストールしたり、自分がいないときに誰かに触られてしまったりすることを防ぐためにも、普段使用する際には一般ユーザーとしてログインすることをおすすめします。
アドミニストレータが持つ権限
これまでの項目でも少し触れている、パソコンでのアドミニストレータがもつ権限をここで一度まとめておきますね。
■ソフトのインストール/アンインストール
■OSの設定変更
■アカウントの追加/削除
■パソコン動作に影響を与える可能性があるファイルへのアクセス など
システムアドミニストレータという資格もある!
基本的に、システムアドミニストレータとは、企業内で使用するコンピューターやシステムの管理・保守を行い、日常的な運用に関する機能の維持ができるようにするといった役割をもっています。企業内では『シスアド』と略称で呼ばれることも多いです。
情報処理技術者試験の一つとして、『初級システムアドミニストレータ』『上級システムアドミニストレータ』という資格試験もありましたが、現在では以下のように変更されています。
■初級システムアドミニストレータ⇒ITパスポート試験
■上級システムアドミニストレータ⇒ITストラテジスト試験*
(ITストラテジスト試験*:上級システムアドミニストレータ試験とシステムアナリスト試験が統合されたもの)
企業の中でシスアドとして仕事をしていくうえでは必要不可欠な試験とされていますが、転職をするうえでは情報管理に関する仕事の経験も重視される傾向にあります。
[番外編]アドミニストレータという名前のキャラクターも
2018年秋アニメとして、『ソードアート・オンライン』が放送されています。SWORD ART ONLINEというスペルで書くところから、ファンの間では『SAO』という略称でよばれています。
このアニメは文庫、マンガ、映画、テレビアニメなどでもシリーズ化されており、『白夜の剣士』編ではアドミニストレータというキャラクターが登場しています。
公理協会の最高司祭で、人の世界を支配している女性という設定ですので、『管理をする立場』という意味でもこの名前はピッタリですね。
アドミニストレータの位置づけを理解しておこう!
家でも職場でも、パソコンを使うことが当たり前になっている世の中ですので、管理者の立場でなくても『アドミニストレータ』を目にする機会は増えています。
少人数の職場であってもシステムを管理する人は存在しますので、「アドミニストレータってなに?」ということにならないよう、しっかりと意味を理解しておいてくださいね。