コンソーシアムとは、同じ目的を持つ仲間!
新人
先輩
新人
コンソーシアムとは、同好の士のこと。目的や好きなことを同じくする仲間をいいます。
コンソーシアムの意味をチェック
コンソーシアムは、企業、団体、政府機関など、さまざまなレベルの組織において目的を同じくする仲間のこと。詳しい意味や例文をご説明していきましょう。
コンソーシアムの英語・日本語
コンソーシアムは、英語「consortium:合弁企業、共同体」からきた用語。日本語の「同好の士」という意味は、後者の共同体のニュアンスが強くなります。また、英語では法律用語として、「配偶者権」の意味も含まれます。
「コンソーシアムを組む」とは?
コンソーシアムは、「コンソーシアムを組む」のように使われることもあります。これは、同じ目的を持つもの同士が集まり徒党を組むことを表現します。
コンソーシアムの使い方・例文
コンソーシアムは、すでに仲間である関係を表して、コンソーシアムを組むは、これから仲間関係を築く際に使用します。以下の例文をご参照ください。
「〇〇コンソーシアムは、参加しやすい組織だと思うよ。」
「6大学コンソーシアムの参加大学は以下の通りです。」
「俺、あの子のファンなんだ。」
「え、俺も俺も。コンソーシアム組もうぜ。」
コンソーシアムの契約・具体例
ビジネスにおいてコンソーシアムは、事業共同体ともいえるもので、組織間または個人間の契約によって結成されます。その契約形態や具体例を見ていきます。
契約形態や契約書について
契約書は協力関係・連結関係を築く者の間で結ばれます。企業間のものあれば、大学関連、個人も参加できるものもあります。大学または企業における研究開発、新規プロジェクトにおいて有益なものとされています。正規の契約書(協定書)では、目的を明記し、代表者を選定します。そして、構成員各の権利と義務が記述されます。
新人
先輩
コンソーシアムの具体例
次に、日本におけるコンソーシアムの具体例をご紹介します。どのような点で同じ目的を持つ仲間が集まっているのかチェックしてみてください。
具体例①:AIビジネス推進コンソーシアム
AIビジネス利用促進を目的とした企業が集まるコンソーシアム。富士通や伊藤忠商事テクノソリューションズなど、AI分野でのアプリケーションやサービス開発に携わる企業が結集して設立されました。AIに関連するノウハウを相互に共有して連携を図るビジネスのコンソーシアムです。
具体例②:日本中小企業・ベンチャービジネスコンソーシアム
ベンチャー企業(革新的技術により新たな分野で急成長を目指す企業)の成長のための情報促進を目的とするコンソーシアム。法人だけでなく、個人でも参加可能なコンソーシアムです。研究会の発足や毎年1回の研究発表会、討議大会を開催。新規プロジェクトの将来性などを見直せる機会となっています。
具体例③:文部科学省IB教育コンソーシアム
コンソーシアムには、政府機関主導のものもあります。文部科学省主導のこのコンソーシアムは、国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラムIB(国際バカロレア)を推進するコンソーシアム。世界の多様化する複雑さに対処でき、未来へ責任ある行動をとる態度とスキルを身に付けた子どもを育てること目的にしています。
企業におけるコンソーシアムのメリット・デメリット
なぜ企業はコンソーシアムを組むのでしょうか?そのメリットとデメリットをご紹介しましょう。
・技術やノウハウの交換ができる
・技術や人材の活用により工期短縮やコスト縮減が図れる
・品質確保、VFMの向上
メリットでは、共同で目的達成に向け前進するため、それぞれの技術やノウハウを活用することができ、品質の向上やコスト削減が可能なことが挙げられます。
・意思決定に時間がかかる
・業務分担の調整が難しい
・利益配分に混乱をきたす場合がある
・リスク分担の調整が難しい
デメリットとしては、組織が大きくなることによる弊害が多く挙げられます。1企業よりもコンソーシアム内では意思決定に時間がかかり、数社の企業からなるコンソーシアムでは、その責任や利益配分についての調整が非常に難しくなります。
先輩
新人
コンソーシアムの類語について違いを確認
コンソーシアムと似た言葉は、同じくビジネスのシーンでよく聞きます。
アライアンス
アライアンスとは、利害の一致する企業が連携すること。コンソーシアムが、競争相手やライバル会社とも連携をとる和やかな企業連携なら、こちらは利害の合うもの同士の同盟関係です。
ホールディングス
ホールディングスとは、持株会社や持株会社制度のこと。最近見聞きすることが多くなった株式会社〇〇ホールディングスとは、傘下の株式を一定以上保有している大株主の会社ということです。コンソーシアムと同じく目的を同じくした組織ですが、違う会社同士の企業連携ではなく、親会社-子会社の関係にあります。
ホールディングスとはどんな意味?ビジネスでよく聞く持株会社のメリット・デメリットを解説ステークホルダー
ステークホルダーとは、利害関係者のこと。企業と利害関係が一致している存在で、企業業績が良ければその恩恵が得られ、悪ければ損失がある者のこと。コンソーシアムは目的を同じくして集まる仲間というイメージですが、ステークホルダーの中にはスポンサーの存在も含まれます。
ステークホルダーとは?ビジネスマンが知っておきたい意味と使い方を具体例から完全ガイドJV(ジョイントベンチャー)
ジョイントベンチャーとは、複数企業が共同で出資して新規事業を立ち上げることです。合弁企業ともいいます。コンソーシアムは同好の士で集まることで、ジョイントベンチャーはお金を出し合って好きなものを買うというイメージです。
個人も企業もコンソーシアムで成功をつかめ!
コンソーシアムは、目的を一にして切磋琢磨できる仲間のこと。まるで友情を描いた漫画のような言い回しですが、現実世界でもこの仲間を作るのは非常に大切で難しいことでしょう。
ビジネスでのコンソーシアムだけでなく、個人でもコンソーシアムを組むことで成功する事例もあります。協力連携できる仲間をたくさん作っておきましょう!