「相違」とは「違い」という意味
意見に相違があるようなので結論は次回ということで…
「相違」は少々お堅い表現なので日常会話では使いませんが、ビジネスシーンではよく使う表現です。
「相違(そうい)」の意味は「互いに違いがある」。「相」は「互いに」という意味で、2つの事物に違いがあることを意味しています。
「相違」に否定語を付けた「相違ない」という表現もよく見聞きします。
「相違ない」とは「間違いない」という意味
「相違ない」には単純に違いがないという意味以上のニュアンスがあります。
「相違ない」の意味は「間違いない」。断定的に肯定する際に使用されることが多いです。「間違いない」も同様ですが、『「相違」がない』とわざわざ強調することで、単純に「そうだ」と肯定するよりも確信した表現。
単純に「違いがない」という意味で使われることもあるので、文脈からの判断が必要です。
「相違」「相違ない」の使い方・例文
「相違」「相違ない」の詳しい使い方を例文で見ていきましょう。
・双方の考えに相違があったため、結論は先送りされた ・相違があれば教えてください ・A社とB社の相違点について考えを述べる ・相違ないようであればサインをお願いします ・私が作成したもので相違ございません
「意見の相違」「考えの相違」といった使い方をよくされます。
「相違点」は「違いがあるポイント」のこと。
「相違ない」の敬語表現である「相違ありません」「相違ございません」もあわせて覚えておきましょう。実際に使う機会はこれらの方が多いはず。
「相違」の類語
「相違」と似ているようで違う表現に「差違(さい)」「齟齬(そご)」があります。
・話に相違がある ・話に差違がある ・話に齟齬がある
同じように使っても違和感がありませんが、それぞれ違う意味の言葉です。
・相違⇒違い ・差違⇒差 ・齟齬⇒ズレ
一言で説明するならこのようになります。どれを使うかでニュアンスに違いが出てきますよね。「相違」とあわせて確認しておきましょう。
「相違」「相違ない」の英語表現
「相違」は英語ではどのように表現できるのでしょうか。
It’s natural to have different opinions ⇒意見の相違があるのは当たり前です
「different」で「相違」を表しています。
「相違ない」と返答する際は「It is true」「It is correct」で表すことが可能。
「相違ない」で自信たっぷりに
「相違ない」と断言した方が自信たっぷりに聞こえます。使い方によっては、商談や説得で有利に話を進められるかも。「相違」「相違ない」を効果的に使っていきましょう。