キーパーソンとは「鍵となる中心人物」のこと
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「キーパーソン」とは、特定の環境や組織内で大きな影響を与える「鍵となる中心人物」の意味合いで使われる言葉です。
キーパーソンは必ずしも、組織のトップである必要はありません。
B社が家族経営の企業ならば、社長ではなく兄弟に意思決定の強い権利が与えられてキーパーソンである可能性も。あるいは、現場においては経営のプロである社長よりも、現場の部門責任者がキーパーソンとして意見が重要視される場合もあります。
今回はキーパーソンの意味、類語、使い方をくわしく解説します。ビジネス上の意味と特定の業界での意味の違いを理解して、使い方を覚えていきましょう。
キーパーソンの日本語の意味
キーパーソンは名前のとおり、組織内で鍵となる中心人物を表します。英語では「key person」と表し、日本語と同様に主に以下の意味を持つ言葉です。
・主要人物
・鍵となる人物
英語の「key person」がカタカナ英語として、そのまま日本語で使われるようになったわけです。同じような意味で男性に限定した「キーマン(keyman)」という言葉がありますが、昨今の状況ではビジネス上の重要人物が男性に限るはずがなく、キーパーソンと代わって徐々に失われていく言葉だといえます。
キーパーソンは中心人物でありながら、特定の環境で意思決定を行う際に強い権限を持つ男女を問わない人物なのです。
介護用語としても使われるキーパーソン
キーパーソンはビジネスにおける重要人物という意味付けのほかに、介護用語としても使われています。介護用語のキーパーソンとは、介護を行う医療従事者や介護士とコミュニケーションを図り、要介護者に代わって介護の判断を行う人物を指します。
つまりは介護される本人ではない人物で、基本的には要介護者の家族や同居人にあたる人物のことです。介護を開始するにあたって、さまざまな申請や契約、情報共有が行われますが、要介護者の代わりに重要な判断を行います。
要介護者の周りの環境を組織だと捉えると、ビジネス上のキーパーソンと同じく鍵となる人物になります。しかし使う場面や文脈によっては介護の意味でのキーパーソンとなることを覚えておきましょう。
キーパーソンのビジネス上の意味
ビジネスにおけるキーパーソンとしては、企業の組織内の意思決定者が真っ先に挙げられます。社長や幹部の役職を持ち、特定の部門や部署の取りまとめを行う責任者の立場の人物が主です。
もちろん、肩書き以外にも上司からの信頼が厚い部下や積極的に意見を発信する人物がキーパーソンとなり得るケースもあります。
関わる組織内でキーパーソンを素早くみつけ出し、キーパーソンに絞ったアプローチをすることが重要です。キーパーソンの好む方法やそのほかの人物との組み合わせにより、キーパーソンの意思決定に影響を与えることができます。
キーパーソンの特定、次にそのキーパーソンに効果的な方法で話を進めることがビジネスでは優先されます。特定の仕方としては、対象の組織に関わった経験のある同僚に聞いたり、データを活用してあぶり出したり、事前の調査が有効的です。
キーパーソンの使い方・例文
キーパーソンは特定の組織内で「鍵となる中心人物」の意味を持つ言葉です。ビジネス上で使われるシチュエーションを想定した例文を参考に、自らのビジネスに活用できるかみていきましょう。
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キーパーソンの類義語
キーパーソンの類義語として「キープレーヤー」という言葉があります。物事や組織内で重要な働きをする人物の意味です。キーパーソンと同じ意味合いでも使われており、ビジネスでも多用されます。
「プレーヤー」が示すように、計画や組織内の重要な実行者の役割を持ち、先陣を切って目標に向かって突き進む人物のことです。実質的にキーパーソンと同じ人物を指すことが多いです。
そのほかには、キーパーソンの「key」の意味を持つ日本語「カギ」として省略された形で表す場合もあります。すでにお互いがキーパーソンの意味を理解しているならば、省略した形でも伝わる言葉です。
キーパーソンはビジネスで重要な用語
キーパーソンはビジネス上の用語として広く使われますが、介護業界では異なる意味を持つため、どちらの意味を用いているのかは前後の文脈で判断しましょう。
そしてビジネスを円滑に進めるためには、キーパーソンを特定して適切なアプローチを取ることが重要となります。キーパーソンの意味を理解して、ビジネスの力を磨いていきましょう。