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インポートとはどんな意味?パソコン・小売関係の使い方、英語をわかりやすく解説

インポートとは「運び込む」という意味

新人

うわぁ。先輩、おしゃれなドレスですね!
謝恩パーティ用に新調したインポートドレスなのよ。斬新なデザインで素敵でしょ~。

先輩

新人

インポートってなんだろう?ブランドの名前かな?とりあえず、誉めておこう)5歳は若返ってみえますよ。馬子にも衣裳ですね!

新人君が、かなり失礼なセリフを口にしています。先輩の反応が怖いですね・・・。

それはさておき、インポートは「運び込む」という意味のカタカナ語。ブランドの名前ではありません。

新人君のように勘違いしていると、相手と話が合わなくなってしまいますね。インポートの正しい意味や使い方を知っておきましょう。

英語のインポート(import)の意味は?

インポートは英語表記すると「import」です。

「import」の語源は「運ぶ」という意味のラテン語「portare」。「im-:中に」+「porto:運ぶ」=「中に運ぶ」というニュアンスを核にもつ言葉です。

import
・輸入する
・輸入
・輸入品
・データを取り込む
・~を意味する
・~をほのめかす
「もの」だったり「データ」だったり「意味」だったり。対象はさまざまですが、何かを中に運び込むという点は共通していますね。

ちなみに「in(im):内へ」という意味をもつ仲間の言葉には、インドアやインサイドなどがありますよ。

カタカナ語のインポートの意味は?

カタカナ語のインポートは、英語の「import」から日本語になった言葉です。インポートの意味は下記の通り。カタカナ語と英語で違いがあるのかみてみましょう。

言葉
・輸入すること
・輸入品
・データを取り込むこと

英語の「import」には「~を意味する」や「~をほのめかす」という意味がありました。しかし、カタカナ語のインポートにその意味はありません。

カタカナ語のインポートは輸入関係、または、データの取り込みに関する話題で使われる言葉です。

パソコン・IT関係のインポートは「データを取り込むこと」

パソコン・IT関係でのインポートは「データを取り込むこと」という意味になります。

パソコンやスマホは、勤めている業界に関係なく使用する機会が多い、社会人の必須アイテムですよね。この意味は、押さえておかないと困った事態になるかもしれませんよ。

インポートが登場する場面

インポートは、パソコンやスマホなどに、データを取り込んで使えるようにするときに登場する言葉です。

・メール送受信データを新しいパソコンにコピーする
・デジカメやスマホで撮った写真をパソコンに転送する
・古いスマホから機種変した新しいスマホに電話帳データを移す
・CDの音楽をパソコンやスマホに移す

ちなみに、データを取り出すことは「エクスポート」といいます。インポートとエクスポートは、セットで使用するのが一般的な言葉なのであわせて覚えておきましょう。

関数の「インポートレンジ」とは

IMPORTRANGEは、Googleスプレッドシートで使用できる関数です。

利用中のスプレッドシートに、ほかのスプレッドシートで作ったシートや特定の範囲セルデータを取り込めます。

importは「取り込む」、rangeは「範囲」という意味があるので、ある範囲のデータを取り込む関数となっています。

小売業界のインポートは「輸入」

小売業界では「輸入」という意味でインポートが使われるのが一般的です。インポート〇〇という形で使われる関連語も頻繁に用いられるので、ここで勉強しておきましょう。

インポートブランド

インポートブランドは輸入されたブランド品

海外から輸入されたブランド品だけがインポートブランドと呼ばれます。海外ブランド=インポートブランドではないので注意してください。

海外ブランドなのにインポートブランドではないものには、ライセンスブランドがあります。

ライセンスブランドは、日本の企業が海外のブランドとライセンス契約を結び、海外ブランドの名前を借りて、自社のオリジナル商品を開発・製造・販売するブランドです。

ライセンスブランドの商品は、海外ブランド本社の製品ではありません。

インポートショップ

インポートショップは、インポート(輸入品)を取扱いしている店です。

インポートショップと間違いやすい次の店についても押さえておきましょう。

■セレクトショップ:オーナーのが選んだ商品を取り扱う店

■直営店:ブランドやメーカの本社が直接運営している店

■正規店:直営店ではない一般の小売店で、ブランドやメーカの本社と正式な販売契約を結んでいる店

■アウトレットショップ:正規品としては販売できない傷物や型落ち品などを、正規品よりも安く販売する専門店

店の分類から、その店で扱う商品の特徴をつかめますね。

インポート商品

インポート商品は輸入された商品のこと。日本ブランドの検品基準よりも緩い海外ブランドの基準に合格した製品が輸入されます。

生産ロットごとに商品の差異がある場合も珍しくありません。日本ブランドの基準なら不良品判定ではじかれるような糸のほつれや色移りなども、若干の不備なら問題なしと判断されて正規品になる場合があります

インポートの使い方・例文

インポートは、パソコン関係の話題で登場するケースと、小売分野で使う場合で意味が大きく変わってきます。

それぞれのシチュエーションでどのように使用されるのか、例文でイメージしましょう。

パソコン関係の例文

上司

テキストファイルをインポートしたいんだけど、どうやったらいい?
エラー表示が出て、インポートができないですね。調べてみるので、ちょっと待ってください。

新人

小売分野の例文

上司

新店舗のテーマは「女性にワンランク上のインポート感を提供する」だ。
わかりました。上質なインポートものを増やして、高級リゾートの気分を味わえる空間を演出しますね。

先輩

インポートはデータや商品を運び込むこと

インポートは「パソコンなどにデータを取り込むこと」と、国内に海外から商品を「輸入」するという2つの意味をもつ言葉です。

登場するシチュエーションは大きく違いますが「中に運ぶ」というニュアンスは共通しています。

それぞれの意味を理解し、使い分けできるようになりましょう。