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エクスポートとは?インポートとの違いって?エクセル、動画、chromeにおける意味を解説

エクスポートとは「持ち出す」という意味

新人

インポートって、パソコンを使っていたときに見たことがあるような。
覚えていたのね。感心感心。じゃあ今回は、エクスポートについて勉強してみましょうか。

先輩

新人

いえ。実は、インポートもちょっと忘れかけているので復習したいなと思ったんです。

新しい事柄を学ぶだけでなく、復習も大切ですよね。今回取り上げるエクスポートは、インポートというワードとセットで登場するケースが珍しくないワードです。

エクスポートの意味や使い方とあわせて、エクスポートと一緒に用いられやすいカタカナ語についても勉強してみましょう。

英語のエクスポート(export)の意味は?

エクスポートは英語表記すると「export」。語源は、インポート(import)と同じで「運ぶ」という意味のラテン語「portare」です。

インポートは「im-:中に」+「porto:運ぶ」=「中に運ぶ」というニュアンスをもっています。

それに対して「export」は「ex-:~の外へ」+「porto:運ぶ」=「外へ運ぶ」という意味を核にもつ単語

export
・輸出する
・運び去る
・輸出
・国外への持ち出し
・ほかのソフトへのデータ転送
・外へ伝える

「export」は、「もの」や「データ」「意味」を外に運び出すときに使う言葉です。

同じように「ex-:~の外へ」というニュアンスをもっている仲間の単語には「exchange(交換する)」などがあります。

カタカナ語のエクスポートの意味は?

英語の「export」は、外へ運び出すというニュアンスをもつ言葉です。

「export」から日本語になったカタカナ語のエクスポートの意味も確認してみましょう。

export
データを書き出すこと
・輸出すること
・輸出品

カタカナ語のエクスポートにも、英語の「export」と同じく「輸出」という意味はあります。

しかし、一般的なビジネス会話などでは、カタカナ語ではなく漢字の「輸出」を使うケースが大半です。エクスポートで輸出を表す人はあまりいません。

エクスポートといったら「データの書き出し」のこと

一般的に、エクスポートといったら「データの書き出し」を意味します。

パソコンやスマホなどで作ったデータファイルを、ほかのソフトウェアが読み込めるように形式を変えて保存することです。また、その機能もエクスポートと呼ばれます。

エクセルでのエクスポート

Excelののエクスポートは、Excelシートをブック形式(.xls)ではないほかのファイル形式で保存することをいいます。

・PDF(*.pdf)
・テキストファイル(.txt)
・カンマ区切りのテキストファイル(.csv)
・XMLスプレッドシート(.xml) など

ファイルを保存するときの形式をブック形式(.xls)から、例に挙げたような形式に変更するとエクスポートできます。

動画でのエクスポート

動画のエクスポートは、スマホなどのカメラで撮影した動画を、ほかのスマホやパソコンなどでみられる形式に保存しなおすこと。

動画ファイルは、非常にたくさんの種類のフォーマットがあるため、撮影した動画がほかの機種では再生できない場合がよくあります。

そんなときには、MP4ファイルがおすすめ。MP4ファイルは、多くの機種が対応しているフォーマットなので、この形式でエクスポートすると再生できる可能性が高くなります

それでもダメなら、YouTubeやTwitter、Facebookなどに投稿すると、ほかの機種でもみられるようになりますよ。

chromeでのエクスポート

chromeのエクスポートは、ユーザーIDやパスワード情報、ブックマークや履歴・設定などの個人情報をオフラインで保存したいときに使う機能です。

chromeにログインしていて、同期設定が「オン-すべて同期」 になっている場合は、Googleアカウントで全データが自動的に同期されます。そのため、エクスポートを使用する必要はありません。

しかし、セキュリティ対策など、何かしらの理由でクラウドが使えない状況下で、Chromeのデータを移行しなければならないときにはエクスポートが役立ちます

対義語!エクスポートとインポートの違いとは

エクスポートの対義語はインポートです。インポートは次のような意味をもっていますよ。

インポート
・輸入すること
・輸入品
・データを取り込むこと

エクスポートの意味とインポートの意味は対になっていますね。でも、両者には違いもあります。

エクスポートの「輸出」という意味は、一般的にはあまり使われません。一方、インポートは「輸入」という意味でもビジネス会話に登場します

エクスポートとセットで使われやすい言葉

エクスポートとインポートのように、エクスポートにはセットで使うケースが珍しくない言葉がいくつかあります。

語彙が増えると、エクスポートの使い勝手もよくなるのでしっかり押さえておきましょう。

バックアップ

バックアップは、データをコピーして保存するという意味です。保存したデータもバックアップといいます。

エクスポートは、ほかのソフトウェアで使うために、そのソフトウェアで読み込める形式でデータを保存することです。若干ニュアンスが違いますね。

また、バックアップにはほかの意味もあります。くわしくはこちらの記事で確認してください。

バックアップの意味とは?パソコンやスマホでのやり方は?英語・類語・使い方も解説

ダウンロード

ダウンロードは、インターネット上のデータファイルを自分のパソコンなどに移してコピーするという意味。ネットとソフトウェア間のデータ移行がダウンロードです。

エクスポートは、特定のソフトウェアで作ったデータを、別のソフトウェアで使える形式に変更して保存しなおす機能。

どちらもデータ移行の話題で登場する言葉ですが、エクスポートで行うのはソフトウェア間のデータ移行になる点がダウンロードとの違いになります。

エクスポートの使い方・例文

ビジネス会話でのエクスポートは「データを書き出すこと」という意味で使用します。どのようなシチュエーションで使うのか、例文でイメージしてみましょう。

例文1

上司

ファイルのエクスポートが遅いなあ。なんとかならないか?
設定が、どうなっているか確認したいので、パソコンを変わってください。

新人

例文2

先輩

資料に変更が出たからチャットで皆に転送してもらいたいんだけど、できる?
データをエクスポートして共有すればいいんですよ。

新人

エクスポートとインポートの意味はセットで覚えておこう!

「データを書き出すこと」という意味のエクスポートは「データを取り込むこと」という意味のインポートと抱き合わせで使うケースが大半のカタカナ語です。

インポートのほかにも、バックアップとダウンロードは、エクスポートと一緒に用いる機会が多いワード。

これらの語句は、セットで覚えておくと便利ですよ。語彙を増やして、ビジネスに役立てていきましょう!