グローバリゼーションとは何か?企業や労働者視点で考えるメリット・デメリットを解説

グローバリゼーションとは「世界的規模に広げること」という意味

新人

グローバリゼーションって、なんかかっこいい響きですよね。使ってみたいな~。意味はわからないんですけど。
意味がわからないのに使ってみたいなんて、ビジネスマンの自覚のかけらもない発言!ないわ~!

先輩

新人

興味は学びのチャンスですよ!そういわずに教えてください。

あらあら。確かに興味のあるなしは学習効率を大きく左右しますが、この話の流れで堂々と主張するのはちょっと恥ずかしいかも?

グローバリゼーションとは、「世界的規模に広げること」という意味のワードです。グローバリゼーションについてくわしく学んでいきましょう。

英語のグローバリゼーション(globalization)の意味は?

グローバリゼーションは英語表記すると「globalization」。つづりの長い「globalization」だと難しそうなイメージがありますね。

でも、「グローバル(global)」という単語なら、皆さんも聞き覚えがあるかもしれません。「global」には「地球規模の」という意味があります。

次に、「globalization」の意味をみてみましょう。

globalization
・世界的規模化
・地球規模化
・世界化
・世界的拡大
・世界的なスケールへの成長

「globalization」は、何かを地球規模に広げることを意味する単語ですね。

カタカナ語のグローバリゼーションの意味は?

カタカナ語のグローバリゼーションは、次のような意味をもっています。

グローバリゼーション
・世界的規模に広がること
・人や物、金が、国という枠組みを超えて地球規模で活発に移動し、政治や経済、文化の統合が進むこと

英語の「globalization」とカタカナ語のグローバリゼーションは同じ意味ですね。

グローバリゼーションは、「グローバル化」といわれる場合も。そして、グローバル化には「国際化」という類語があります。同じようなニュアンスに思えるこの2つは、実は違う意味の言葉なのです。

グローバリゼーションやグローバル化といった場合には、国単位で物事をみるのではなく、地球をまるごとひとつの塊としてとらえます

一方、国際化は国対国の交流。あくまで国という単位で物事をみるので、ものの見方や考え方がグローバリゼーションやグローバル化よりも狭くなります。

グローバリゼーションのメリット・影響

グローバリゼーションは、経済や人々の生活に大きな影響を与えます。国や企業、そこで暮らす人々にどのようなメリットがあるのか確認しましょう。

国としてのメリット

海外企業が参入して刺激が加わることで、競争力のあるより高度な産業に成長できたり、新たな産業が生まれたりするきっかけになります。また、国内企業が安く大量に販売される海外製品に対抗するため、高くても売れる上質な商品の開発・製造に力を入れるようになる側面も。

海外からの労働者を受け入れることで、労働者人口が増えるメリットも期待できます。

企業としてのメリット

海外企業が参入してくると、早急に対応しなければ、海外企業に市場を乗っ取られてしまう可能性があります。

過去にも、関税が撤廃されて安い外国産のオレンジや牛肉が日本に輸入されるようになると決まり、農業関係者が騒然となったことがありました。このとき、日本の農家は外国の安い農作物と価格競争をしたりはしませんでした。土地が狭い日本の農業では、大規模経営の海外農業に太刀打ちできないとわかっていたからです。

価格競争の代わりに品種改良や育て方の研究に力を入れ、高くても売れるおいしい柑橘類や世界的ブランドにもなった和牛を開発して競争力を身につけました。

グローバリゼーションが進むと、このような動きがさまざまな業種に広がっていくと予想されます。海外企業がなかなかマネできない、高度な技術が必要で高品質な「高く売れるもの」の生産や、この先求められる新分野に資金や人員を投入して生き残りをはかるわけです

また、外国人労働者が増えると人手不足を解消する一助となったり、海外に工場をもつことで製造コストをおさえられたり、グローバルにビジネスを展開することによる恩恵はあります。

労働者としてのメリット

海外企業が増えれば国内の雇用も増えます。高賃金が期待できる大手の外資系企業の求人も増加するでしょう。就職先を探している人や転職を考えている人にとってはチャンスですね。

また、国内企業が、より高度で利益の出るビジネスに業務内容を切り替えて無事軌道に乗せられれば、売り上げもよくなっていくはず。今より高い賃金を得られる可能性が出てくるわけです。

国民としてのメリット

海外企業が国内に進出してくると、市場には安価な海外製品が増えていきます。今までよりも安くものを買えるようになるのは、これはこれで、消費者にとって大きなメリットですね。

国内企業が高品質な商品の開発・販売に力を入れるようになれば、購入時の選択肢が多くなります。普段は安くて手軽な外国産牛肉で腹を満たし、特別な日は高級和牛で贅沢を楽しむのような使い分けができるわけです。

グローバリゼーションのデメリット

物事はいいことばかりとは限らないですよね。グローバリゼーションにもデメリットはあります。

国としての問題点

大手企業など、資金に余裕のある企業が海外進出すると、企業が国におさめる税金は減少します。海外に進出した企業は、進出先の国で税金を納めます。日本には、海外の税率よりも日本の税率が高かった場合の差額分しか税金が入りません。

日本にも、海外企業の日本支店が上げた利益分の税金は入ってくるメリットはありますが、逆の見方もできるわけです。

また、海外からたくさんの労働者を受け入れる場合は、社会保障費や日本人と共生するための対策にかかるコストが多く必要になります。

企業としての問題点

海外から企業が参入したり、それに対抗して日本企業が成長を遂げるのはいいことですが、その波に乗れなかった企業は厳しい選択を迫られます。

人員削減し企業規模を小さくするか、賃金カットするか、今より効率よくビジネスする方法をみつけるかしないと企業として生き残れません。

労働者としての問題点

勤めている会社が、海外企業との価格競争に巻き込まれてしまうと、従業員は生活が困難になってしまう場合も。

もちろん、中小企業などではグローバルな視点を持たなくてもやっていけるケースも十分あります。しかし、業種や状況によっては、賃金カットで所得が低くなったり、人員削減で解雇されたりする恐れがあります。

国民としての問題点

グローバリゼーションが浸透すると、海外から多くの労働者が国内に移住してくるようになります。

宗教や生活習慣などが異なる海外の人たちと、トラブルなく日常生活の場を共有するためにはさまざまな対策が必要です。

グローバリゼーションの対義語

グローバリゼーションの対義語には、次のようなものがあります。

グローバリゼーションの対義語

・アンチグローバリゼーション

・アンチグローバリズム

・反グローバリズム

・反グローバル化

これらは、グローバリゼーションに反対する意見や社会運動を意味する言葉です。

グローバリゼーションの例

この見出しでは、グローバリゼーションに対応している企業の例を紹介。大企業ばかりではなく、中小企業の中にも世界に挑戦している会社がありますよ。

グローバリゼーションに対応する企業例

まずは、大企業からみていきましょう。皆さんも知っている企業がずらりと並んでいますよ。

・コカ・コーラ
・ソニー
・キヤノン
・トヨタ自動車
・P&G
・ジョンソン&ジョンソン
・ネスレ

世界を視野に入れた企業では、世界中でどこでも同じ品質の製品やサービスを提供できる取り組みをしている会社が大半です。

どこの国でも同品質の商品を買えるようにし、同時に、その品質を向上させ定期的にリニューアルを繰り返すことで利益を確保しています。

地場産業からグローバリゼーション

株式会社スノーピークは、金属加工で有名な燕三条の企業です1

職人の優れた技術を活かし「本当にほしいものを自分でつくる」という創業者の理念のもと、世界で認められるオリジナルのアウトドア用品を開発・製造・販売しています。

グローバリゼーションの使い方・例文

世界的規模化という意味のグローバリゼーションは、今や逃れることが難しい世界的な流れになっています。

多くの企業が対応を求められているため、ビジネス会話に登場する機会も増加中。どのように使うのか、例文でイメージしてみましょう。

例文1

上司

技術革新によってグローバリゼーションが加速しているね。
うちもそろそろ対策を考えないと。グローバリゼーションの波には逆らえませんよ。

先輩

例文2

新人

ここ数年、グローバリゼーションの動きが緩やかになっている気がしませんか?
グローバリゼーションの影響が多方面に出ているようだからね。悪影響を少なくする方法も探らないといけないんだ。

上司

新人

グローバリゼーションの再考が、必要な時期がきているのかもしれませんね。

グローバリゼーションの光と影を理解しよう

世界の流れとなっているグローバリゼーションには、メリットもデメリットもあります。

労働者にとっては、今よりも高収入を得られるチャンスであるのと同時に、失業のリスクもある大きな変化です。

でも、避けられない時流なら対応していくしかありません。受ける被害は小さく、得られる利益は大きくになるように、ビジネスマンとしての技量をみがいていきましょう!

  1. 参考:SNOW PEAK|株式会社スノーピーク