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コンサバとは?ビジネス、ファッションなどシーン別での使い方の違い、対義語を徹底解説

新人

新しくお隣の部署に配属されてきた女性、上品で落ち着いた雰囲気で素敵ですよね。
相変わらず、そういうところはチェックが早いね…でも確かに素敵。ファッションもコンサバ系で、私とはタイプが違う。

先輩

「コンサバ」は日常でもよく耳にしますが、使われる文脈によって微妙にニュアンスがかわる用語です。特にビジネスシーンでは注意して使わないと、意図せぬ誤解を生むことも。

今回は、意外に見落としがちな「コンサバ」の意味、シーン別での使い分け、対義語などをくわしく解説します。

「コンサバ」の意味は?

新人

そっか、上品テイストの女性のファッションは「コンサバ」なんですね。僕、その辺疎いからなー。
そうなんだ、意外!ところで「コンサバ」って、場面によっては不用意に使わない方がいいってわかってる?

先輩

「コンサバ」は、もともと英語のConservative(コンサバティブ)が語源です。

Conservative
・保守的な、保守主義の、伝統主義の
・控えめな、穏健な

日本では、どちらかというとファッション用語のイメージが強いですが、他にも本来の意味から転じて、さまざまな文脈で使われています

使うシーンでかわる「コンサバ」の意味

新人

確かに「コンサバ」って、常に誉め言葉ってわけでもないですね。仕事上は、どちらかというとマイナスのイメージかも。

ここではシーン別の「コンサバ」の意味を解説します。

ビジネスシーンで使う場合

ビジネスシーンで「コンサバ」が使われる場合、「保守的な」という本来の意味に、「無難」「面白みがない」「柔軟さに欠ける」「チャレンジを避ける」というニュアンスがプラスされることが多いです。どちらかというとネガティブなイメージが強いので、使う場合は注意が必要です。

使用例
・この提案書はコンサバすぎるよ。
・部長は相当コンサバだから、その企画は通らないと思うよ。
コンサバに見積もっても、このままでは予算をオーバーしそうです。

ファッションで使う場合

「コンサバ」は、ファッションのジャンルを表す用語としても定着しています。こちらは、ビジネスで使われる「コンサバ」とは違って、ずっとニュートラル。

ファッションにおける「コンサバ」は、女性の場合はエレガントで控えめ、男性の場合は知的で品格のあるスタイルの呼称です。時代によって変化はあるものの、極端にカジュアル過ぎたり、個性を主張しすぎない、きちんと感のある装いを指すことが多いです。

政治で使う場合

「コンサバ」は政治的な姿勢を表す際にも使われます。この場合「コンサバ」はいわゆる保守派=従来からの伝統や習慣、社会制度などを尊重する立場を表します。

ただし、日本の政治のジャンルでは「コンサバ」よりも「保守派」「右派」「守旧派」といった用語を使う方が一般的。立場や人によっては、同じ用語でも微妙に違った意味で使われることも多いです。ビジネス以上に誤解を招きやすいので、安易に使うのはおすすめできません。

医療で使う場合

「コンサバ」は医療用語としても使われます。この場合は、手術を行わず、内服薬や湿布などを使用して経過を見るタイプの治療を指します。「当たり障りのない治療」とも呼ばれます。

内科や整形外科の領域でよく使われますが、一般的な用語ではありません。雑学として覚えておいてもよいかもしれませんね。

「コンサバ」の対義語は?

新人

そういえば「コンサバ」の対義語ってなんだろう?ドラスティック?プログレッシブ?なんかいろいろありますよね?

「コンサバ」は、シーンによって違ったニュアンスで使われるため、対義語もそれに合わせた使い分けが必要です。具体例をみていきましょう。

ドラスティック(drastic)

ビジネスシーンで「コンサバ」に対して使われることが多いのがドラスティック。「激しい」「行動的」「徹底的」を意味します。

使用例
・もっとドラスティックな意見が必要なんだよ。
・計画をドラスティックに見直しましょう!

プログレッシブ/プログレ(Progressive)

プログレッシブも、コンサバの対義語で、意味は「革新的」「進歩的」。どちらかといえば、アートや音楽の分野で使われることが多いですが、政治姿勢や技術用語として使用されることも。プログレと略されることも多いです。

使用例
・今回、野党が提出した政策は相当プログレッシブだ。
・1960年代後半に登場したプログレッシブ・ロックは、音楽シーンを一変させた。

リベラル(liberal)

こちらは政治用語で使われることが多い対義語。リベラルは「自由主義の」「進歩的な」を意味します。

使用例
・彼はリベラルな家庭環境で育ち、同性婚にも賛同している。
・あの大学はとてもリベラルな校風だよね。

コンテンポラリー(contemporary)

コンテンポラリーは「現代的」「当代の」という意味。こちらはファッションやアートで、特定のスタイルを指すことが多いです。

使用例
コンテンポラリーアート ・コンテンポラリーミュージック ・コンテンポラリーダンス

アバンギャルド(avant-garde)

アバンギャルドは、もともとフランス語の「前衛部隊」を表す軍隊用語です。意味は「最前線の」「先駆的な」。こちらもファッションやアートの分野で「コンサバ」と対比される用語です。

使用例
・このファッションは、当時としてはアバンギャルドでした。
・あの芸術家は、非常にアバンギャルドだ。

「コンサバ」の使い方には注意!

「コンサバ」は一般的に広く浸透していますが、場面や相手によって、さまざまなニュアンスが加わる用語です。使う際には充分注意しましょう。

正しく意図が伝えるには、なんとなく「わかったような気になる」のは禁物!本来どんな意味なのか、きちんと把握しておくことが重要です。