「失礼」は「礼儀を欠く」
・失礼します ビジネスパーソンであればよく口にするフレーズではないでしょうか。 「失礼(しつれい)」は「礼を失う」と書き、「礼儀を欠く」という意味。 とはいえ、実際に「失礼」に当たることをする際に使うよりも、挨拶の定型文として使うことが多い言葉です。 「失礼」はどのような使い方をするのでしょうか。例文を通して確認していきましょう。 ・お先に失礼します ・失礼ですがお名前をうかがってもよろしいでしょうか ・先日は失礼いたしました ・くれぐれも失礼のないように 「失礼します」は部屋に入る際や出る際の挨拶として使うフレーズ。また、何か質問やお願いの際に「失礼ですが」と前置きする使い方もよく見られます。 これらは特に「失礼」なことがなくても使われる定型文として定着していますね。 もちろん、「礼儀を欠く」としての意味で謝罪や注意喚起の際にも「失礼」は使われています。 「失礼」に似た表現はいくつかありますが、それらに違いはあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。 ・失敬(しっけい) ・無礼(ぶれい) ・非礼(ひれい)など 「失敬」の「敬」は「敬意」のことであり、「失礼」とほとんど同じ意味です。謝罪で使った場合、「失礼」よりもフランクな印象に。また、「失敬」はやや古い表現でもあるので「失礼」を使った方が無難です。 「無礼」や「非礼」は、「失礼」と同様に、「礼儀を欠いた」ことを表す表現です。その程度に差があるとされています。 「失礼」→「無礼」→「非礼」の順で、大きく礼儀を欠いた状態となります。 とはいえ、明確な線引きがあるわけではありません。「失礼」よりも敬意を込めたい際は「無礼」、大きな失態をしてしまった際は「非礼」といった感覚で頭に入れておきましょう。 ・ご無礼をお許しください ・この度の非礼を心よりお詫び申し上げます 英語では入退室時の「失礼します」といった定型文はありません。 ■入室の許可がほしい際:May I come in?(入ってもいいですか?) ■面接等で退出する際:Thank you very much for your time.(お時間を取っていただきありがとうございました?) また、オフィスを先に退出する際の「お先に失礼します」は「See you tomorrow(また明日)」や「Have a good weekend(よい週末を)」でOK。 「失礼」は日常生活でもビジネスシーンでもよく使う言葉。「失礼」を使いこなすことで、礼儀をわきまえたビジネスパーソンとして評価されるでしょう。「失礼」の使い方・例文
「失礼」の類語
「失礼」の英語表現
よく使う言葉だからこそ