「射幸心」は「運よく得したい心」
ソーシャルゲームのガチャ課金やギャンブルの是非を問うような話題で登場するワード、「射幸心(しゃこうしん)」。「射幸心」は「運よく得したい心」という意味です。
具体的にいえば、ガチャで当たりを出したい、ギャンブルで一儲けしたいといった心理のこと。クジやギャンブルは法律の許す限りであれば必ずしも悪いものではありませんが、ハマりすぎは禁物。誰にでもある「射幸心」について見ていきましょう。
いろいろな「射幸心」
私はガチャもギャンブルもしないから「射幸心」とは無縁かな
このように考えている人は多いと思います。確かにガチャやギャンブルの話題で「射幸心」はよく使われますが、それ以外の日常生活にも「射幸心」をくすぐるものはあふれています。
例をいくつか挙げていきます。
・今週だけガチャでレアが当たる確率が20%増し ・ギャンブルで5千円が10万円に ・宝くじ当たったら家族でハワイ旅行しよう ・定価5万円以上のものが入っている1万円の福袋 ・セールで冬物衣料が半額 ・3割引きになってたからこのお惣菜も買っちゃおう
これらに少しでも食指が動いたら…あなたの「射幸心」が刺激されています。ゲームやギャンブルだけではなく、宝くじやセール、普段の買い物も「射幸心」とは無縁ではありません。
「割引」や「今日限り」というキーワードにピクリとしてしまうのも「射幸心」に関係があります。
とはいえ、「射幸心」は誰にでもあるもの。コントロールできてさえいれば人生を楽しくしてくれるスパイスのようなものです。
「射幸心」を抑えるには
気づいたらガチャで10万円使ってた…
毎月ギャンブルで使っちゃうから貯金できない…
別にいらないのにセールだとつい買っちゃう…
このような人は「射幸心」を少し抑えた方がいいかも。いくつか「射幸心」を抑えるのに有効と思われる対策を紹介します。
・ギャンブルの場合は収支記録を付ける ・本当に必要なものか冷静になって考えてみる ・定期預金をする、必要最低限以外お金を持ち歩かないなど、衝動買いの対策をする ・それらをやりたくてもできない環境を作る
これらは比較的軽度の方向けの対策。もし、重度であれば医療機関で治療を受ける必要があります。
ギャンブル依存症の治療が、公的医療保険の適用対象となる方針を政府が発表(2020年4月~)。心当たりのある方はぜひ医療機関へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
「射幸心」の使い方・例文
「射幸心」の使い方を例文を通してみていきましょう。
・射幸心を煽る広告は規制されている ・射幸心をグッと抑える
「射幸心を煽る」という表現がよく使用されています。ガチャに関する規制について詳しく知りたい方は消費者庁の『インターネット上の取引と「カード合わせ」に関するQ&A』を参照してください。
「射幸心」の英語表現
「射幸心」は、「passion(情熱)」と「gambling(ギャンブル)」を使って、英語で表現することができます。
・The game arouses the passion for gambling ⇒そのゲームは射幸心を煽る
ギャンブルへ情熱という意味が、射幸心に繋がります。
「arouse the passion for gambling」で「射幸心を煽る」という意味に。
適度なら問題なし、でも…
自己管理できる程度なら人生を豊かにしてくれますが、深刻化すると生活の支障になってしまうのが「射幸心」。度を超す前に一度、冷静になる時間を設けましょう。