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サードパーティの意味とは?IT用語と物流用語の違いは?関連語・使い方も解説

サードパーティとは『第三者』のこと

先輩

純正の充電器買ったの?高かったでしょ~。
前にサードパーティ製品を買ったことあるんですけど、反応しなかったんですよね。

新人

先輩

動作確認済みの製品を選ばなかったんじゃないの?最近は、互換品でもけっこう優秀だけどねぇ。
サードパーティを簡単にいうと『第三者』。主に電子機器や家電の業界で使われていましたが、現在では物流用語としも用いられます

今回はサードパーティの意味を明確にするとともに、サードーパーティ製品を利用するメリットなどについてもわかりやすくまとめました。これから会話でサードパーティという言葉を正しく使えるよう、しっかり学んでいってください。

サードパーティの意味をチェック

第三者の意味をもつサードパーティですが、これだけでは漠然としていますよね。まずは、カタカナ用語としての意味や英語、使い方についてチェックしておきましょう。

日本語としてのサードパーティ

日本のビジネスシーンでは、主に他社製品のパソコンやOSに対応するソフトや周辺機器を製造・販売している企業を指します。そのほか、他社製品で使えるパーツを製造・販売する企業もサードパーティになります。

たとえば、「この充電器はiPhone8以降の機種との互換性あり」などと明記されている商品があります。このように、Apple以外の企業が製造する充電器がサードパーティ製品、Appleが販売しているiPhone向けの商品が純正品となります。

また、サイトによっては『サードパーティー』と表記されている場合もありますが、意味は同じです。

そのほか、二大政党制の日本では、三番目に勢力をもつ政党もサードパーティと呼ばれています。

サードパーティの英語は『third party』

サードパーティは英語で『third party』と明記し、『第三者』の意味で使われます。しかし、これは単数形なので、複数の人について示す場合は『third parties』が正しい表現になります。

そして、カタカナ用語の意味と同じように『正規メーカーとは別の〇〇』といったことを表現する場合は、次のような熟語が使われます。

■the third party organization(第三者機関)
■third party product(サードパーティ製品)
■third party software(サードパーティソフトウェア)

そのほか、『外部である』ということを強調したい場合には、『outsider(アウトサイダー)』を使う場合もあります。英語圏の人に説明する場合、『複数人の第三者』は、『third parties』よりも『outsiders』で表現することが多いので、場面に応じて使い分けてください。

なお、アウトサイダーについては次の記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせて読んでみてください。
アウトサイダーの意味は?反対語はインサイダー?ビジネスシーンでの意味や使い方も例文で解説

サードパーティ製品を利用するメリット・デメリット

サードパーティの商品が発売されるということは、需要があるからといえます。それでは、ユーザーはなぜサードパーティを利用するのでしょうか。ここでは、考えられるメリットとデメリットを簡単にまとめてみました。

メリット

IT製品、その他電化製品の区別なく、サードパーティ製品の一番のメリットは、主だったところでは次の2点があげられます。

■価格が安い。
■形状やカラーのバリエーションが豊富。

また、カメラのレンズであれば、純正品にはない機能が備わった商品もあります。

デメリット

サードパーティ製品は、『純正品と違い開発費がかかっていない』『フルスペックで製造していない廉価版である』といった理由で、価格をおさえて販売することができます。しかし、その分デメリットがあるのも確かで、主だったものは次の2点があげられます。

■本体に接続しても認識されない場合がある。
■不具合があった際の保証がない。

サードパーティの商品は、安いけど、純正品とまったく同じように使えるとは言いきれないんだね。

[ビジネス版]サードパーティの使い方・例文

サードパーティの意味はそれほど難しくないので、もう理解できましたよね?しかし、「会話ではどんなふうに使うの?」と迷う場合もあるでしょう。ここでは、簡単な例文を用意したので、場面を想像しながら読んでみてください。

例文1

新人

サードパーティのカートリッジに交換したらプリンターが認識しなくて…。すみません、無駄遣いになりますけど、純正品を買いなおしますね。
例文2

掃除機のパーツをサードパーティで製造・販売するらしいですが、品質チェックはうちでもしっかりやったほうがいいんじゃないですか?
例文3
A社のサードパーティとして開発・製造を始めてから、当社の売り上げは劇的に伸びた。

サードパーティの関連用語

カタカナ用語の中には、一緒に覚えておくと便利な関連用語が存在する場合も多いです。サードパーティにも『サードパーティ〇〇』といった言葉がいくつかあります。ここでは、広く知られているものの中からいくつかピックアップしてみました。

サードパーティアプリ

Twitterやmixiなどのアプリで、公式ではないものがありますよね?これらは、外部の開発者が正規のTwitterやmixiのアカウントで使えるように作っており、運用自体もTwitterやmixiでは行っていません。

このように、実際に運用を行っていない、第三者の企業が作ったアプリを『サードパーティアプリ』といいます。

サードパーティロジスティクス

メーカーが製品を保管する倉庫、配送トラック、配送業務など、物流業務を第三者となる外部企業に委託することが増えています

こういった業務形態をサードパーティロジスティクスといい、物流業界では広く使われています。

また、『3PL』の略語でやりとりしている場合もあるので、知識として覚えておくと便利です。

サードパーティcookie

cookieとは、今見ているWebサイトから、今使っているPCに保存される、訪問日時などの情報を指します。

たとえば、どこかのサイトを閲覧しているとします。そのときに上に表示されているドメインがファーストcookie(ファーストクッキー)となります。

そして、そのページに画像や動画が添付されていれば、そこにアクセスした場合は別のサーバーにつなぐことになります。このときのドメインが、サードパーティcookie(サードパーティクッキー)です。メインのページから離れた第三者のページに進むということで、このように呼ばれています。

状況に応じてサードパーティ製品を有効利用しよう

サードパーティ製品は、うまく使えない場合もありますが、高い互換性をもった製品も多く存在します。利用状況や予算に応じて有効利用してください。