転職の相談ができる人はまわりにいますか?「転職できるかな」「転職しようかな」…転職を考えた時、悩む人は多いものです。悩んだら一人で解決せずに誰かに相談してみるのと良いでしょう。しかし、転職の相談相手は慎重に選ぶことが必要です。相手を間違えると思わぬリスクを背負うこともあります。
転職相談をしたい人が増えている
転職は人生の一大事です。一人で決断するにはことが大きすぎて、誰かしらに相談したいと思うことも多いでしょう。キャリアアップのためや自分の境遇改善のため、積極的に転職する人も増えているので、相談したいと思う人も相対的に増えているのです。
ただし、相談者ごとに相談したい内容には違いがあります。相談内容によって相談したい相手も変わってくるため、誰かに相談したいと思う人はまず、どんなことを悩んでいるのかはっきりしておくことが大切です。
転職先選びで困っている
転職相談では、転職先選びで迷ったり困ったりしたという悩みが多くなります。転職先や職種の選び方を教えてほしい、転職先自体を探してほしいという内容です。転職先が選べない、悩んでいるということは自己分析やキャリアの棚卸などもうまく行っていない可能性があります。
転職すべきか迷っている
転職の相談で多いものには、転職すべきかどうかという悩みもあります。そもそも転職が必要なのか分からなかったり転職のタイミングを迷っていたりといった内容もあります。こうした悩みは自分の気持ちが混乱している時や現状把握ができていない時などに出やすくなります。
転職相談で多い内容とは?
転職相談で多い内容を紹介します。誰かに転職の相談をするのはどちらかというと抵抗があるものです。特に男性では誰にも言えず一人で悩んでしまうことも多くなります。みんないろいろなことで悩んでいることを理解し、相談することをもっと気楽に考えてみましょう。
挫折やいじめなどの精神的問題
メンタルの問題を抱えて転職したいと思う人は多く、転職の相談窓口だけでなく人生相談や心理カウンセリングなどを利用する人もいます。ひどいものになると精神疾患のリスクや自殺などに発展してしまうこともあるため、早急に相談しましょう。
転職以外の相談も受け付けています。まずは一報を。
法務省人権相談受付窓口
仕事がつまらないなど仕事内容の問題
仕事がつまらないなどの仕事内容の問題も多いものです。QAサイトでもこの手の質問はたくさんあります。
全く興味のない仕事だし、やりがいもありません。ただ生活のため、生きるため、お金のためだけに「あー、早く帰りたいな」と思いながら働いています。
やりがいを求めて転職すべきか今の安定を守るか悩んでいる人もいるようです。お金はもらえてもやりがいのない仕事に不満が溜まり、迷っている様子が見て取れます。
そもそも転職しようかどうかという問題
そもそも転職をするかどうか、迷っている人も意外とたくさんいます。辞めたい理由はそれぞれですが、今以上の環境はあるのか、転職しようというのはわがままなのか、など前に進めずに悩むこともあるようです。
やりがいが少しも感じれない仕事を続けるためには割り切ることが必要でしょうか?
2年ほど続けていますが自分のキャリアアップのためいつか転職したいと思うのは間違っていますか?
転職の相談をする前に
転職の相談をしたいと思ったら、相談内容をまとめる意味でも、自分の気持ちを確認するためにも、一度自分で考えてみたいことがあります。ノートなどに書き出してみると意外と自分の気持ちがはっきりと見えてくるものです。
転職したい気持ちを自分で分析してみる
まずは転職したいと思う気持ちを自己分析してみましょう。そもそも転職したくなった原因を振り返っておくことで相談内容もまとまります。
不満の原因
- 仕事内容が不満(やりがいがない、希望の仕事に就けないなど)
- 待遇が不満(給料、労働時間など)
- 人間関係(いじめ、意見が通らない、上司に嫌われ不遇など)
今ある不満を分析してみる
不満の原因や内容を明らかにしたら、転職で解決可能か・転職先で同じ不満は起こらないかを考えてみましょう。自分で解決策が分からない、解決できるか分からない場合には第三者に相談してみると良さそうです。
転職したい時期や思いの強さを考えてみる
転職したいなと思ったら、今したいのか、時期は決まっていないのか考えてみましょう。転職するかどうか考え中や時期未定の人と今転職したい人では相談相手も違ってきます。
転職の相談を誰にしたら良いか分からない人へ
転職について相談をしたいけど、誰にしたら良いか分からないという人も多いものです。相談したいと悩み、相手が分からないと悩んでいては前に進めません。しかし、転職相談というのは相手選びが難しいもので、慎重に行う必要があります。
窓口はいろいろある
転職の相談相手の候補者としては、身近な人から公的な窓口、人材サービスの企業まで様々な人や団体があります。身近な知り合いは親身になってくれそうですが、相談しにくいこともあるでしょう。誰でも利用できる団体、無料で相談できる窓口も多いため、知り合いに相談しにくい時には第三者に頼る選択肢も考えてみましょう。
相談する相手は見極めて
相談相手を見誤ると、場合によっては不利益を被ることもあります。次の章の注意点を踏まえて、「本当にこの人に相談して大丈夫か」見極めましょう。特に親しいと思っている相手を選ぶ時に注意が必要です。
転職の相談相手を選ぶ時の注意点
転職の相談相手選びで注意したいポイントを紹介します。相手によっては意外な落とし穴もあるので、ポイントを押さえて慎重に選びましょう。
本当に信頼できる相手を選ぶ
身近な個人に相談するなら、親や兄弟、親類、信頼のおける先輩や友人などが適しています。本当に自分のことを思いやってくれて、厳しいことも心を鬼にして言ってくれる人なら、転職の道が間違っていた時にもちゃんと軌道修正してくれるでしょう。
同僚や同じ会社の人は避ける
信頼できる身近な人は相談相手に向いていますが、同じ会社の人は注意が必要です。いくら親しく付き合っていても、会社の同僚は同じ会社にいるからこそ親しくしているのであり、転職を考えていることが分かったら離れていく可能性があります。そうなった時には自分の敵になることもあり、相談相手としては向いていません。
噂を広められる
転職を考えていることを同僚に相談した場合には、噂を広められるリスクを負います。社内に知られると、肩身が狭い思いをしたり転職活動を妨害されたりすることもあります。
ボーナスや仕事内容に影響することも
転職を考えていることを同僚に知られると上司に告げ口されて、そのせいで査定が下がる恐れもあります。ボーナスが下がったり責任ある仕事から外されたりすることもあるでしょう。
転職相談は人材紹介サービスや個別相談会でも
転職することが決まっている人が相談をするなら、より具体的な方向性や方法を教えてもらえる専門機関を選ぶことをおすすめします。人材紹介サービスや転職エージェント、または人材サービス会社の主催する相談会などが便利です。転職のプロとして具体的で前向きなアドバイスがもらえます。
人材紹介サービスやエージェントの面談で
人材紹介サービスや転職エージェントでは登録時に面談があり、そこで質問や相談ができます。また、その後も担当のコンサルタントなどにどうやって転職活動をしたら良いか、書類作成はどうするかなどの相談に乗ってもらえます。
登録時の面談で相談できる
こうしたサービスに登録すると、最初にコンサルタントと面談があります。登録の手続きとともに、希望する職種や業種などを聞かれ、希望に合う企業を紹介する準備を行います。
面談の際には個別対応なのでじっくりと転職に対する不安なども相談できますし、別の機会でキャリアアドバイスを申し込める転職エージェントもあります。忙しい人は電話で面談できるところもあります。転職すべきかどうかの問題から相談したい場合にも対応可能です。
面接や書類作成でも相談できる
方向性が定まっている人でも人材紹介サービスや転職エージェントの丁寧な相談対応は役立ちます。転職の具体的なノウハウを相談することができ、より効率的に転職が進められます。面接や書類作成に不安がある場合には相談だけでなく添削や指導をしてくれる人材サービス会社もあります。
不採用でもフィードバックやアドバイスがもらえる
活動をしていく中では不採用になることもあります。不採用は残念ですが、人材紹介サービスや転職エージェントでは不採用の場合にも、その経験をより具体的に生かすことができます。人材サービスを通しての応募の場合、応募先企業からのフィードバックが得られ、その内容をもとにしたアドバイスがもらえます。どこが悪かったかを知ることができ、次に生かすことが可能です。
・転職エージェント「doda」
キャリア相談ができる「キャリアアドバイザー」と、企業ごとに応募書類や面接のアドバイスしてくれる「採用プロジェクト担当」の2人のサポートが得られる転職エージェントです。登録前にサイトからチャットで相談することもできます。
「doda」主催の個別相談会もあります。キャリアアドバイザーにキャリアプランや転職活動の相談をすることができます。利用に当たっては会員登録が必要です。
転職に悩んだら今の気持ちに合う相談先を選んで
転職に悩んだり迷ったりしたら、自分の転職したい気持ちにもっとも合う相談相手を選んでみましょう。転職の相談はしにくいと感じる人も多く、「こんなこと相談していいのかな」と思うこともあります。しかし、一人で考えていても前に進めない時には思い切って相談してみるのも良い手段です。相談相手は慎重に選ぶ必要がありますが、相談自体を躊躇する必要はありません。