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【基本編】マインドマップとは?仕事・プライベートにおける使用の目的・意味を解説!

マインドマップの基本事項をまるっと解説!

新人

「マインドマップ」って聞いたことがあるけど、何に役立つんだろう…
マインドマップは、脳の力を引き出す思考技術と称されているわ。これを使うと、仕事でもプライベートでも頭の中を整理できるわよ!

先輩

新人

思考技術と聞くと、ちょっと難しそうですが…。でも、いろいろな場面で使えるのは便利ですね!

筆者も仕事で新しいプロジェクトが始まったときに、「◯◯のマインドマップを作成してください」といわれた経験があります。正直、そのときはマインドマップというものをよく理解しておらず、困惑してしまいました。しかし、ちょっと学んでみると「マインドマップってこんなに便利なんだ!」と考え方が変わったのです

「マインドマップって何?」
「マインドマップはどう役立つの?」

今回は、そんな疑問を抱えている人のために、マインドマップの基本事項をまるっと解説していきます。マインドマップの入門編としてご活用ください!

マインドマップとは?

マインドマップは、「Mind(心)」と「Map(地図)」が融合した言葉。「思考を見える化した地図」といったような意味になります。

まずはマインドマップとは具体的にどんなものを指すのか、コンパクトに解説します。マインドマップの特徴をざっくりとおさえていきましょう!

書き方のポイントは「単語」+「イメージ」

マインドマップは、キーワードとなる「単語」と、絵や矢印などの視覚的な「イメージ」で構成されます。次の画像のようなものをマインドマップと呼びます。

マインドマップの例

「マインドマップ」と聞けば難しく感じられますが、手書きのラフなものでもOK。マインドマップでは枝分けしていくことで、全体像をとらえやすくなるので、そこに意味があるのです。上手な書き方で作品を丁寧に仕上げるというよりは、走り書きのような感じでも十分使えます!

「単語」と「イメージ」でマインドマップを構成していくことによって、記憶やアイデアを呼び覚ましやすくなるといわれています。確かに、箇条書きなどで整理するときよりも自分の思考が広がりますし、カテゴリごとに整理されている感じがしますよね!

線が放射状に広がることが特徴

マインドマップでは、線が放射状に広がっていくことが基本となります。自然界でも木の枝がいろいろな方向に伸びていきますが、この自然の構造をヒントに得た思考ツールがマインドマップなのです。

放射状に作成するほかにも、目的や扱うテーマに応じて形式を選択することはできますが、どのマインドマップでも「線が広がっていく」という点は共通しています。

マインドマップの提唱者はトニー・ブザン氏

マインドマップを考案したのは、イギリスの教育者であるトニー・ブザン氏(Tony Buzan)です。学生たちが書くノートは「記憶の法則に当てはまらない」という事実に気がつき、マインドマップを考案しました。

教育関係の人物が考案したということもあり、世界各国の教育界でもマインドマップが応用されてきました。1960年代に開発された歴史ある思考技術であり、現在も多くの教育関係者・ビジネスパーソンに用いられています。トニー・ブザン氏の本には日本語訳もあるので、興味のある方は一読してみることもおすすめです。

マインドマップにはメリット・デメリットがあるため、こちらの記事でも予習しておきましょう!
マインドマップのメリット・デメリットとは?本当に役立つのか、意味がないのか解説

また、マインドマップの書き方・描き方には少し覚えておきたいルールがあるので、こちらで学んでみてください!
マインドマップの書き方・描き方とは?初心者でも簡単に理解できる6つのルールを解説!

マインドマップの使用目的

マインドマップは仕事はもちろんのこと、プライベートでも役立つ思考技術です。具体的にどんな目的でマインドマップが用いられているのでしょうか?あなたが「マインドマップを使ってみたい」と思える目的がないか探っていきましょう。

仕事で使う

ブレインストーミング 考えを書き出し、整理する。線を放射状につなげていくと連想しやすくなる。
プレゼンの準備 プレゼンで話す内容を書き出し、カテゴリや順番を考える。
プロジェクトの企画 アイデア、必要な組織・人材、予算などをカテゴリに分けて整理する。
TO DOの管理 自分がすべきことを書き出してカテゴリに分ける。全体像をとらえ、優先順位を考える。
情報の整理 自分で調べた情報をカテゴリに分けて整理する。
マニュアル・取扱説明書の作成 含めるべき内容を書き出し、カテゴリに分ける。漏れなく、ダブりのない書類作成に。
打ち合わせ・会議のメモ 文章で記録するのではなく、単語ベースで書き出し、要点をとらえる。
問題解決 自分や企業を取り巻く課題・問題を中心に据え、その解決策をカテゴリごとに整理する。
スケジュール管理 一週間、一カ月などの単位で、日や週ごとに予定を書き出す。
キャリアプランの設計 自分がいつまでにどうスキルアップしたいのか書き出し、見通しを持つ。

仕事・ビジネスのためにマインドマップを活用できるシーンはたくさんあります。実際に、ナイキやBMWなど有名企業でもマインドマップの研修が行われていたほどです。

内容に漏れや重複のないプレゼンをしたい、TO DOの優先順位をつけたい、集めた情報を整理したい…など、いろいろなシーンでマインドマップは活躍します。マインドマップを作るには時間や労力が必要になりそうですが、結果的に目的を達成するまでの過程で効率化できることも多いです。

プライベートで使う

家事の計画 やるべき家事を書き出し、まとめてできる作業を見つけたり、優先順位を検討したりする。
休暇の計画 週末の過ごし方、GWの予定など、テーマに沿って計画を書き出す。
イベントの計画 引っ越し・旅行・誕生日会・季節の行事などに必要な準備を書いて整理する。
買い物メモ お店やジャンルごとに何を買う必要があるか書き出す。
自己分析 長所や短所、興味関心、ストレスとなることなどを書き出し、自己分析に役立てる。
人生設計 何歳のときに何をしたいのか書き出し、そのためにどう行動すればいいのか整理する。

マインドマップの作り方を習得すれば、私生活でもこのような目的で応用していけます。買い物メモを箇条書きで書くよりも、マインドマップでカテゴリごとに分けて書いたほうが、「そういえばこれも必要だった」と連想しやすくなります

日常生活におけるさまざまな管理や計画について、頭の中だけで考えられる範囲には限界があります。マインドマップを作って視覚化することで、より系統立てて管理・計画できるようになります。ちょっと大きなテーマにはなりますが、マインドマップを使って人生設計をしてみるのも面白いです。

勉強で使う

講義メモ 講義の内容を単語ベースでメモしていき、マップ化することで要点をおさえる。
勉強の計画 「◯月◯日」→「教本の◯ページまで」など、具体的な計画を書き出す。
試験の目標設定 各試験の目標得点を書き出し、それに向けた計画を立てる。
読書記録 読んだ本の「ジャンル」→「タイトル」→「役立つと思った点」「考察」などの階層で記録をつける。
学習到達度の確認 頭に入った情報を単語ベースで書き出し、自分がどこまで理解できているか確認する。

学生時代に講義の内容を文章でノートに書いてきた方も多いことでしょう。しかも、ノートをとっても一度では理解しきれず、何度も学習が必要になる場合もあります。しかし、マインドマップを使えば、視覚的に要点だけを単語とイメージで抜粋していくことができるので、学習の効率化を図れます。

国内外の小学校から大学院に至るまで、勉強にマインドマップを取り入れている機関があることも事実です。小学生の子どもでも、マインドマップを活用することができます。

また、仕事やプライベートでの使用目的と同様に、記録・計画・目標などの管理に応用することも可能です。使い方次第で、マインドマップは勉強にも貢献してくれるのです!

先輩

ここに挙げた使用目的は一例よ。あなたの仕事・プライベート・勉強で何かをするときには、「マインドマップを使えないだろうか?」と考えてみてね!

テーマに沿ってマインドマップを作ってみよう!

今回ご紹介したマインドマップの使用目的を参考にテーマを設定しても、それ以外にオリジナルのテーマを設定してもOKです。まずは、「マインドマップを使ったほうが整理しやすいかも」と思えるテーマを選定し、一度マインドマップを作成してみてください。

マインドマップを作ってみると、単語と線をベースに連想が広がっていきます。そして、思考がきれいに整理されていくことを経験すると、「こんなことにも応用してみたい」という気持ちがわいてくるはずです。マインドマップの具体的な書き方については、下記の記事で解説しています。概略はイメージできた方は目を通してみてください!

実際にマインドマップを書くときには、手書きもOKですが、手短に作成したい方はアプリやツールを活用することもおすすめ。パソコンやiPhone、Androidスマホで使える便利なアプリ・ツールもあるため、こちらの記事でチェックしてみてください!

マインドマップの作成に使えるアプリ・ツール5選|iPhone・Android対応アプリも