EQとは『心の知能指数』
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EQは『Emotional Quotient』の略で、IQが知能指数であるのに対して、『情動指数』などと呼ばれます。平たくいえば『心の知能指数』ということです。
とはいえ、なかなかピンとこないかもしれませんね。ここでは、EQの意味やIQとの違いを、さまざまな角度からわかりやすく解説するので、しっかり理解していきましょう。
EQの意味をチェック
EQは『心の知能指数』を意味する言葉で、IQとともに重要なものとして、90年代に一世を風靡しました。自分の感情を認識し、コントロールすることで適切な行動をとる能力のことを指します。
これには相手の感情を認識できて、配慮する能力も含まれます。EQが低ければ相手の気持ちを理解しにくく、コミュニケーションがうまくとれずに、さまざまなトラブルを引き起こしやいのです。
EQが高い人に共通する特徴
EQが高い人に共通する特徴として自己認識力がとても高いことが挙げられます。自己認識力とは、自分が何に対して怒りや喜びを感じ、何に惹かれるかなどを冷静に理解する能力のことです。自己認識力が高い人は成功も失敗も含めて、あらゆる感情に正直に、自身を評価することができます。
誰かに批判されたときの反応にも特徴があります。EQの高い人は批判されても感情的にならず、動揺することもありません。彼らには批判さえ、分析して修正すべき項目になるのです。
上記以外にも、EQが高い人には共通した特徴があるとされています。それらを集約すると、主に以下の5つです。
人の話の腰を折らず真摯に聞く
批判に動じない
偏見を持たない
自分に都合が悪いことも隠さない
上司
EQを高めることが目標実現の近道になる
目標実現のためにやらなければならないことを、頭ではわかっていても感情がついてこない場合があります。そうなると、意欲や好奇心がわかず、仕事の課題に取り組むことができません。そこで、EQによって思考だけでなく感情をコントロールすることが必要になります。
感情を認知し理解するEQを伸ばせば、創造性や向上心などが高まり、目標実現に近づけるのです。
EQが多くの分野で成功のキーワードに?
EQ研究のパイオニアといわれるピータ・サロベイ氏とジョン・メイヤー氏による研究の結果、成功者は対人能力に優れていることが判明しました。
EQの高さは対人能力と直結しています。よって、EQが高いということは、さまざまな分野で成功する重要な資質であると結論づけられています。
EQの英語は『emotional quotient』
EQは英語で『emotional quotient』と表記されます。使い方は日本語と同様です。
英語での使用例を挙げておきます。
指導する立場の者の成功は、90%EQにかかっています。
EQをスキルとして鍛えることで、ビジネスにおいての成功の可能性も高まります。
EQとIQの違い
IQはあくまで知能、知性の基準であり、人間的な素養の一部を表現するものです。EQは人間社会においてのコミュニケーションに関わる資質なので、ある意味IQより重要度が高いともいえます。
90年代にEQが一世を風靡したのも、IQだけでは不完全だということを多くの人が感じていたからでしょう。
EQの使い方・例文
日常的にもしばしば登場するEQですが、ビジネス現場での会話では、どんな使われ方をするのでしょうか。例文で見てみましょう。
上司
先輩
[おまけ]EQを活かすNQとは?
NQとはNetwork Quotientの略で「思いやり指数」ともいわれます。人脈やコネクションではなく、損得抜きで助けあえる関係を他者と構築する力がNQだといわれています。
EQが高くても、NQが低いと他人とうまくつきあっていくことができないともいわれています。NQが高い、思いやりがある人の周囲には人が集まりやすくなります。
ポジティブな人間関係が広がれば、それによってEQはさらに高められるでしょう。
IQやNQとの関係性を理解して使おう
EQは良好な人間関係のために大切な要素であり、ビジネスマンにとってももちろん必要です。IQやNQなどの似た言葉があるので、それぞれの特徴と関係性をしっかり理解して使いましょう。