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再就職先は未定だけど退職!そんな私が焦らず、行きたい企業に転職できたわけ

今回はプライベートと仕事の両立を考え、転職をした20代女性の転職エントリをご紹介します。

就活生時代、企業に求めていたのは『仲良く楽しく働ける職場』

大学時代の私はすぐに言葉を略すし、見た目が派手、一言で言ってしまえば、「おバカキャラ」。昼食によく食べていた大好きな蒙古タンメンのことは『もこたん』と呼んでいました。(今はもっと省略し「もこ」って呼んでいます)

仲のいい友達は私の恋愛の悩みをバカにせず、親身になって聞いてくれ、好きな人に対してのメッセージも、「これで伝わるかな」と毎回確認をしてもらっていました。そんな友達はもちろん、「友達の彼氏さんも大切にしよう!」と、仲がいい子の恋人には必ず敬称をつけています。

アルバイト先は居酒屋。人と話すのが好きなので、接客ができてサークルみたいに働けて、髪の毛も染められて、ラフなTシャツで働ける環境が私にはぴったりでした。

お客さんとは距離も近く、仲良くさせていただいていました。常連さんが仕事で上司に叱られて落ち込んでいたら、私の失敗談を話して元気づけたことも。お客さんともスタッフとも仲の良いバイト先が楽しくて、そんな場所で働きたいと思いながら、就活をしました

職種は重視せず、人と接することができ、誰かのためになる仕事で企業をさがし、人材業界や広告業界の営業とさまざまな企業説明会にいきました。

そこで、とある企業の女性社員さんと仲良くなったことがきっかけで、入りたいと思う会社をみつけました。

その女性とは説明会後も連絡を取り合い、「就活で最近なにに困っているのー?」と相談に乗ってもらったり、話を聞いてもらったりしていました。いつしか「一度説明会に行っただけの私に、こんなに優しくしてくれる人もいるんだ。この人と一緒に働きたい!」と思うようになりました。

説明会で「2020年には看護師・介護士が不足」する話を聞き、「これからの社会を一番助けられるのはこの会社だ!」という思いも相まって、就職を決意しました。

憧れの先輩と働ける私!最高の社会人生活がスタート。

入社前と後で働き方にギャップはほとんどない職場でした

配属先は入社のきっかけになった大好きな先輩と同じ部署でした。
最初に任されたのは、介護士や看護師の面接・面談、その人たちをデイサービスや病院へ派遣する仕事。
先輩は、入社前と変わらず話を聞いてくれたり、私の手が止まっているとすぐに気づいてアドバイスをくれたりしていました。
そんな先輩の姿を見ていたので、自分の担当する派遣さんから相談をされた時には、先輩のように答えられるようになり、クライアントと担当している派遣さんの中間に立ち、両方の役に立っている実感をもてるようになっていきました

面談では私の何気ない言葉で、急に怒りだす人もいて「この発言をしたら怒る人がいるんだ」と、発見の日々。
仕事が一人でできるようになるにつれて、担当する派遣さんもどんどん増えていきました。当時は、一人で100人近くを担当していたと思います。
仕事をたくさん任されるのは嬉しかったですし、それだけ会社に信頼してもらっているようでモチベーションにもなりました。

妥協し合う仕事

社会人として最高のスタートをきったはずが、徐々に仕事や会社に対して不満に思うこと、気になることが目立つようになっていきました。

休みの日に友達と旅行へ行っていると、私の担当している派遣さんから個人携帯に「今日休みたいんです~」という電話がきました。
電話を取った瞬間から、頭と心は光の速さで職場へ。楽しんでいた気持ちが一気に仕事の緊張感に変わり、電話を切ったら、今度は次の人を探さなくてはいけません

私の担当は長期派遣ではなく1日だけの短期派遣なので、自分が休みの日でも担当していた約100人の派遣さんの誰かしらが稼働している状態。急なトラブルも多く、休日でも対応してしまっていました。

心の中で「休みの時くらい、連絡しないで!!」と思い、休日対応を同僚に任せたこともありましたが、私と担当している派遣さんの関係性や情で、結局自分で対応してしまうように。

入社して2年がたった頃から、そんなことが気になるようになりました。

担当している派遣さんにも仕方なく仕事をしてもらっていたと思います。
クライアントや上司の圧があり、ご本人の希望とは異なる案件を、「この仕事しか今はないんです。お願いします。」と薦めていたんです。
大体7割は派遣さんの希望とは合わない仕事を、残りの3割が希望に合った内容の仕事を紹介していました。

こうしたことを、入社半年後くらいから毎日していましたね。

毎回のことなので、仕方なく引き受けてくれる方もいれば、「なんでいつも希望通りにいかないんですか」と呆れる方も多くいました。

私も、派遣さんも幸せじゃない。改善しようと案件を探したり、営業の人に相談してみたけど、案件は増えることなく、改善できない。

働くって、仕事ってそういうもの?

ストレスを食にぶつけ、多い時は夜ご飯を食べた後、寝る前にまたパンなどを食べる日々。そうしないと、やっていられませんでした。

一つ気になりだすと止まらなくなり、インセンティブの制度にも不満を感じるようになりました。

派遣のコーディネーターでしたが、営業職のため毎月目標数字があります。その目標数字を達成してもインセンティブは入りません。達成していない人と給与が同じなのは嫌でしたし、ある程度年次を重ねた上司は、達成のインセンティブを貰っていました。
「上司のほうが高い給料なのにインセンティブまで…」と思いましたし、安い給料で頑張っている私は、何もしないでふんぞり返っている人たち(上司)が嫌いでした。

会社に2年半いて、2回辞めたいと上司に口頭で伝えました。

1回目は旅行の後すぐのタイミング。上司に「今辞めたら勿体ないから、不満な点は全部言って欲しい」と止められ、休日に担当の派遣さんから連絡がくることや給料についての不満を伝えました。

不満を上司にぶつけたら気持ちはスッキリしましたが、状況は変わりません。

何ヶ月か後に上司が変わり、本音を話しやすい方だったので、2度目の退職希望を申請。

新しい上司は「転職は悪いことではないから、止めはしない。私より上の上司を説得できる内容を考えて自分で伝えて」と言われました。

すぐに指定された上司にアポイントをとり、前回言った内容と、お願い電話が嫌なこと、給料の話を具体的に話し、退職が決まりました。

焦らず着実に転職活動

平日は残業続きで転職活動ができず、退職してから転職活動をスタート
人事や営業事務をやりたかったのですが自分に事務スキルがないため、派遣社員で基本スキルを得て、次のステップに進もうと考えました。

退職して急いで転職活動をしても、一生働きたいと思える会社がみつかるとは思っていなかったですし、
再就職先を悪く言う友達を何人も見てきたので、時間をかけて入りたい会社を見極めようと思いました

人事アシスタントの派遣の仕事は一週間で決まり、定時後は転職活動。
転職先は職種は絞らず、アシスタントの募集を探しました。

人事採用は人とも関われるので楽しかったですが、
採用担当の社員は夜遅くまで仕事をしているのをみて、私の求めている働き方とは違うと感じたので人事採用は候補落ち。
また、営業のアシスタント業務なら、社内社外問わずコミュニケーションを取れるし、
アシスタントにはインセンティブの制度がないため、不公平さは感じません

転職エージェントは主にパソナ、サブでマイナビエージェント、
求人サイトは女の転職@type、エン転職。転職サイトで応募もしましたが、掲載内容と、面接の時話している内容が全然違かったので転職サイトは使わなくなりました。
面接は6社、金融・保険以外の業種すべてのアシスタント職でみていました。

たっぷり考える時間があった中でいまの会社に決めたわけ

結果、希望していたアシスタント業務に転職できました。
商社の営業事務なので、メーカーの人、営業マン、卸業者とも話すことができますし、
残業も少なく、土日の休みもしっかりとれる。個人携帯に仕事の電話は掛かってきません。

入社して気づいたのですが、女性が多い部署だったので、結婚・出産した時も産休・育休が取りやすいというメリットがあり、勤務時間も融通がきくので、私が想定しているライフイベントとマッチしていました。

今はまだ新型コロナウイルス対策で出社できていませんが、
在宅で仕事ができるので、状況によって柔軟に対応してくれてよかったです。

今回、自分のペースで転職活動をしたので、やりたい仕事やこれからの人生プランをじっくり考え、いい転職ができました。今後はアシスタントスキルを上げ、早く戦力になれるよう頑張りたいと思います。

取材・執筆:chewy編集部 みさ