皆さんが転職先を選ぶ決め手は何ですか?転職活動では、たくさんの会社の中から応募先を選んだり、複数の内定先から入社する1社を選んだりと選択の機会が多いもの。よい選択をして転職を成功させるためには、決め手となる条件を上手に絞り込むことが大切です。会社選びの決め手として重視すべきことを知り、自分の転職にいかしましょう。
転職先は何で選ぶ?会社選びの決め手ランキング
転職するときには、誰でも迷ったり悩んだりするものです。転職先を選ぶときに多くの人が決め手として重視したポイントをランキング形式で紹介します。入社の決め手ランキングをみて、見逃していた条件がないかチェックしてみましょう。
参考
プレスリリース「「キャリアや成⻑への期待」を重視する傾向に」リクルート
1位:やりがい・仕事内容やキャリア
仕事内容が自分に合っているか、やりがいを感じるかという問題は、転職を考える理由としても大きなものです。転職先で充実した毎日を過ごすため、仕事のやりがいを決め手にする人は多くなります。また、経験やスキルをいかした転職となり、転職先でキャリアアップできるのかどうかも大切です。
2位:会社の将来性・業績やシェア、知名度
会社の将来性や業績などの条件は、安定的に働き続けるために大切なことです。会社の環境や仕事内容がよくても、つぶれたら元も子もないため、決め手として重視されやすくなっています。また、知名度やシェアの大きさも安定性のひとつの指標として重視する人もいるようです。
3位:ワークライフバランス・休日や労働時間
休日の日数や勤務時間、残業時間などは、仕事と生活の両立のしやすさに影響する問題です。家族と過ごす時間や趣味、スキルアップに充てる時間などを十分に取れるかどうかも転職の決め手として重視されています。また、夫婦や家族と同じ曜日に休みがあることや有給の取りやすさに注目する人もいます。
4位:お金の問題・年収や昇給
お金の問題は生活の維持や将来の貯蓄、子どもの教育費など、大変重要な問題です。転職をすることで年収アップを目指す人はもとより、他の理由で転職した場合でも生活の安定のために現状程度は維持したいところです。また、すぐに給料が上がらない場合でも将来的に昇給が期待できそうなら転職に踏み切るのもよいでしょう。
5位:働く環境・社風や人間関係
転職の決め手としては、働く環境や社風、人間関係といったソフト面も重要です。社内環境や人間関係が悪いと仕事内容自体がいくらよくてもメンタルがつらくなることもあります。楽しく働けるか、上下関係は良好か、若手や新人社員の提案や企画は通るかなど、自分の期待する環境や社風のある会社を選ぶことが大切です。
状況ごとに重視されている転職の決め手・ポイント
転職の決め手は、人によって違います。働きやすさや理想とする働き方は人によって違っており、それによって決め手も変わるのです。多くの人が決め手として重視する点だけでなく、自分にとっての決め手も絞っておき、仕事選びにいかしましょう。状況ごとに決め手にしたいポイントを紹介します。
女性や若者に多い転職の決め手はワークライフバランス
女性や若い人の間で主に重視されているのは、ワークライフバランスです。仕事とプライベートの両方を快適に過ごせることを重視した転職先選びをしています。女性の場合には、出産や子育てのためにワークライフバランスのよいところを選ぶ傾向が強くなります。また、若い世代でも仕事以外の過ごし方や自分の時間を重視した転職先、働き方を選ぶ人が増えているようです。
30代~に多い転職の決め手は仕事内容
30代以降の年代では、経験者転職を目指すことが多くなり、仕事内容が決め手として重要になってきます。キャリアアップのために生かせる仕事ができるかどうか、転職後に任される仕事内容や規模などを意識することが多いようです。
また、中には20代にやってきた仕事との適性ややりがいに疑問を持ち、転職で新しい仕事にチャレンジする人もいます。最後のチャレンジとして、やりたい仕事内容を目指すタイプです。この場合にはまずは年収やワークライフバランスなどの条件は後回しで、将来的な安定を狙います。
専門職に多い転職の決め手は働く環境
専門職として働く人は、社内の異動も少なく職場内で人間関係が悪化すると逃げ場がなくなってしまうことがあります。そのため、働く環境を変えるために転職する人も多いようです。「手に職を持っている」という点では転職しやすい専門職もありますが、狭い業界なので転職しても環境を変えにくく、転職先選びに悩むこともあります。
転職すべきか迷ったときの対処法
転職するかどうかで迷うことは大切なことです。迷いなくつき進めるような人は強そうだし、幸せそうだし…羨ましいけど、迷うことで自分の思いをさらに掘り下げて、よりよい結果を生み出すこともできます。迷ったときこそ焦らずに、足を止めてみましょう。転職についてあらためて冷静に判断するチャンスです。
迷ったら焦らずに分析することが大切
迷ったときは、まず自己分析と会社分析をしてみましょう。転職によるチャレンジのチャンスを無駄にしないためにも、焦って決めて間違った選択をしないためにも大切です。前述の決め手と転職先の条件を照らし合わせて、客観的に判断します。
できれば、自分の決め手や企業情報を紙に書き起こした方が冷静にみられます。複数社で迷っている場合には、並べて比較してもよいでしょう。
転職活動はとりあえず始めてみる
転職するかどうかで迷ったなら、まずは気楽に情報収集から始めるのもおすすめです。転職サイトに登録するなど行動してみることで、転職後のイメージが掴めて、転職の成否がみえてきます。
まわりの意見に惑わされない
まわりの人に相談するのはよいですが、その人の意見を鵜呑みにして結論を出すのはおすすめできません。まわりの人は親身になってくれるかも知れませんが、一番自分を知っているのはやはり、自分自身です。また、安易に他人に流されて転職すると、失敗したときにその人を責める気持ちになることもあります。
ただし、家族や夫婦間での同意は取っておくことが必要です。転職が決まるまで黙っていると、決まってから揉めることもあります。
内定後に迷ったら適切な対応が必要
転職先から内定をもらってから退職を迷うことも多いものです。また、内定を複数社からもらって、どこに行こうか迷うこともあります。とても幸せな悩みではありますが、慎重に対応する必要があります。この場合、焦らずに選ぶのはもちろんですが、迷っている間に返事の期限が迫っていることも忘れないようにしましょう。
■まずは内定先に返事の保留をお願いする
迷ったら、なにはともあれ、取り急ぎ内定先に連絡を入れましょう。内定のお礼を述べてから、返事の保留をお願いします。期限を区切って、その日までに返事したい旨を伝えると内定先も予定が立てやすくて安心です。期限はせいぜい1週間程度が限界なので、それまでには決めなければいけません。
また、保留の理由で「他の内定先と迷ってる」といってはいけません。礼儀としても相手に不信感を与えないためにも「家族と相談したいから」など他社を匂わせずにお願いすることが大切です。
■迷ったら比較表を作成してみる
複数の内定先や現在の会社と内定先の間で迷ったら、客観的に比較してみましょう。条件を書き出し、並べて比較することでより分析しやすくなります。
このような簡単な表を作成して、○×で評価をつけていくとより分かりやすくなります。
この表のケースでは、今現在の年収重視でなければA社が働きやすそうです。B社、C社を選ぶなら、長い目でみて心身ともに疲れないか、慎重に判断することをおすすめします。
条件の決め手を絞って迷いのない転職を
転職では、自分なりの決め手をみつけておくと迷ったときにも決断しやすくなります。転職条件のうち重視したいものを絞り込むことで、自分の希望が見えてきて、決め手も分かってくるでしょう。複数社の間で迷っても、決め手となる条件がはっきりしていれば、本当に合った内定先を選びやすくなります。