課長の年収はいくら?昇進と昇給の実態をチェック

課長は中間管理職として、出世の最初のステップとなります。課長クラスになったら年収も期待したいところですが、実は企業の状況によって差が大きく、誰もが満足できる金額をもらっているとは言えないようです。課長の年収の真実とその後のキャリアについて考えてみましょう。

部長にあれを報告して、課内の皆にコレを通達して…ああ忙しい。

うわ~。課長って大変そう…。でも、お給料をたくさんもらえるのかな?

課長の年収は企業規模や業種などによって差が大きいから、一概には言えないんだ。

…でも、僕より少ないことはないよね…?

課長の年収ってどれくらい?

金額不明

課長の年収は、企業の規模や業種によって大きく差があります。大企業や一部上場企業と中小企業の差、金融や製造、サービスといった業種の差など、企業によってそれぞれ課長の年収レベルが違うようです。

企業の規模の違いと年収の差

大企業と中小企業の年収では、大企業が高く、中小企業が低い傾向です。一般財団法人 労務行政研究所「役職別昇進年齢の実態と昇進スピード変化の動向」では、平均的な課長の年齢は約39歳。その年代の「平成 29 年賃金構造基本統計調査の概況」(厚生労働省)の賃金は以下のようになっています。

大企業中企業小企業
35~39歳男性364.0307.6292.8
40~44歳男性408.8 341.5317.0
45~49歳男性458.0372.2331.0
35~39歳女性280.7247.7228.7
40~44歳女性290.8258.3232.2
45~49歳女性299.8263.6235.4

※単位は(千円)

データ元:厚生労働省「平成 29 年賃金構造基本統計調査の概況」

データから見ると、ちょうど課長昇進後に当たる世代で会社規模によっては50~120.0千円程度の差が出ていることになります。

業種の違いと年収の差

前述の厚生労働省の資料では、課長職の平均賃金が男性526.4千円、女性471.2千円 となっています。ところが、業種ごとにこの平均を割り込むケースと上回るケースがあるようです。

以下のデータは業種ごとの年齢別の賃金ですが、やはり課長昇進後の年代で業種ごとに賃金の差が広がっています。

建設業製造業情報通信業運輸業,郵便業 卸売業,小売業 金融業,保険業
35~39歳男性330.1304.9377.1287.4330.9480.1
40~44歳男性365.3337.4440.1300.9366.1548.7
45~49歳男性405.1377.4485309.3412.8596.6
35~39歳女性240.4224.5306.3229.9249.9286.6
40~44歳女性252.1232.3341.8231.9253.6294
45~49歳女性269.6237.3362.2237.2258315.8
 学術研究,専門・技術サービス業 宿泊業,飲食サービス業 生活関連サービス業娯楽業 教育,学習支援業 医療,福祉
35~39歳男性387.6277306.3388.6324.1
40~44歳男性442.4300.1325.6437.7356.9
45~49歳男性485.1315.5351.9478.6395.3
35~39歳女性289.7218.7238.5296.8263.2
40~44歳女性318.9218.2234.3334272.2
45~49歳女性333.8211.7237.3361.7271.9

単位は(千円)

データ元:厚生労働省「平成 29 年賃金構造基本統計調査の概況」

男性では金融、女性では情報通信業で年収が高くなり、男女どちらも宿泊業、飲食サービス業で低い傾向です。その差は45~49歳男性で281.1千円にもなりました。

ここにあるデータは役職のない人の分も入っているから厳密ではないけど、入った企業によって待遇に違いが出ることは分かるね。

大企業で金融業がねらい目…?でも、課長になって年収が下がったって聞いたこともあるぞ!…課長になんてならなくていいのかな?

良く知っているね。確かに昔は課長になって収入が下がるという現象もあったけど、今はちょっと変わってきたようだよ。

「課長になると年収下がる」は本当?

ミーティング

課長は管理職の中でも、あまりなりたいと思われないこともある役職です。その理由の一つとして「課長になると年収が下がる」という噂が挙げられます。管理職になると残業代が出なくなります。その代わりに役職手当がつきますが、過去には課長の年収アップ率では残業代がカバーできず、バランスが崩れて減ることもあったようです。

課長になる前に一番残業代が多くなることが原因

課長になってから年収が減ってしまうという現象は、課長になる直前が一番残業も多くなるために起こりやすかったようです。課長になる前は多くの人が働き盛りで仕事量も多いため、自然と残業も多くなりました。そのため、課長の役職手当以上に稼いでしまい、いざ昇進したら年収が低いという状況になることもありました。

働き方改革で「年収下がる」噂も過去の話に

近年では働き方改革によって、この現象も起こりにくくなり、過去の話になりつつあります。そもそも残業が減ってしまったため、残業代を稼げなくなりました。たくさんの給料を稼ぎたいなら、昇進による昇給を目指すしかありません。この変化は、これまで昇進せずに高い給料だけ稼げばいいという人達を昇給のために昇進したいと思える流れへといざなっています。

課長になるには、今の会社で昇進を狙う他、転職をして管理職ポストを狙う方法もあるよ。今の会社にライバルが多い、能力を高く評価されていないなど、昇進が難しい場合には考えてみてもいいかも。

課長の役割と部長への道

課長になったら、キャリアアップとして目指すのは部長の椅子となります。しかし、課長から部長になるのはなかなか難しいようです。課長の役割は現場のまとめ役と部下と上司のつなぎ役。上司である部長は課長とは全く違った仕事内容となります。

課長から部長になれるのは一握り

課長職というのは、仕事内容ごとに分けられた部門内のさらに細かい部署を取りまとめる役割です。つまり部門内に何人もいることになります。一方で部門全体を管理している部長は各部門に一人だけ。たくさんの課長がいても、部長になれるのはその中の1人となります。

企業のピラミッドが上へ行くほど小さくなるのと同じように、昇進も上に行くほど厳しくなるものです。上場企業では人数が多いため課長はたくさんいますが、部長になれる確率は1%程度と言われます。

経営者としてのビジョンが必要

部長は課長のような現場のまとめ役ではなく、経営陣としての働きが求められます。経営者としての視野の広い考え方が必要となり、課長をしていた頃のスキルだけでは足りません。そのため、部長になるためには研修などを新たに受ける必要があります。

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課長昇進で年収アップを目指す

オフィスに一人たたずむ

課長になったら年収がダウンしたというのは過去の話。これからは課長になることで年収アップのチャンスにつながります。また、さらにキャリアアップを図りたいなら、課長の上司に当たる部長を目指すことも良いでしょう。今の会社では昇進が難しいと感じたら、転職の道もあります。実績を積み、スキルがある人なら、管理職転職を狙うのもおすすめです。