スペシャリストとは『ある分野の範囲を限定した専門家』
新人
先輩
薬剤師のように『資格を持たないとその仕事に従事できない人』のことをスペシャリストと呼びます。また、資格にかかわらず、『ある分野の範囲を限定した専門家のこと』でもあります。
この記事では、スペシャリストの意味や適性、言葉の使い方などについてわかりやすく解説しますので、ぜひ覚えてくださいね。
スペシャリストの意味をチェック
スペシャリストとは、『特定の分野で専門性を高めている人、その分野で特殊能力を持つ人』のことです。
例えば、「薬のスペシャリスト」であれば多くの場合薬剤師のことをいい、薬に関する専門的な知識を持っているといえます。しかし「医療のスペシャリスト」というと、医療業界全体に専門性の高い知見を持っている人になります。
対義語は「ゼネラリスト」
スペシャリストの対義語に使われるのが「ゼネラリスト」です。スペシャリストが『特定分野での専門家』ならば、ゼネラリストは「幅広い分野の経験や知識を持った人」のことをいいます。
ビジネスシーンでいうと、マネージャーやプロデューサーなど管理する側の職種である総合職を指すことが多いです。例を挙げると、個人事業主として会社を経営している場合、その人は社長、営業、事務、技術者などすべてを1人で行っています。
この場合、その人はゼネラリストになるわけです。技術者としてはスペシャリストといえますが、全体をとおして見てみるとゼネラリストといえます。
スペシャリストが求められる時代へ変化した
バブル崩壊前までの日本は消費型経済だったため、企業は商品を作った分だけ売れるという、いい時代でした。その時代では企業経営も安定しており、多くの人がゼネラリストとして働いていたのです。
しかし、バブルが崩壊し時代が進むにつれて各業界内の競争が激化し、他社よりも秀でるためには、ゼネラリストではなくスペシャリストが求められるようになりました。
それまではあまり苦労をせずとも物が売れていましたが、現代では顧客自らが購入する前に商品を深くリサーチすることも当たり前になったため、顧客それぞれに合わせた対応が必要です。そして現代では、顧客が望むニーズを汲み取れる専門的知識を持った人材が求められています。
スペシャリストとしての適性は?
スペシャリストは、特定分野の専門家という観点から、探究心が強くストイックな性格の人が適しています。その分野の専門性を高めるということは、一般の人が「もうこのへんでいいだろう」と考えるところからさらに高みを目指し、「この先には何があるのか」というところまで突き詰めるのです。
そのようにして得た知識や経験はほかには変えがたいものとなり、その分野の専門家として名を馳せることができるでしょう。
新人
スペシャリストの英語は『specialist』
スペシャリストの英語表記は『specialist』となり、日本語と同じような意味で使われています。例文を見てみましょう。
通信分野の専門家
その先生は、内視鏡手術のスペシャリストだった。
スペシャリストとプロフェッショナルの違い
スペシャリストとよく混同される言葉で「プロフェッショナル」があります。プロフェッショナルとは、ある特定の分野の専門性を高めて、それを仕事にして報酬を得ている人のことです。
しかし、多くのスペシャリストはそれを生業としているため、スペシャリストかつプロフェッショナルといえます。冒頭でもご紹介した薬剤師は、両方の意味を持っているというわけです。
スペシャリストの使い方・例文
それでは、実際にこの言葉を使用する場合、どのような使い方になるのでしょうか。例文を2つ挙げてご紹介します。
先輩
上司
新人
ある分野を極めて求められるスペシャリストになろう
スペシャリストと似た言葉であるプロフェッショナルは、まったく同じ意味の言葉だと考えてしまうと、間違えた使い方をしてしまうことがあるかもしれません。スペシャリストとはあくまでも特定分野の専門家というだけであり、報酬をもらっているか否かは関係ありません。
また、対義語であるゼネラリストについても覚えておきましょう。ぜひ正しく意味を理解して会話の中でも取り入れてみてください。