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保育士のお給料事情を調査!低収入って本当?お給料アップの方法もご紹介

先輩

保育士のお給料ってどのくらいもらえるのでしょうか?憧れの職業だけど、低収入って聞くと悩んでしまいます。
たしかに保育士さんのお給料事情は国会でも取りあげられていたりしたよね。でも日々改善されていて10年前と比べるとだいぶ待遇も良くなっているんだ。実際にどのくらいお給料をもらっているのかちょっと調べてみよう!

上司

保育士のお給料はどのくらい?

保育士を目指す人や現在保育士として働いている人も保育業界のお給料事情は気になるところ。保育士はお給料が安すぎる!とっても大変な仕事なのにお給料が全然上がらない...なんていう話も聞いたことがあるのではないでしょうか。

本記事では、保育士のお給料事情をクローズアップ。実際どのくらい貰っているのかな?年齢が上がるにつれてお給料も上がるの?男性・女性それぞれの保育士の給料など皆さんが知りたい情報を徹底調査してみました。

保育士と幼稚園教諭のお給料比較

以下の表は最新の保育士平均月収やボーナスなどの特別給与額をまとめたものです。

平均年齢 勤続年数 きまって支給する現金給与額(万円) 年間賞与その他特別給与額(万円)
保育士 35.5歳 6.7年 24.1 67
幼稚園教諭 34.8 8.2年 25.6 67.6
参考 平成30年賃金構造基本統計調査厚生労働省

厚生労働省が毎年調査・公開している賃金構造基本統計調査から保育士と幼稚園教諭の月給やボーナス算出・比較してみました。一般的に幼稚園教諭の方がお給料は高いと言われていますが、平成30年の時点では若干差があるものの平均はほとんど変わらないことが分かります。

近年は幼保一元化が進みこども園が増えてきているので、幼稚園教諭と保育士のお給料の差がなくなってきているのかもしれません。保育士の平均月収は約24万円全職種の平均月収はおよそ30万円と言われているので、やはり保育業界のお給料はあまり高いとはいえないでしょう。

保育士数と保育士年収の推移

保育士の年収が低いといわれてきていましたが、ここ数年は保育士の待遇改善を国や地方自治体が行ってきていて、過去の保育士の年収の推移からも改善されている経過をみてとることが出来ます。


参考 「保育士数」と「保育士の年収」の推移首相官邸 首相官邸(2019)「保育士数」と「保育士の年収」の推移

平成22年には保育士の年収は325万円でしたが、そこから数年は減少傾向が続き、平成25年には310万円までさがってしまいました。このあたりから保育士の低収入や待機児童が問題視されていき、少しずつ改善されていきます。5年後の平成30年にはなんと年収358万円にまで大幅アップしていますね。

現在も各自治体が保育士のお給料に数万円手当を付けるなどの対策をしており今後もある程度上昇していくものとみられています。残業や持ち帰りの仕事も多い保育士さんの大変さが世の中に知って貰えてきたこと・待機児童が増える一方、保育士不足の問題の解決方法としても賃金アップは常に議論が繰り返されているところです。

先輩

年々保育士の年収は上がってきているのね!今後の動向にも期待したいわ。

保育士の年代別お給料額を調査

年代別・性別給料給与/特別給与額

男性保育士 女性保育士
年代別 所定内給与(万円) ボーナスその他特別給与(万円) 所定内給与(万円) ボーナスその他特別給与(万円)
20代 21.6 53.0 21.0 59.1
30代 28.3 84.1 23.3 71.3
40代 30.0 103.3 24.9 79.0
50代 25.8 74.1 25.9 84.7

小数点2位以下四捨五入

※平成30年賃金構造基本統計調査参照

男女別に保育士のお給料を比較しました。20代の頃は、新卒ということでお給料に男女差があまりないようですが、年齢を重ねるごとに平均給与に差が開いてくることが分かります。

30代、40代では、平均給与とボーナス共に男性の方がかなり高いという状況です。これには、男性が管理職に昇進することの多さや、女性が出産・育児などで一度保育現場から離れる人が多いことなどが原因と考えられます。女性でもずっと仕事を続けて管理保育士や園長などのポジションになれば、男性保育士と同等のお給料がもらえるのではないでしょうか。

お給料をUPさせる方法

もっと給料を上げたい!待遇の良い職場で働きたい!という場合には以下の方法があります。

保育士の給料をUPさせる方法

  1. 公立の公務員保育士になる
  2. キャリアアップを目指す

①公立の公務員保育士になる

保育園には公立・私立・認可外保育園などの種類がありますが、安定性と賃金保証を望むなら、公立の保育園で働く公務員保育士になることです。公立の保育園で働く保育士は地方公務員に属され、各自治体の地方公務員と同等のお給料や福利厚生を受けられます。

月額平均給与 主任保育士月額給与 平均ボーナス
私立保育園 229,000円 397,212円 603,000円
公立保育園 279,797円 518,548円 (練馬区職員)1,712,104円
参考 平成27年賃金構造統計調査厚生労働省

公立の保育士の方が年齢や経験によっての昇給率も高く、ボーナスや退職金制度もしっかりされているので将来結婚や子どもが出来ても安心して務めることが出来ますね。待遇の良い公立の保育士採用試験は私立試験よりも倍率も高く難関です。公務員保育士を目指す方はしっかりと準備をして採用試験に臨みましょう。

②キャリアアップを目指す!

お給料UPのもう一つの方法が、キャリアアップで管理職保育士を目指すこと。平成29年4月から保育士の待遇改善策の一つとして厚生労働省がキャリアアップ研修のガイドラインを打ち出しました。これは研修を受講し保育の専門知識やスキルを高め、「副主任保育士」「専門リーダー」という役職に就くとお給料が月額40,000円の手当が出るというものです。

キャリアアップ研修には、7年以上の経験や4分野以上の研修受講などの条件があるので経験を積んだ方は是非積極的にキャリアアップチャレンジをしてみてくださいね。

新卒保育士でも7年後にはキャリアアップのチャンスがあるということが分かると仕事のモチベーションも上がり、人生設計もしやすくなるでしょう。

上司

やりがいのある保育士の今後のお給料事情に期待大!

子ども達の元気な声や笑顔に囲まれて仕事をする保育士はとてもやりがいのある素敵なお仕事です。少しずつ待遇改善も進められており、以前よりも働きやすくなっている保育現場。今後も待機児童解消や保育士の人材確保の問題など共にお給料事情も改善されることに期待したいですね。