イミテーションの意味とは?語源・使用例・類語まで徹底解説

イミテーションは簡単に言うとパクリ!?

「イミテーション」とは、模倣するという意味。誰かの真似や誰かの作品を真似て作ることです。簡単に言ってしまえば、パクリなのですが、ネガティブな意味だけで使われるわけではなく、ポジティブな意味でも使われます。

イミテーションには、先人や達人の模倣や真似をすることで、その技術を練磨するという意味合いも含まれるのです。意味は文脈によって異なり、物だけでなく人にも使えます。

イミテーションの意味

イミテーションとは、模造品や模倣のこと、または偽物やまねを表す用語。語源は英語の「imitate:見習う・模倣する・真似る」の名詞形「imitation」です。

「imitate」はラテン語から派生した英語で、ラテン語でも「真似る」という意味。つづりが似ている英単語「image:イメージする・想像する」もイミテーションの関連語です。

イミテーションは物にも人にも使われる

イミテーションは、模造品やレプリカといった意味合いが強く思われがちですが、作品などの物だけでなく、人に対しても使用できます。人に使用する際は、「価値が高いと見せかけておいて、実は価値がない」という意味も加わり、「彼の経歴はイミテーションだ」などのようによく使われます。

高級ブランドのイミテーション

とある国のイミテーション製品が問題になっているように、売れている製品に似せて製品を安価で作り、販売している業者も世の中にはあります。これらのコピー製品・パクリ製品はイミテーションと呼ばれます。

ルイ・ヴィトンやシャネルのバックなど、高級ブランド品は、本物そっくりのイミテーションが海外の路上で安く売られているのを目にすることもあるでしょう。

イミテーションと類語の違い

イミテーションにはいくつか類語が存在します。ダミー、レプリカ、コピー、フェイク、パロディーなど、日常生活でもよく聞く言葉ですね。それぞれ解説していきましょう。

ダミー

ダミーは、「dummy:マネキン人形・模造品」は、「ものの言えない人形みたいな子」を語源とした言葉だそうです。ニセモノや騙すための事物を指すことが多いですね。

レプリカ

レプリカは、「replica:作品の正確な写し」を指しイタリア語のrèplicaから来ています。単なる模写や複製とは区別され、原作者自身または原作者の権利を尊重した上で原作者以外が制作するものを示すようです。絵画や彫刻など美術作品でよく使用される用語です。

コピー

日常的に使用される「copy:複製」の訳語。語源はラテン語「copia:豊富・多量」とされています。プリンターを使用する際に「コピーする」などと言いますが、作品などの複製を行うときにも「コピー」と言うことができますね。

フェイク

フェイクは「fake:でっち上げ・捏造する・装う」という英語で、こちらも日本で日常的に使われています。作品や商品の悪意あるニセモノを示すネガティヴな意味合いの用語ですが、「フェイクファー」などのようにモラル的に問題ない真似事や商品に使うこともあります。

パロディ

パロディは、「parody:戯文・もじり詩文・狂詩」の訳語。「para:擬似」+「ōidē:歌」を足したギリシア語「parōidia」が語源とされています。著名な詩人や作家の文体上の特徴やストーリー真似て、独自の作品にするもの、またはオリジナル作品を皮肉るものです。シェイクスピアのパロディ作品などは演劇界でよく見られますね。日本では、漫画やアニメ、小説などを他の作品で登場させる場合によく使用されます。

イミテーションの使用例

イミテーションは、「イミテーションだとは思えないくらい素晴らしい」「某国製品はイミテーションばかりだ」などのように使用します。また、「イミテーションアクセサリー」「イミテーションキャンドル」のように名詞と繋げて使用されることも多くあります。以下の「イミテーション+名詞」が何か分かるでしょうか?

イミテーショングリーン

イミテーショングリーンとは、その名の通り、ニセモノの観葉植物のこと。生木にプラスチック製または紙・布製の葉をつけた人工の観葉植物です。イミテーションの木とも呼ばれます。

イミテーションケーキ

イミテーションケーキは、その名の通り作り物のケーキ。披露宴などでケーキカットをする演出のためのケーキで、ナイフを入れる部分のみ生ケーキで作られています。食物の無駄を省き、コストカットにも繋がりますね。セレモニーケーキとも呼ばれます。

イミテーションゴールド

1977年リリース山口百恵のシングル曲にもイミテーションが登場します。「イミテーション」といえば、「ア・ア・ア」と歌いたくなる人もいるのではないでしょうか。彼女の18枚目のシングル曲「イミテーション・ゴールド」は、後に倉木麻衣などにカバーされるほど後世にも影響を与えるヒット曲となりました。「偽物の金」や「模倣金塊」と訳せますが、「今年のひと」と「去年のひと」を比べる歌詞に非常にマッチしたタイトルですね。

イミテーションブラック

イミテーションブラック(IMITATION BLACK)も、イミテーションの名前が付いた日本の楽曲。こちらは初音ミクで知られるVOCALOIDの曲です。作詞作曲はnatsuPで、使用したVOCALOIDは、がくっぽいど、KAITO、鏡音レン。2011年にミリオンを達成した殿堂入りの曲です。曲のテーマは「禁じられた愛」であり、愛してはいけない人を愛してしまった登場人物たちの偽りの心を歌っています。

イミテーションゲーム

イミテーションがタイトルになった映画もあります。『イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』は2014年公開のイギリス映画。アンドリュー・ホッジスによる伝記『Alan Turing: The Enigma』を基にした歴史ドラマ映画で、第二次世界大戦中にエニグマ暗号の解読を行い、後に同性愛者であったがために訴追を受けた暗号解読者アラン・チューリングの軌跡を描いた作品です。

興行収入は2億850万ドルの大ヒット。「イミテーション」の名が冠されていますが、その名の通り、「何が本物で何が偽物か」が問いかけられる映画です。

イミテーションはビジネスの成功の近道?

イミテーションは、模倣や真似を意味する用語。しかし、パクリやニセなどのようにネガティヴな意味合いだけでなく、ポジティブな意味での模倣も含みます。ビジネスにおける一つの戦略として、模倣することは非常に重要。

何かを極めるためには、その世界の達人の真似や模倣は避けられないこと。目標を決めたら、その目標を達成している人や周りの尊敬すべき人などの真似をしてみるのも良いかもしれませんね。もちろん、著作権違反など法的倫理に抵触しないことを前提に真似しましょう!