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インターフェースとは?意外とわかりやすい意味を具体例とともに解説

インターフェースとは「つなぐもの」

コンピュータやIT業界ではなじみのある、「インターフェース」という言葉。なんだか難しい専門用語のように感じられますが、本質的な意味さえ理解しておけば、実は簡単に使いこなせるワードです。

インターフェースの意味はざっくりいうと「つなぐもの」です。機械と機械、機械とヒトなど、何かと何かを接続するものという意味があるのです。この前提をふまえて、意味の詳細や実際の使い方を確認していきましょう!

インターフェースの意味

インターフェースという言葉は、英語の「interface」に由来しています。この英語は直訳すると「接点」や「境界面」といった意味になります。接点という意味から派生して、「異なる2つのものを仲介する」という意味もあります。

これらの意味合いから、インターフェースという言葉は次のように解釈されています。

インターフェースの意味
・異なる2つのものの接点
・異なる装置や回路の接続部分
・異なる装置や回路をつなぐ装置

ちょっとイメージがわきにくいかもしれませんが、いずれも「2つのものをつなぐこと」が共通していますよね?インターフェースを図式化してみると、次のようなイメージになります。

インターフェースの概念

こちらの図のように、インターフェースという言葉では、何かと何かの「接点(=つなぐもの)」が本質的な意味となります!

インターフェースの使い方・具体例

インターフェイスという言葉は、基本的にコンピュータ・IT関連の用語として用いられます。「自分の専門じゃないから…」と感じる方もいると思いますが、身近なところでも知らないうちにインターフェースを使っているものです。

次に、インターフェースという言葉が使われる3つの代表的なパターンをお伝えしていきます。

1.ハードウェアインターフェイス

ハードウェアとは、コンピューターを構成する物理的な機器のことです。例えば、コンピュータの本体、周辺機器などが含まれます。

ハードウェアインターフェイスとは、こうしたハードウェア同士を接続するコネクターに定められている規格・仕様のことをいいます。

[具体例]

最も身近な例は「USB」であり、USBのおかげでマウス・キーボード・プリンターなどいろいろな機器をPCに接続できます。液晶を映す「HDMI」のケーブルなんかもハードウェアインターフェイスに含まれます。機器を機器をつなぐケーブル類はわかりやすい例ですね。

2.ソフトウェアインターフェイス

ソフトウェアとは、コンピュータを動作させるためのプログラムの総称で、物理的な機械を意味するハードウェアと対比されます。

ソフトウェアインターフェイスとは、プログラム間で通信を行うときの方式を定めたものです。代表的な例には「API」があります。「アプリケーションプログラミングインターフェース」という長い言葉の略でわかりにくいので、次の具体例からイメージをつかんでみてください。

[具体例]

お店のホームページなどでアクセス方法を紹介するときに、「Googleマップ」が組み込まれているのを見かけたことがある方も多いでしょう。これは、ソフトウェアインターフェースのAPIが、あるWebサービスの機能と、外部のWebサービスをつないでいることによって実現します。

3.ユーザーインターフェイス

ユーザー(人間)とコンピュータをつなぐことができる規格や手段のことです。「User Interface」を略して「UI」と表記されることも多いです。人間と機械をつなぐ場合、「ヒューマンマシンインターフェース(HMI)」と呼ばれることもあります。

[具体例]

ユーザーがパソコンやスマートフォンなどの機械を使うためには、マウスやキーボード、タッチパネルなどが必要になりますが、これらは代表例です。このように人間と機械を「つなぐ」「仲介する」という役割を持つものがユーザーインターフェイスです。

[番外編]「操作感」という意味で用いられることも

基本的にインターフェースという言葉はIT用語としておさえておけばOKですが、ときどき「操作感」というニュアンスで使われることもあります。本来の「つなぐ」という意味からは少しズレますが、こちらも覚えておきましょう。

[具体例]

スマートフォンのタッチパネルでの操作感がイマイチで、使いにくいと感じる場面があったとします。そんなとき、「このタッチパネルは(ユーザー)インターフェースが最悪」などと表現されます。

インターフェースの類語・関連語

インターフェースには、似たような意味の類語や関連語がいくつかあります。いずれもIT業界を中心に使われる言葉ですが、この機会にあわせて覚えておきましょう。

「インターフェース」と「インターフェイス」の違い

インターフェースという言葉は、「インターフェイス」と表記されることもありますが、ここに意味の違いはありません。これ以外にも「インタフェース」「インタフェイス」と記される場合があります。よく用いられるのは「インターフェース」または「インターフェイス」なので、こちらを使用するといいでしょう。

「インターフェース」と「インタラクション」の違い

インタラクション(interaction)とは、もともと「相互作用」という意味を持ちます。

人間が操作や行動などのアクションを起こすとき、機械やシステムがそれに応じたリアクションをするとします。アクションとリアクションの反復によって生じる相互作用のことをインタラクションといいます。

ゲームなどであるボタンを押すと、キャラクターがそれに応じたリアクションを起こすことは代表的な例ですね。インターフェースは単なる「接点」を意味しますが、インタラクションは「変化」や「流れ」を含む相互作用を示します。

インターフェースは身近な存在

インターフェースというと自分には関係がないものと思っていた方もいるかもしれませんが、実は身近なところでも活躍してくれています。

筆者がPCで文章を書くときには、キーボードやマウス、ディスプレイとパソコンをつなぐケーブルなどを用いる必要がありますが、これらはすべてインターフェースです。「何かと何かをつなぐもの」という意味を忘れずに覚えておきましょう!

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