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アウトレットの意味とは?ブランド品が安く買える?企業と顧客のメリット・デメリットを解説

アウトレットとは「商品のはけ口」のこと!

先輩

Where is the outlet?
えっと、中部圏だと御殿場が有名ですよね?

新人

先輩

やっぱりそういう答えが返ってくるよね?私はショッピングモールを聞いたわけじゃないのよ(笑)

アウトレットと聞くと、多くの人がこの新人くんのように、安く商品を買えるショップやショッピングモールを想像することでしょう。

しかしこの言葉には、もともと『出口』『はけ口』という意味があり、それが転じてショッピングモールに使われるようになったんです。知っていましたか?

この記事では、アウトレットという用語の語源や使い方など、気になるポイントを簡潔にまとめました!

アウトレットの意味をチェック

どのような形態をアウトレットというのかも気になるかと思いますが、まずは『アウトレット』の言葉の意味を明確にしておきましょう

アウトレットの英語は「出口」の意味

アウトレットは英語で『outlet』と表記し、次のような意味があります。

■出口
■放水口
■はけ口 など

これらの英語の意味が転じて、通常のお店では販売できないような商品の『はけ口』という意味で、『アウトレット』が広く使われるようになりました

日本語のアウトレットが意味すること

日本語(カタカナ語)としてのアウトレットは、主に通常価格よりも安く買い物ができるショッピングモールや店舗のことを指しています。そして、このような店舗では主にこんな商品を取り扱っています。

■キズ物やサンプル品
■シーズン外の商品
■型落ち品
■余剰な在庫品(キャリー品) など

しかし、このアウトレットモールの始まりはアメリカって知っていましたか?1980年台、流行遅れの商品や、クーリングオフ品など、通常のショップでは販売できないけど、商品としては問題なく使えるものを販売する『アウトレットストア』が誕生しました。

そして、複数のアウトレットストアを集めたものを『アウトレットモール』と呼ぶようになりました

その後、1985年に開催されたつくば万博の跡地を利用して建てられたショッピングモールをきっかけに、日本各地にアウトレットモールが広まったといわれています。

アウトレットの使い方・例文

アウトレットのお店は多くの人が利用したことがあると思うので、使い方に困ることはないかもしれません。いくつか例文を紹介しておくので、実際の使い方を確認しながら読んでみてください。

例文1
このオーディオはアウトレット専用商品だけど、品質にはまったく問題ないのでかなりお得だったと思う。
例文2
あそこのアウトレットモールに出店している〇〇ってブランドは、1~2年前の新作ばかりでアウトレット専用商品は作ってないらしいよ。
例文3

新人

このスニーカーほしいけど、ちょっと高いんですよねぇ。
あぁ、このメーカーなら〇〇のアウトレットモールに出店してるわよ。通常価格より安いものもあるみたいだから見に行ってみたら?

先輩

アウトレットは意味ない!?メリット・デメリットとは?

「ほしいブランド品が安く買えるならアウトレットで十分」と思っている人も多いことでしょう。しかし、大きなメリットがあるものには、何かしら欠点があることも少なくありません。それでは、アウトレットにはどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

アウトレットのメリット

アウトレットにはどんなメリットがあると思いますか?それに、メリットがあるのは顧客側だけでなく、販売側にもあるんです。それぞれどんなメリットがあるのか見てみましょう。

[企業側]在庫品・B級品を廃棄せずに済む

どうしてもほしいアイテムは、少々高いと感じても正規価格でも購入する人は多いですよね。しかし、受注生産ではない商品がほとんどなので、どうしても余剰な在庫は発生してしまいます。

人の心理として、価格が安ければどうしてもほしいと思わない商品でもなんとなく買ってしまいますよね?正規店舗では値下げにも限界がありますが、アウトレットだとブランドの価値を下げることなく値下げできます

また、通常なら廃棄処分になるような、製造過程での染めムラ、キズなどのB級品は、正規店舗では売れないですが、アウトレットでは価格を下げて販売することができます。そのほか、量産に入る前のサンプル品が安く販売されることも多いのが特徴です。

[顧客側]ブランド品や良質な商品を安く買える

アウトレットの店舗には流行の最先端の商品が並ぶことはまずありませんが、1~2年の比較的新しいものは販売されています。しかも、価格が2~3割、ブランドによっては半額にまで価格が下がっていることがあります。

このように、お気に入りのブランド商品が安く購入できるという点が、購入者側にとって一番のメリットでしょう。

そのほか、いつもは「ちょっと高いな…」と敬遠しているブランドでも、半額で販売あれば「買ってみよう!」とは思いませんか?興味のあったブランドの商品に挑戦しやすいところもメリットの一つですね。

アウトレットのデメリット

メリットを見ていると「悪いところなんてあるの?」と思ってしまいます。しかし、あとからデメリットがわかると、購入したことを後悔する可能性もあります。そこで、アウトレットの代表的なデメリットを紹介するので、頭の片隅にとどめておいてください。

[企業側]顧客が正規店での購入を避ける

正規の店舗とアウトレットショップの両者を有しているブランドであれば、「最新でなくてもいいから、アウトレットで安いものを買ったほうがいい」という顧客が増えます。「どうせ1〜2年したらアウトレットで流通するかも」と考える人も出てきます。そうなると、企業の売り上げが伸び悩むことになります。

世の中にはさまざまなブランドがあり、正規店とアウトレットの両方で販売活動を行い、在庫品をうまく活用しているブランドもあります。しかし、ルイヴィトンのように、ブランドイメージを保つため、あえて値下げ販売を行わないブランドも多く存在します。

お気に入りのブランドがアウトレットモールに一切出店していなければ、ルイヴィトンと同じスタンスなのかもしれませんね。

[顧客側]逆に損をする可能性もある

アウトレットショップで販売されている商品は正規の店舗よりも安く、お店や時期によっては半額以下になることもあります。

しかし、安い価格設定にするために、メーカーによっては、アウトレット専用の商品を製造する場合があります。それでは、アウトレット品と正規品とは何が違うのでしょうか?

■原価の安い素材を使っている
■色やデザインが限られている
■工程の少ない製法がとられている など

もちろん正規品が返品された商品や、型落ち品の新品を出しているお店も多いので、この場合は大きなデメリットはありません。ただし、品質にこだわる人は、アウトレット専用品かどうかを確認することをおすすめします。

アウトレットに関連するQ&A

アウトレットを利用するにあたり、知っておいて損はない豆知識がいくつかあります。ここでは、アウトレットに関するあれこれを質問形式で紹介します。

アウトレットに「中古品」の意味は含まれる?

一度消費者の手に渡れば、使っていなくても厳密には中古品となります。たとえば、家電製品などで初期不良があり、点検・修理をして新品同様になったものも厳密には中古品です。しかし、品質としては新品同様なので、『アウトレット品』として販売されることがあります。

また、衣料品ではキズやヨゴレがあるB級品もアウトレットに出されますが、使っていないので新品です。型落ち品や規格外の商品があっても使っていなければ新品なので、アウトレットとして販売されている商品は、新品と同様だと考えられます。

アウトレットは「コンセント」という意味もある?

「コンセントって何?」と聞かれると「電気の差込口のこと」と答えますよね?しかし、外国人に「コンセント」と言っても通じません

英語でコンセントを説明する場合には『electrical outlet』もしくは『outlet』と表現します。電気の出口ということで、アウトレットというわけですね。

ほかにも、コンセントはsocket(ソケット)と表現することもあるので、両方覚えておくと便利です。

アウトレットで企業も顧客もwin-winの関係に!

アウトレットには、流通コストを無くして工場直送品として販売する『ファクトリーアウトレット』、在庫処分品や訳あり商品を集めて販売する『リテールアウトレット』と呼ばれるものも存在します。

店頭に並べられるまでの経緯や理由はいろいろありますが、アウトレットは企業にも顧客にもいいことはたくさんあります。アウトレットの意味をきちんと理解して、上手にアウトレットを利用しましょう