「一新」とは?意味や使い方・類語「刷新」「更新」との違い・英語表現を解説!

「一新」の意味=すべてを新しくすること

先輩

やっと仕事もひと段落ついたし、そろそろ休憩にしようかしらね。
では、気分を一新したあとにこの仕事もお願いします!

後輩

先輩

・・・それ、君の分の仕事よね?

「一新」とは、 まったく新しくすること を意味する言葉です。「一新」の「一」を”最初”と考え、”一度すべてを新しくする”や”一から新しく”と言い換えれば覚えやすい表現です。

意味を知らなくても、漢字の構成からおおよその使い方が想像しやすく、日常会話やビジネスシーンでも取り入れやすい言葉です。「一新」をはじめとした「新」を含む似たような言葉は数が多く、その違いや使い分けができるようになると表現の幅が広がります。

一新の類語(言い換え表現)
・刷新
・更新
・改新
・再生
・更改
・・・など

「一新」の使い方・例文

一目で意味がこれほどわかりやすい言葉もありませんが、改めてここで「一新」の使い方を例文で見てみましょう。もしかしたら新たな発見が見つかり、考えが「一新」される可能性も出てきます。

「一新する」を使った例文

「一新」は事柄、配置、規則といった変更が可能なあらゆる言葉に使用することができ、単独でも使える応用の利く表現です。

例文1
ラインナップを一新する。
例文2
デザインを一新する。
例文3
気分を一新する。

日常会話やビジネスシーンでもよく行われる模様替えや方針転換といった、従来のものから新しく変わる事柄に対して使用します。もっとわかりやすく言うと、英語の「リニューアル」です。

「一新を図る」を使った例文

従来のものから新しいものへと変更する考えを表現した言葉です。

例文1
気分の一新を図る。
例文2
人事の一新を図る。
例文3
デザインの一新を図る。

「一新する」は、”これから新しくする”ときと”新しくした”ときの進行形と過去形のどちらとも取れる表現です。それに対して「一新を図る」は、計画として”これから新しくする”予定のときに使用できます。

「一新」が使われている四字熟語

単独でも意味の通じる「一新」は四字熟語にも用いられています。ここでは一新が使われている四字熟語をいくつかご紹介します。みなさんはこのなかの四字熟語をいくつ知っているでしょうか?

人心一新

【じんしんいっしん】と読み、“人の心を一新(新しく)すること”を意味する四字熟語です。

人の心は意外と引きずりやすく囚われやすいものです。例えば体制が変わっても、前体制の考えが残ってしまうことも少なくありません。つまり、気持ちを切り替えて新しい政策や改革を行うことを意味する言葉です。

例文
積極的に改革を推し進めて人心一新を図る。

古い言葉で明治維新のことを「御一新(ごいっしん)」と呼称します。これは幕政から近代日本への移り変わりとなった出来事を指し、文化の切り替わり=人心一新を表現しています。ちなみに明治維新150年を記念した”御一新”という焼酎も市販されています。

面目一新

【めんもくいっしん】と読み、“それまでの外見や世間の評価を一新すること”を表現する四字熟語です。

「面目」は世間体や体面、体裁を意味する言葉で、簡単に言うと「人に合わせる顔」のことを指します。「面目ない」「面目躍如」「面目丸つぶれ」というように、人の顔や評価を意味する言葉としてもおなじみの表現です。

例文
気分を新たに、面目一新した姿をみなさんにお見せできるように邁進いたします。

前述の悪い意味として使われている「面目」とは対照的に、よい意味での「面目」の使い方が「面目一新」です。

輪奐一新

【りんかんいっしん】と読み、“建物が新しく大きなものに変わるさま”を意味する四字熟語です。「輪」は”高大”で「奐」は”大きく盛ん”を意味し、大きく立派な建物ができることを表現しています。

例文
輪奐一新した建物を探訪する。

現在では使う機会が少ない表現ですが、このような「一新」を使った四字熟語もあるため知識として覚えておきましょう。

「一新」の類語と使い分け

現在の言葉で「リニューアル」の意味で使われている「一新」。事柄や物事を指した類語の数も多く、意外にバリエーションが豊富で使い分けの幅も広いのが特徴です。そのほかの「一新」の別の言い換え表現もチェックしていきましょう。

「一新」と「刷新」の違い

“リニューアル”という意味で使われている「一新」と「刷新」。この2つの言葉の違いは、”なにをどう新しくする”のかで意味が異なります。

刷新
それまでの悪い部分を新しくすり替えること。

「刷新」には”悪い部分を新しくする”という意味があり、どこを新しくするのかを明確に表現しています。一方の「一新」は部分を問わず”まっさらな状態”を表現する言葉。

例文1
チームの体制を一新する。
例文2
チームの体制を刷新する。

例えば上の例文では体制が新しく変わったことを説明しています。例文1ではチームが変わったことを示唆していますが、なにが変わったのかまでは憶測しかできません。

では、悪い部分をすり替えるという意味の「刷新」を使った例文2の場合。チームの悪い部分を除いて新しく変わったことが説明できます。

このように「一新」が広義的な意味でも使えるのに対し、「刷新」は「改善」や「改良」に似た、”悪いものを排除してよい状態にする”という意味合いで使われる言葉です。

「一新」と「更新」の違い

「更新」は“新しく改まる”という意味をもちます。「一新が」が新しく変わる”に対して、「更新」は”塗り替えて変わる”ことを指します。

「更新」は記録や契約を新しくすることによく使われる言葉で、”古いものから新しいものに入れ替える”=「上書き」と言い換えることが可能です。

例文1
サイトを一新する。
例文2
サイトを更新する。

このように例文で「一新」と「更新」を比較した場合、「一新」がサイトのリニューアルと受け取ることができ、「更新」はサイトに新しい情報の追加を示唆しています。

スポーツの世界では、それまでのレコードを塗り替えた場合はよくも悪くも「記録更新」と表現しますが、「記録一新」とは言いませんよね?プロ野球でよく耳にする「契約更改」も、”古い契約から新しい契約を締結する”=”契約を塗り替える”ことを意味します。

そのほかの類語

「一新」と似た類語はほかにもあり、例えば「改新」。「大化の改新」でおなじみのフレーズですが、「改新」は”古いものを新しく改める”ことを指す言葉です。それまでの体制を排して新しい政治に移り変わる「人心一新」=「御一新」と同じ意味合いの表現です。

新しく変わることを”生まれ変わる”ことに言い換えた「再生」や、改めて変わることの「改正」「改善」も類語に含まれます。

このようにどのような形でも「新しくする」=「リニューアル」を示す言葉はさまざまです。多彩な類語表現を覚えることで、”別の意味での新しい”を表現できます。

「一新」の英語表現・例文

「一新」はよく使われる言葉であるため、ビジネスシーンにおいて英語で表現しなければならない場面が出てくることも考えられます。会話やメールでの使い方も確認しておきましょう

「一新」の英語表現
「一新」は英語で・・・
renewal
complete change
restoration
improvement

と表現できます。

「一新」の英語表現を使用した例文はこちらです。

例文
・I will restore the line up.
⇒ラインナップを一新する。
・I will restore the design.
⇒デザインを一新する。
・I plan to improve the mood.
⇒気分の一新を図る。
・I plan to renew the human resources.
⇒人事の一新を図る。

「一新」の意味を理解して正しく使おう!

よくも悪くも広い意味で新しく変わることを「一新」と表現します。注目してもらいたい新しい変化には、なにがどのように変わったのかを相手に正しく伝えることが大切です。これから社会人になる人は、これまでとは「一新」した自分を存分にアピールしてください!