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アテンションとは?基本の意味やビジネスで役立つ使い方を例文とともに徹底解説

アテンションとは「注意」や「注目」のこと

先輩

このポスター、インパクトがないわねぇ。もっとアテンションを引くデザイン考えてくれない?
アテンション?アテンションプリーズなら聞いたことがありますけど…

新人

先輩

アテンションは、『注意』や『注目』って意味があるの。この機会にちゃんと覚えておいてね。

この会話の新人くんのように、「アテンションプリーズなら聞いたことある」という人は少なくないでしょう。

しかし、『アテンション』は普通にビジネスシーンでも使われる言葉なんです。それでは、いったいどんな場所でどのように使うのでしょうか?言葉の意味や使い方など、一つずつ確認していきましょう。

アテンションの意味をチェック

「アテンションプリーズ」は子どもでもなんとなくマネできる言葉ですよね。ここではまず、『アテンション』にどんな意味があるのか、英語とカタカナ語で違いがあるのか、明確にしておきましょう。

アテンションってどんな意味?

カタナカ語のアテンションは、『注意』『注目』『留意』といった意味合いで使われています。そして、それぞれの意味を簡単に説明すると次のようになります。

■注意…気をつけること、気を配ること
■注目…注意して見ること
■留意…ある事柄に気を配ること、心にとどめること

アテンションの英語は「attention」

英語でのアテンションは『attention』と書き、次のように名詞としての意味をもっています。

■注目
■注意力
■気配り
■配慮
■世話 など

そして、attentionを使った熟語にはこんな言葉があります。

■pay attention(注意を払う)
■careful attention(気配り)
■minute attention, close attention(細心の注意)
■attention degree(注目度)
■courteous attention(丁寧な心遣い)

英語のアテンションも、日本語と同じような意味で使われていることがわかりますね!

アテンションプリーズの意味

「アテンションプリーズ(attention please)」は、英語を習っていない年代でも耳にしたことがありませんでしたか?

『please』にはいろいろな意味がありますが、誰かにお願いをしたり、丁寧な言い方をしたりする場合にも使います。そして、attentionのあとにpleaseがつくとこんな意味になります。

■皆さまに申し上げます。
■お知らせします。
■皆さまこちらに注目してください。 など

一番多く使われているのは飛行機の中や空港でのアナウンス。搭乗ゲートの変更、欠航の案内、人の探すときなど、さまざまな場面で「アテンションプリーズ」が使われています。飛行機や空港で英語のアナウンスを耳にする際は、少し注意して聞いてみてください!

[オマケ]『アテンションプリーズ』というドラマもある!

1970年東宝が制作した客室乗務員を題材にしたドラマで、2006年には女優の上戸彩さんを主役にしてリメイクされました。このドラマのタイトルも、英語のアナウンスの前置きとして使われる『アテンションプリーズ』からつけられました

「買うまでもないけれど、ちょっと気になる…」という人は、レンタルしてみてもいいかもしれませんね。amazonでもDVDが販売されています。

[ビジネス版]アテンションの使い方・例文

航空関係のアナウンス以外で、『アテンション』を使う場面はあまり想像がつかないかもしれません。しかし、ビジネスシーンでもアテンションが登場することはあります。仕事の会話で登場するかもしれないので、例文とともに使い方を確認しておきましょう!

アテンションを引く・得る

例文1
アテンションを引くような宣伝ポスターを考えないと、あの場所じゃなかなか目にはとまらないだろうね。
例文2
発売日に予想をはるかに上回る売り上げがあったのは、キャンペーン活動において非常にたくさんのアテンションを得ることができたおかげだろう。

アテンションを高める

例文1

上司

君はいつもつまらないミスをするね。もっとアテンションを高める努力をしたまえ。
例文2
アテンションを高めることは、多くの新しい発見につながると信じている。

アテンションミスを減らす

注意を怠ったミスということで、うっかりミスのことを『アテンションミス』といいます。そして、会話の中では次のように使います。

例文1

先輩

これは明らかにアテンションミスだよね。最終チェックは入念にやってくれる?!
例文2
アテンションミスでのクレームほどバカバカしいことはないよね。

アテンションの動詞形は「アテンド」

英語でのアテンションは名詞形ですが、動詞になると『アテンド』となり、スペルは『attend』となり、次のような意味をもった言葉です。

■世話をする
■面倒を見る
■ご用を聞く
■注意を払う
■注意して聞く
■関心を向ける など

また、アテンションと同じくアテンドもカタカナ語として存在し、『誰かをもてなすこと』という意味合いで使われています。『アテンド』の詳しい内容は次の記事でわかりやすく解説しているので、そちらも読んでみてください。
アテンドとは?意味と使い方を用途別にそれぞれ解説

[番外編]アテンションが使われるシーン

アテンションがタイトルに含まれるドラマがあるということは紹介しましたが、ほかにもアテンションが使われているシーンはあります。それではどのようなものがあるのか見てみましょう。

服やバッグのタグについている「アテンション」

服やバッグには素材や値札のタグのほかに『ATTENTION』と書かれたタグがついていることがありますよね?これは、商品の取り扱い注意事項を書いたタグで、特にシルクやレザーなどデリケートな素材の商品に多く見られます。

チャーリー・プースが歌う「Attention」の歌詞

チャーリー・プース(Charlie Puth)はアメリカ出身のシンガーソングライターで、『Attention』は2018年にリリースされました。

この歌の歌詞は、元カノに自分の悪い噂を流されたり、男性が参加しているパーティーに偶然を装って現れたり…いろいろな手段で元彼であるこの歌の主人公の男性を振り回すという内容になっています。

別れても自分に注意を引いておきたい元カノを表現した歌詞から、『アテンション』というタイトルになったのでしょう。

ロックほど激しくもなく、バラードほどしっとりもしていない、ミドルテンポの聴きやすい曲なので、興味のある人は聴いてみてはいかがでしょうか。

広告の中で関心を引く「アテンション・ゲッター」

アテンション・ゲッターとは広告用語で、広告を見る人の注意を引き付ける要素すべてのことを指します。

広告の元になっている商品や事柄、メッセージを伝える人、キャッチコピー、宣伝の仕掛けなどがアテンション・ゲッターに該当します。

アテンションという表現を上手に使おう!

アテンションは、航空業界、広告業界、一般のビジネスシーンなど、さまざまな場面で使われます。また、「もっと注意して!」というところを「アテンションを高めて!」とカタカナ語を使うことで、ちょっとニュアンスがやわらかくなります。

あなたも『アテンション』の意味をきちんと理解し、上手にビジネス会話の中に取り入れてみてくださいね。