考察は「よく考え、よく知らべ、答えを出す」!
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“考察”はある物事について、よく考え、また調べて答えを導き出すこと。“考察”は学生時代だけではなく、社会人になってからも、レポートやプレゼン作成の際に行っていますよね。今回は“考察”について詳しく解説していきます。
考察の意味
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例えば、ある商品の売り上げが落ちたことに対して、「もう飽きられたんじゃないかな」と根拠なく考えるのは“考察”ではありません。調査結果や事実に基づくデータから導き出される考えが“考察”です。ただし、前者はその予想を基に調査して、裏付けすることができれば立派な“考察”になりえます。
考察の類語
思ったことをまとめただけの感想と客観的な事実に基づく“考察”の違いについてはわかりましたが、他にも、使い分けに迷ってしまう類語はたくさんあります。それらをいくつか見ていきましょう。
・見解
・結論
見解
「見解(けんかい)」も“考察”と似ている言葉。「政府は見解を発表した」「専門家の見解によると…」など新聞やニュースで見聞きしたことがあるはずです。「見解」は「見方」と言い換えることも可能。
「見解の相違(一致しない)」という言葉があるように、「見解」は主観的な意見、見方でもOKですが、論理的でなければいけません。
結論
論文やレポートを書く際に、“考察”と「結論」って何が違うんだろうと思ったことはありませんか。「結論」は「結び」の字が入っているように一番最後に持ってくるもの。調査や実験の結果を基に考えたものが“考察”ですが、その“考察”から導き出された答えが「結論」です。
英語での考察
英語で“考察”は「consideration」。または「discussion」ともいわれます。「discussion(ディスカッション)」は討論という意味で知られていますが、文章の上での“考察”という意味もあるんですね。
英語の論文やレポートを書かなければいけないという方もいるでしょう。必要最低限の英語能力やテーマに関する知識があるのは大前提ですが、書き方にはコツがあります。それは英語でも日本語でも変わりありません。“考察”の書き方については次項で見ていきましょう。
考察の書き方
論文やレポート、プレゼンなどにおける“考察”は、結論を裏付ける重要な部分。導き出した結論が同じでも、“考察”次第で読み手を納得させられるかどうかに大きな違いが出てきます。ここでは“考察”の書き方のコツをご紹介。
必ず結論に結び付くようにする
“考察”は調査や実験などの結果を受けて考えを巡らせたもの。結論は、さらにその考えの末に導き出された答えです。結果と“考察”、結論は全て筋道が通っている必要があります。矛盾があっては成り立ちません。うまい“考察”が浮かばない時は結果と結論をどう結び付けるか、逆から考えるのもあり。
パクリにならないように気を付ける
前提となる考え、参考にした説などがあれば必ずそれに言及するようにしてください。既存の“考察”を提示した上で、自分の考察を重ねることで、説得力を増す効果もあり。
考察は大事
“考察”はレポートやプレゼンの際だけに行うものではありません。ある物事に対し、結論や答えを出すに至った考えが“考察”なので普段から行っているはずです。考察力を身に付けることができれば、レポートやプレゼンに役立つだけではなく、発言に説得力が生まれるので、仕事でもプライベートでも重宝すること間違いなし!