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アジャストの意味とは?ビジネスから整体・野球・ヨガ業界の使い方までチェック

アジャストとは「調整」や「調節」のこと

新人

アジャストって釣りで魚の種類や釣り場などの状況に合わせてルアーや釣り糸の使い分けする、あのアジャストですよね?ビジネスでも使うんですか?
アジャストは「調整」や「調節」っていう意味で、釣りのほかにスポーツでも使ったりするわ。ところで新人君、ビジネスに「調整」、「調節」が必要なシチュエーションはないのかしら?

先輩

新人

さっき、打ち合わせの日程調整の相談に関係部署を回ってきたばかりです。なるほど!こういう「調整」がアジャストなんですね!
「アジャスト」は「調整」や「調節」という意味をもつカタカナ語。ビジネスでも使われる機会が増えつつある言葉です。しかし、ストレートに「調整」や「調節」といってしまう方がわかりがいいからと、あまり使わない会社も多くあります。

職場で耳にしたことがないという方も、「アジャスト〇〇」のように熟語の形で使われることもあるので、基本的な意味を覚えておくと役立ちますよ。「アジャスト」について詳しくみてみましょう。

アジャストの意味をチェック

「アジャスト」は業界ごとに特殊な意味で使われることもありますが、まずはもともとの意味がわからないと話が始まりませんよね。「アジャスト」が英語になったらどうなるのかも気になります。

「アジャスト」の基本的な意味を学び、周囲に差をつけましょう!

カタカナ語のアジャストって?

冒頭でも紹介しましたが、「アジャスト」の意味は「調整」や「調節」。「順応」という意味でも使用します。

「アジャストする」や「アジャストさせる」のように動詞として使うことが多いです。

アジャストの英語は「adjust」

「アジャスト」は英語表記すると「adjust」。「adjust」にはいろいろな意味がありますが、ここではビジネスで使われることが多い意味を中心に紹介します。

adjust
【自動】
〔~に〕順応する、適応する、慣れる

【他動】
・〔目的や状況に合わせて〕~を少し変える、~を調整[調節・整備]する、~を適合[適応・合致]させる、~を整える、~を加減する
〔意見の食い違い・論争・争い・対立を〕調整する、解決する、調停する
・〔間違いなどを〕訂正する
・〔差異を〕調節する

MEMO
文の中に目的語がなくても意味が成立するのが自動詞。目的語がないと意味がわからなくなるのが他動詞になります。

[ビジネス版]アジャストの使い方

「調整」や「調節」という意味をもつ「アジャスト」ですが、意味だけわかっても使えるシチュエーションがイメージしにくいですよね。例文をもとに「アジャスト」の使用法を考えてみましょう。

例文①

新人

入社したばかりのころは、仕事にも人間関係にもなかなかなじめなくてアジャストに苦しんでいました。今はちょっとましになりましたけど、やっぱりまだ完璧にはアジャストできていません。
新人君、アジャストは動詞だから「アジャストに苦しんだ」は間違った使い方よ!名詞形のアジャストメントを使って「アジャストメントに苦しんだ」っていいなさい。

先輩

例文②

商談相手

商品番号Aの靴なんだけど、〇〇高校から新1年生用にってことで400足くらいの大口注文が入る予定なんだ。採寸は3月上旬で、それまで正確なサイズと必要数は出せないんだけど、3月末には納品しないといけないんだ。前もって大量生産してもらえないかな?
納品準備の時間も考えると、採寸までにそれなりの数を各サイズで押さえておく必要があるということですね。アジャストできるか確認してみます。少しお待ちください。

先輩

整体からスポーツまで!アジャストの使用シーン

「アジャスト」はさまざまな分野で特有の意味の言葉として使われています。基本的な「アジャスト」の意味とビジネスでの一般的な使用法のイメージがつかめたところで、次は分野別の「アジャスト」についてみてみましょう。

「アジャスト〇〇」という熟語で用いられたり、「アジャストメント」という名詞形で使われる場合もありますよ。

整体・カイロプラクティック

整体・カイロプラクティックでの「アジャスト」は、ずれた骨の位置を修正し、関節の動かせる範囲を改善させる目的で行う矯正施術のこと。「アジャストメント」とも呼ばれます。

野球・バスケ

野球やバスケでは「アジャスト」が「順応する」、「適応する」という意味で使用されています。

球種に素早く対応すること。対戦相手の動きや試合運びなど、状況に合わせて臨機応変にプレイスタイルを変えることなどを「アジャストする」といいます。

自動車

自動車には「アジャストスクリュー」や「セルフアジャストブレーキ」と呼ばれる部品が使われています。

「アジャストスクリュー」はアイドリングの回転数を「アジャスト」する役割をもつ調整ネジ。「セルフアジャストブレーキ」はドラムブレーキの摩擦面とシュー、ディスクブレ-キのローターとパッド間の摩擦調整を行います。

ちょっと難しい単語が続きましたが、要するに車内部の調整が必要な部分に『アジャスト』が使われているわけですね!

ヨガ

ヨガでの「アジャスト」は、指導者やコーチが生徒のポーズを正しいポーズに修正すること。「アジャストメント」ということもあります。

「アジャスト」は身体に無理のないポーズをとらせ、怪我を減らしてくれます。

競艇

競艇での「アジャスト」はスロットルレバーを放ってスピード調整をすること。スタート時にフライングしそうになったときや旋回時に行います。

製造業

製造業や日曜大工で使われる道具には「アジャスト〇〇」という名前が付けられているものがたくさんあります。

アジャストボルト
アジャストピンレンチ
アジャストカッター など

医療

医療用医薬品には、アジャストAという名前の大腸刺激性下剤(便秘薬)があります。大腸の働きを「アジャスト」してくれる薬ですね。

また、歯科では入れ歯などで噛み合わせ調整することを「アジャストする」といいます。

アジャストの類語「アダプト」とは?

「アジャスト」の類語に「アダプト」というものがあります。このふたつは意味がとても似ていて使い分けがややこしい言葉です。

「アダプト」の意味と、両者の違いについてみてみましょう。

アダプトの意味

「アダプト」は「適合させる」や、「順応する」という意味の言葉です。

小説や漫画などを映画化・演劇化するときなどに、原作を脚色・翻案して脚本に作り直すことも「アダプト」といいます。

アジャストとアダプトの違い

「アジャスト」は「順応する」ためにとる手段に重点を置いた言葉。

「アダプト」は手段ではなく「順応する」という結果に重点を置いている言葉。

「3月に400足の靴を発注するから、いまのうちに商品をキープしておいて」と商談相手から頼まれたとして、両者の違いを考えてみましょう。

現時点で確保できる靴の在庫を確保しておく。製造工場に前倒しで大量生産できるように製造スケジュールを調整してもらう。など、商談相手の要求に「順応」するための手段に重点を置くのが「アジャスト」

どんな手段をとったかではなく、商談相手の要求に「順応」して、最終的に3月までに必要数を確保するという結果を出すことに重点を置いているのが「アダプト」です。

アジャストと一緒に覚えたいビジネス用語

「アジャスト」は社風によってはあまり使用が好まれなかったり、多用するといわれた相手が落ち着かない気分になってしまったりするカタカナ語です。そのため、使うときには注意が必要ですが、上手に会話に組み込めたらかっこいいですよね。

「アジャスト」と相性がよく、一緒に用いやすいカタカナ語もこの機会に覚えて、あわせて使いこなせるようになりましょう。

アジャスト×リレーションシップ

リレーションシップの意味:企業と企業、企業と個人、個人と個人の信頼関係や関係性

新人

彼女とのリレーションシップが悪化しかけている気がする・・・こじれる前になんとかアジャストしなければ!
リレーションシップはビジネスだけでなく、恋愛などプライベートでも使える言葉です。詳しくは下記の記事で紹介しているので、ぜひ読んでみてください。
リレーションシップの意味とは?仕事・恋愛で使える?例文や関連用語をわかりやすく解説

アジャスト×コンテクスト

コンテクストの意味:文脈。「空気を読む」でいうところの「空気」

先輩

日本のビジネスはコンテクストが重視されるのよね。海外勤務が長かった私にはアジャストするのが難しいわ。
コンテクストは建築やマーケティングでも使われている言葉。詳しく知りたいという方は下記の記事も読んでみてください。
コンテクストとはどんな意味?ビジネスや建築における使い方からマーケティングの基本まで解説

アジャスト×ロードマップ

ロードマップの意味:目標を達成するまでの行程表

上司

作業がロードマップより遅れてるなぁ。早くアジャストしないと納期に間に合わなくなるぞ。
ロードマップは道路地図のことではありません。ロードマップの書き方など詳しくは、下記の記事で紹介しています。こちらもぜひ読んでみてください。
ロードマップの意味とは?書き方・作り方のポイントから混同しやすい類語まで徹底解説!

アジャストを正しく使いこなそう!

「アジャスト」はプライベートではあまり使われないカタカナ語です。ビジネスでの使用が中心になりますが、ビジネスの場合でも「アジャスト」は多用すると相手から嫌がられる恐れがあります。

用いるシチュエーションや頻度に気をつけながら、上手に「アジャスト」を使いこなしましょう!