「こちらこそ」の正しい使い方!意味や覚えておきたい例文も紹介

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「こちらこそ」とは相手に同じことを伝える際に使う表現

上司

この前の君の資料、提出したら採用になったよ。ありがとう。
それは良かったです!こちらこそ!!

新人

上司

う~ん……。惜しいんだよなぁ、返答が。

「こちらこそ」は、相手からいわれた内容に対して、自分も同じことをいいたいときに使う言葉。相手から感謝されたり、お詫びされたりしたときに役立つ表現方法です。対面だけでなく電話対応やメールでも活用できます。

自分も同じように、相手に対して感謝の気持ちがあるときや、自分からもお詫びしたいときなどに使ってみましょう。また、挨拶の場面でも使用できます。

相手にいわれたことについて全く同意する、というニュアンスよりは、むしろ自分の方から先にいうべきでした、という気持ちを含められるのも特徴です。

「こちらこそ」の意味や使い方について、詳しく見ていきましょう。

「こちらこそ」の意味や正しい使い方

「こちらこそ」は、「こちら」と「こそ」の2つの言葉がつながった表現です。細かなニュアンスや使い方について解説していきます。

「こちらこそ」の詳しい意味

「こちら」には、話し手に近い方向、話し手自身、話し手の側といった意味があり、話し手の隣などすぐそばにいる人を指す場合もあります。

自分のいる側について説明したいときに役立つ言葉ですが、必ずしも自分自身のみを表す場合にかぎりません。自分側にいるほかの相手、人だけでなく物や場所なども含めて表現することができます。

例えば、会社を代表して挨拶にいくときなどは、自分の勤める会社のことも含めて表現できますよ。

「こそ」は、言葉の語尾や文末に付いて、そのものごとを強める働きのある言葉です。ほかにも複数の使用方法があり意味が異なりますが、「こちらこそ」の場合には、強調する意味合いで使われています。

「こちらこそ」の正しい使い方

「こちらこそ」は、取引先や上司、先輩などの目上の人に対して使える言葉で、ビジネスシーンでも役立ちます。”むしろ自分の方からいうべきでした”というニュアンスが含まれるため、控えめな態度やへりくだった態度で返答したいときにも便利です。

ただ、「こちらこそ」自体は敬語ではないため注意も必要。立場が同等ではない目上の方に使う場合には、「こちらこそ」だけで終わらせるのではなく、丁寧語などと一緒に敬語表現を含めて使用しましょう。

より丁寧な返答をする際には、”私も同じです”と相手にいわれたことに対する同意表現だけにしないことも大切です。

オウム返しのように受け取られて失礼に思われる可能性もあるため、自分も同じように感じている感謝や謝罪の内容を「こちらこそ」の前後に付け加えるようにしましょう。

否定の言葉を用いた使い方

また、より謙遜の気持ちを表すために、一度相手のいうことを否定してから「こちらこそ」を使う方法もあります。この場合は「こちらこそ」の前に否定語をいれましょう。

「いいえ」や「とんでもないことです」または「とんでもないことでございます」などが否定に役立つ丁寧な言葉です。

ただ「とんでもない」には、拒絶のように強く否定する意味合いもあり、相槌としては強すぎる可能性もあるため注意も必要です。

注意
「こちらこそ」を使う場合には、シーンにあわせて前後に付け加える言葉を工夫しましょう。

覚えておきたい!「こちらこそ」の例文

それでは、シーンにあわせて「こちらこそ」の使い方を例文を参考に見ていきましょう。ビジネスシーンで役立つ、「感謝を伝える場面」「お詫びを入れる場面」「挨拶の場面」の3つのシーン別に紹介します。

感謝を伝える際の「こちらこそ」例文

感謝を伝える際には、「こちらこそ」の前後に「~いただき」と感謝の理由を入れてから「ありがとうございます」と続けるのがポイントです。「こちらこそ」で相手の感謝に対する同意表現ができているため、感謝の理由は相手と異なる内容でもかまいません。

会話パターン

「本日はありがとうございました。」
「こちらこそ、本日は遠方よりお越しいただきありがとうございました。」

メール文

「こちらこそありがとうございます。おかげさまで無事にプロジェクトを完遂することができました。心より感謝申し上げます。」

お詫びや謝罪の際の「こちらこそ」例文

謝罪の場合は、「こちらこそ」の後に「失礼致しました」や「申し訳ございませんでした」などの謝罪の言葉を続けましょう。謝罪の場合も感謝の場合と同じように、理由を付けるとより丁寧な返答ができます。

また、こちらが謝罪するべきだったという気持ちが強い場合には、「こちらこそ」の前に否定語を入れると引き立ちます。

会話パターン

「先日は書類に不備があり失礼致しました。」
「いいえ、とんでもないことでございます。こちらこそ説明不足で大変申し訳ございませんでした。」

メール文

「こちらこそご無沙汰しており失礼致しました。お変わりなくお過ごしのご様子、何よりでございます。」

挨拶の際の「こちらこそ」例文

日常の挨拶の場面でも「こちらこそ」は役立ちます。相手に同意を表すことで自分のモチベーションを表現しやすいことも。挨拶文の前に付けることで、相手からの挨拶にスムーズに返しやすくなります。

「こちらこそよろしくお願いします。」
「こちらこそいつもお世話になっております。」
「こちらこそお目にかかれて光栄です。」

「こちらこそ」の英語表現

「こちらこそ」はよく使われる言葉であるため、英語で表現しなければならないシーンが出てくることも考えられます。

ビジネスシーンで不測の事態はつきもの。いざという時のために、会話やメールでの使い方を確認しておきましょう

「こちらこそ」の英語表現
「こちらこそ」は英語で・・・
likewise
と表現できます。

「こちらこそ」を使用した例文はこちらです。

会話例文
・Business partner: Thank you very much for today.
⇒取引先:本日はありがとうございました。
・Oneself: Likewise, thank you for coming today from far away.
⇒自分:こちらこそ、本日は遠方よりお越しいただきありがとうございました。
例文
・Likewise, thank you very much. Thanks to you I was able to successfully complete the project. Thank you from the bottom of my heart.
こちらこそありがとうございます。おかげさまで無事にプロジェクトを完遂することができました。心より感謝申し上げます。
・Likewise, I’m sorry to have kept you waiting.
こちらこそご無沙汰しており失礼致しました。お変わりなくお過ごしのご様子、何よりでございます。
・Likewise, I am always indebted.
こちらこそいつもお世話になっております。

「こちらこそ」は使い方に気をつけよう!

「こちらこそ」は、日常シーンなどプライベートでも使いやすい言葉です。ですが、慣れている表現だからこそビジネスシーンでは使い方に気を付けましょう。丁寧な表現を付け加えて、シーンや気持ちにあわせたフレーズを上手に調整してみてください。