クロニクルとは「年代記・編年史」ということ!
上司
新人
上司
クロニクルとは「年代記」や「編年史」という意味をもつカタカナ語です。
最近では、映画やTV番組、ゲームのタイトルに使わることが多くあります。中でも「関ジャニ∞クロニクル」という関ジャニ∞の冠番組は有名です。
基本的には歴史にまつわるもののタイトルとして使用されますが、「音の響きを重視してタイトルに入れたのかな?」というものも。
今回はそんな“クロニクル”の詳しい意味や正しい使い方、英語の意味や使用例についても解説していきます。
クロニクルの詳しい意味とは?
クロニクルは、元々史実を年代順に記録した書物の総称ですが、書籍(小説)や新聞のタイトルにも多く使用される言葉です。
さらに、「歴史を記録した本」そのものを指したり、「記録する」という意味で使われたりもします。
SF作家のレイ・ブラッドベリの代表作である「火星年代記(The Martian Chronicles)」の原題にもクロニクル(chronicle)という言葉が。
フィクションの歴史小説のタイトルなどに「クロニクル」が使われている場合は、作中で長い時間が経つ様を表しているということです。
「クロニクル」という言葉は上記でもお伝えしたように、さまざまなもののタイトルに使用されます。下記では映画やゲーム、音楽など、ジャンルごとにクロニクルの意味をご紹介していきます。
映画
映画×クロニクルで代表的なのは、2013年に公開されたアメリカ映画「クロニクル」。
特殊能力(超能力)を持った高校生が主人公の青春SF映画で、自分で自分を記録する描写があることから、クロニクルというタイトルがつけられたようです。
ゲーム
タイトルに、クロニクルとつくゲームもたくさんあります。
・英雄クロニクル
・ダーククロニクル
・ぷよぷよクロニクル
・ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル
など、ゲームにあまり興味のない人でもテレビCMなどで見たことがありそうな有名なものが多いですね。
中でも「チェインクロニクル」略して「チェンクロ」は、人気漫画やアニメと頻繁にコラボしているので知名度は高いでしょう。
音楽
CDアルバムのタイトルでクロニクルがつく場合は、デビューからそのアルバムを出すまでにリリースした曲をまとめたベストアルバムを指します。
「クロニクル」という名前の企業も
社名に「クロニクル」と入れている、リノベーション会社や不動産会社などもありました。
クロニクルの正しい使い方
ここでは、「クロニクル」の正しい使い方が分かるように、会話形式の例文をご紹介します。
ビジネスシーンではあまり使わないかもしれませんが、何気ない日常会話で「クロニクル」と聞いたときに、理解できるように一度確認しておきましょう。
例文①
先輩
新人
ここでは、“会社の歴史をまとめた年代記”という意味でクロニクルが使われています。老舗企業では、こうして年代記を作成する機会もあるでしょう。
例文②
先輩
上司
ここでは“歴史書(歴史小説)”という意味でクロニクルが使われています。もちろん、日本の「鎌倉年代記」などもクロニクルです。
例文③
新人
先輩
ここでは、意味のところでご紹介した、「チェインクロニクル」というゲームの話をしています。クロニクル単体では略されることはありませんが、このようにタイトルとして使われている場合は前後の言葉とともに略される場合も。
クロニクル(chronicle)の英語の意味や使用例
ここでは、クロニクルの英語の意味や使用例をご紹介します。カタカナ語のクロニクルは、英語のchronicleが元になっている言葉。
そのため、英語圏の人との会話にも、クロニクルが出てくる可能性があります!あわせてチェックしておきましょう。
chronicle(クロニクル):英語の意味
クロニクルの英語の意味は、カタカナ語とほぼ同じです。
・年代記
・編年史
<動詞としての意味>
・(年代順に)記録にとどめる
・年代記に載せる
chronicle(クロニクル):使用例
英文での、クロニクルの使用例はこちら。
(会社の年代記を作る)
(日本の年代記を読む)
(この映画は「三国志」に基づいています)
クロニクルの類語
クロニクルの類語は、たくさんあります。類語の言葉を「クロニクル」と置き換えることができると分かれば、下記の言葉をど忘れしてしまってもカタカナ語でその場を切り抜けるかもしれません!
ここで一度、クロニクルの類語を確認しておきましょう。
・歴史(ヒストリー)
・来歴
・履歴
・史書
・記述 etc…
クロニクルの類語はこの他にもたくさんあります。どれも過去にあった出来事を、記録したり書きとめたりしたものを指す言葉です。
ときには、「伝説」や「物語」と言い換えられる場合もあります。
クロニクルの意味は覚えておいて損はなし!?
クロニクルは一見、ビジネスシーンでは使わない言葉のように思えますね。
しかし、意味や使い方をご覧いただいて分かるように、職場で「クロニクルを作ってくれ」といわれる日が来ないともいい切れません。
また、歴史ものの小説などが好きな方は、頻繁に見かける言葉でしょう。
「今まで『クロニクル』の意味をしらなかった!」という方は、頭の隅にでも覚えておいてくださいね。