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バズワードとはどんな意味?バズるって何?IT業界における使い方や例を解説

バズワードとは、それらしいけれど定義があいまいな言葉

先輩

今年のバズワードってなにかなぁ?
先輩の今年のパスワードなんて知りませんよ~。

新人

先輩

パスワードじゃなくてバズワード。具体的な定義がない言葉のことをいうのよ。

パスワードと間違いそうなバズワード。意味がまったく違うので、間違って使うと会話が成り立ちません。ここからの解説をしっかりと読んで、人に説明ができるくらいにきちんと覚えていってください。

バズワードの意味をチェック

バズワードは、独立した言葉として使うよりも、『〇〇という言葉はバズワードだね』といった感じで、他の言葉の説明として使われることが一般的です。そして、語源を知るとよりいっそうバズワードが納得できるはず。ここでは言葉の意味そのものについて学んでいきましょう。

バズワードって何?

簡単にいうと、もっともらしく聞こえるが、実は具体的な定義はなく意味があいまいなまま世間に浸透している言葉のことです。そして、このバズワードには大きくわけて2つのパターンが存在します。

定義が与えられるパターン
使われはじめた当初には具体的な定義がなかったものの、世間に広まり多く頻繁に使われるうちに、明確な定義が与えられる
拡大解釈されてバズワードになるパターン
具体的な定義がないまま使われるため、世間に広まるにつれ本来とは異なる意味に拡大解釈される

基本的にはあいまいな意味のまま使われるので、「そういえばそんな言葉があったねぇ」といったように、徐々に使われなくなり『死語』となるものもたくさんあります。そのため、バズワードは『流行語』だともいえるわけです。

バズワードの英語は「Buzz word」

バズワードは英語で『Buzz word』と熟語で表記されることもあれば、『Buzzword』として一つの言葉で表記されることもあります

しかし本来は『buzz』と『word』、2つの言葉から成り立っており、『buzz』には次の意味があります。

■(ハチなどの虫が)ブンブン飛ぶ
■ブンブンいう
■がやがやいう
■ざわめく
■忙しく動き回る など

Wordは『言葉』『言語』といった意味なので、『Buzz word』はガヤガヤ・ザワザワと、少し耳障りで騒がしいイメージをもって使われる言葉だといえます。

「バズる」とは?

前の項目で解説したように、バズ(buzz)はザワザワしている様子を表す言葉です。それに動詞化の『る』がつくことで、『騒がれる』『話題になる』といった意味合いになります

バズワードのわかりやすい具体例を紹介

出現してもそのうち消えていくものも多いバズワード。近年ではどのようなバズワードが現れたのでしょうか。それでは具体例をみていきましょう。

バズワードの有名な例

記憶に新しいものとしては、以下の例があげられます。

■クラウド
■ユビキタス
■ファジー
■WEB2.0
■マルチメディア
■AI
■SNS など

よく見てみるとITやWEBの業界に多く存在するんだね。

これらの言葉を並べて話をされると、なんだかすごい内容をイメージしがちです。しかし、具体的には何を指す言葉なのかが定義されていないため、人によって解釈が大きく違う場合も少なくないことを認識しておきましょう。

2018年のバズワードって?

バズワードは一種の流行語なので、2018年にはどんなバズワードがあるのかを調査をしてみたところ、こんなワードが目につきました。

デジタルトランスフォーメーション
ざっくりいうと、発明や革命を起こすたびに生み出される人類の劇的な変化のことを『デジタルトランスフォーメーション』といいます。しかし、IT業界ではITの新しい発明が起こす革命を指し、ビジネスでは業務プロセスの革命で生まれる新しいビジネスモデルを指すこともあります。このように、デジタルトランスフォーメーションはまだ具体的な定義が確立されていないため、バズワードであるといえます。
デジタルツイン
製造の分野で主に登場する言葉で、実際に製造する製品をデジタル上に再現してテストを行うことをデジタルツインといいます。デジタルはあくまでも仮想空間で、現実に作ってみる世界とは双子関係にあることに由来します。この言葉はどんな現場でもほぼ同じ意味合いで使われているので、バズワードではなくなる可能性が高いのではないでしょうか。

バズワードの使い方・例文

バズワードの意味はだいたいわかりましたよね?会話で使えそうでしょうか?「まだちょっと使いこなせそうにない…」という人のために、少し例文を紹介しておきますね。

例文1
プレミアムフライデーって2017年のバズワードランキングでトップみたいだね。
例文2
昔は『仮想通貨=ビットコイン』と思っている人も多かったけど、今は種類もかなり増えたから、もうビットコインはバズワードだよね。
例文3
今朝掲示板に張り出された新聞部の記事、もう全部の学年のあいだでバズってるよ。

[番外編]「バズワード」という言葉もバズワード!?

これまでの項目で触れましたが、バズワードには、定義が与えられるパターン』『拡大解釈されてバズワードになるパターン』、そして『消えてしまうバズワードがあります。

このように、バズワード自体もさまざまな形に変化する、定義があいまいな言葉であることから、バズワードもバズワードであるという意見もあるようです。

バズワードの類語・関連用語

バズワードの意味だけでなく、関連語や類語を一緒に理解しておくと、その会話に適した言葉を使いこなすことができます。これを機に、バズワードとともにぜひ覚えておいてください。

プラスチックワード

意味があいまいなまま、いかにも新しいことを伝えているかのように思わせる言葉です。プラスチックのように自由に組み合わせていろんな分野で使えることからこの名前がついたとされています。

意味があいまいだという点ではバズワードと同じですが、流行語ではなく『新しい内容を思わせる』という点がポイントになります。

バズマーケティング

ひとことでいうと『口コミを利用したマーケティング』です。『バズる』とは、『ザワザワする』『騒がれる』『話題になる』という意味がありましたよね?

人にザワザワと騒いでもらって商品の良さ、サービスの良さを広めてもらおうというマーケティング方法のことを『バズマーケティング』といいます。

『バズる』は比較的短期間で口コミが広がりますが、ある程度の時間をかけてじわじわ広がるさまを表す『バイラル』という言葉も一緒に覚えておきましょう。バイラルについての詳しい内容はこちらの記事を参考にしてみてください。
バイラルの意味とは?バイラルマーケティングの手法や成功事例をわかりやすくガイド

パスワード

バズワードに似ているので、勘違いする人も多いのではないでしょうか。パスワードは英語では『password』と表記し、『PW』と略されることも多い言葉です。本来の意味は『合言葉』ですが、一般的には本人を認証するための文字列のことをさして使われます。

ITやWEB業界に携わる人は「バズワード」を知っておこう

あいまいな言葉なんだったら別に覚えなくてもいいんじゃない?と思うかもしれません。しかし、一種の流行語のような言葉でも生まれた時には頻繁に使われ、意味がわからないと会話についていけません。

次々と新しい言葉が生まれているITやWEB業界に携わる人は特に、バズワードそのものの意味、バズワードとされている言葉は知っておくようにしましょう。