「ご存知」はビジネスシーンで使える正しい敬語?例文・類語・英語表現もまとめて解説

「ご存知」は「知っている」を丁寧に表した言葉

新人

先輩!この近くでランチが美味しいお店をご存知ですか?
たくさん知ってるわよ!よかったら今から一緒に行く?

先輩

新人

本当ですか!?やったー!

「ご存知」とは目上の相手が「知っている」ことを丁寧に表した言葉です

ビジネスシーンでは目上の人や上司、クライアントに対して使う機会も多いフレーズのため、正しい意味や使い方をしっかりマスターしておく必要があります。

また「ご存知」と似た言葉もいくつかあるため、シチュエーションに応じて言い換えられるよう覚えておくと安心ですね。

「ご存知」の類語(言い換え表現)
・ご承知
・お聞き及び

「ご存知」の読み方・意味

「ご存知」は「ごぞんじ・ごぞんち」と読みます。「知」という漢字は通常「じ」と読まないため、本来は「ご存知(ごぞんち)」と読みますが、一般的には「ごぞんじ」と読むことが定着しています。

「ご存知」は動詞の「知る・考える・思う」という意味の「存ずる」が連用形の「存じ」になり、そこに敬意を表す接頭語の「ご」が付いた言葉です。敬語表現となるため、目上の人やクライアントに対しても使うことができます。

ただし「知る」という言葉は、謙譲語はありますが正確な尊敬語が存在しません。ですが一般的な使い方として「ご存知」は「知る」の尊敬語として扱われており、正しい敬語と認識されています。

「ご存知」の使い方|ビジネスシーンでの例文

ビジネスの場で目上の相手に「知っていますか」や「知っていると思いますが」などという言葉遣いは、人によっては小馬鹿にされたと捉えられる可能性もあるため適切ではありません。

そこで「ご存知」というフレーズが使われますが、使い方は大きく「相手が知っていることを前提にした使い方」と「相手が知っているかどうかを確認する使い方」の2種類があります。

「ご存知」を使った例文

ここからは実際に「ご存知」を使用した例文をシチュエーションごとに紹介していきます

「ご存知だと思いますが」を使った例文

例文
・「ご存知だとは思いますが、本日の会議は15時からに変更になりました」

「ご存知だと思いますが」は「知っていると思いますが」という意味を持ち、「念のため確認しますが」というニュアンスを含んでいます。

ただし目上の相手が知っていることを前提とした話をする際、万が一相手がその内容を知らなかった場合は、恥をかかせたり失礼に捉えられる可能性もあります。そのためあえて「ご存知だと思いますが」のように断定しない言い方をすると丁寧です

また「ご存知だと思いますが」以外に「ご存知かと思いますが」「ご存知かもしれませんが」「ご存知のことと思われますが」などと言い回してもOKです。

「ご存知の通り」を使った例文

例文
・「皆様もご存知の通り、この度本社に転勤となります」

「ご承知の通り」は、すでに知れ渡っていることを前提としそのことについてこれから話す流れの時に使う表現です

「ご存知ですか」を使った例文

例文
・「弊社より今月発売となった新製品はご存知ですか?」

「ご存知ですか」は、目上の人に対して物事を知っているかどうかを確認するときに使います。「ご存知でしょうか」と言い換えてもOKです。

「ご存知でしたら」を使った例文

例文
・「この機械の操作方法をご存知でしたら、私にお教え頂けませんか」

「ご存知でしたら」という表現は「もし知っていれば」という意味で、その後相手に何かを教えてもらう・お願いする流れの際に使う言葉です

「ご存知」の類語・言い換え表現

これまでご説明してきた「ご存知」以外にも、似た意味の言葉がいくつかあるのでご紹介していきます

ご承知

「ご存知」によく似た「ご承知」という言葉があります。「ご承知」は相手に対して「知っておいてほしい」とお願いする言葉です。

例文
・「ご承知おきください」
・「ご承知の通り、○○産業との契約が決まりました」

一見丁寧な言葉に聞こえる「ご承知」ですが、謙譲語である「承る(うけたまわる)」の「承」が含まれているため、謙譲のイメージが強い言葉とされています。

そのためここでご紹介した例文は「知っておいてくださいね」「理解していますよね」というニュアンスを含むため、目上の人や上司、取引先に対して使用すると失礼にあたるので注意が必要です

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お聞き及び

「お聞き及び」という言葉は、相手が「すでに聞いて知っている」という意味の「聞き及び」に、接頭語の「お」を付けた丁寧な表現です。

例文
・「すでにお聞き及びかもしれませんが、来年度より異動することになりました」
・「みなさまお聞き及びの通り、今日から新システムの導入が開始となります」

「ご存知」と意味も使い方も変わらないため、言い換え表現としてぜひ覚えておきましょう。

「ご存知」をビジネスシーンで正しく使おう!

ビジネスシーンでは頻繁に使われる「ご存知」という言葉。一般的に「知っている」の尊敬語表現として認められており、使い方は主に「相手が知っていることを前提とした場合」と「相手が知っているかどうかを確認する場合」の2つがあります。

「知っている」ことを聞くということは、ほんの少し言い方を間違えると失礼にあたる危険があります。そうならないためにも「ご存知」の意味をしっかり理解し、相手やシチュエーションに応じて上手に使いこなせるようになりましょう!