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吟味の意味って?詳しい意味や類語、英語表現から奉行所や数学まで徹底解説!

吟味は「よく調べる」!

新人

海鮮料理がおいしい居酒屋に行って、日本海の新鮮な魚介類やそれに合う日本酒なんかを吟味してきたんですよぉ!
その吟味の使い方、なんか違うんじゃない?

先輩

新人

食べて楽しむって意味じゃないんですか?「味」ってついてるし…

“吟味(ぎんみ)”という言葉を使ったことはあるでしょうか。「吟味した結果…」「よく吟味して…」などとよく使いますよね。“吟味”は「よく調べる」という意味。新人君が言っていた「食べて楽しむ」という意味ではありません。しかし、あながち間違いとも言えないのが日本語の難しいところ。今回は“吟味”について詳しく解説していきます。

吟味の意味

“吟味”は「物事の内容や品質をしっかりと調べて確かめること」を意味します。「提出する書類を吟味する」は書類に不備がないか、改善の余地はないかなど提出前に入念に確認することを意味しますね。“吟味”はこの意味で使われることが多いですが、他の使い方もあるので見ていきましょう。

吟味のその他の意味

“吟味”のあまり一般的ではない使い方を紹介していきます。違うといっても根本的な意味は同じだとわかるはず。

詩歌

和歌や俳句、詩などの詩歌を作ったり詠んだりして趣を楽しむことを“吟味”ということもあります。詩歌を作る・読むことを「吟(ぎん)ずる」といいますが、「吟ずる」と“吟味”は「吟」が共通していますね。

さて、冒頭での新人君たちの会話ですが、料理を芸術作品としてとらえて、ただ食べるだけではなく、その盛り付けや味付けの技術などを堪能するという意味で使ったのだとしたら“吟味”も間違いとはいえないかもしれません。※基本的には詩歌に使う言葉なので、あえて使う必要はないでしょう。

奉行所

江戸時代までの奉行所(ぶぎょうしょ、役所)にも“吟味”とつく役職がありました。代表的なのは「吟味方(ぎんみがた)」。現在でいう裁判を担当する役職です。事件のあらましや容疑を詳しく調べるという意味では一般的な“吟味”の使い方と共通するものがありますね。

数学

数学で「解(かい)の吟味」という用語が使われることがあります。「解の吟味」とは方程式を解いて得られた答えが問題に合っているかどうかチェックすること。

例えば、「一人当たりに配られたリンゴの数を求めなさい」という問題を解いて、答えが「-(マイナス)5個」になったらおかしいですよね。このように改めて考えてみることを「解の吟味」といいます。ただし、もしかしたら「与えられた」のではなく、逆に「渡した」という意味でマイナスになるという問題もあるかも。こういう考察を含めて考えてみることが「解の吟味」です。

吟味の類語

“吟味”は「よく調べる」というよく使われる意味なので、他にも数多くの言い方があります。いくつか紹介していきます。

・調査
・検査
・審議
・品定め
・チェック

吟味の英語表現

“吟味”を英語で表現する方法もたくさんありますが、「examine」を紹介します。「examine」には「調べる」や「分析する」という意味があります。また、「尋問する」という意味もあるので“吟味”の英語訳にぴったりでしょう。前述した「チェック(check)」を使うのもあり。

吟味の使い方

“吟味”の具体的な使い方を例文を使って紹介していきます。実際に使う際の参考にどうぞ。

例文①
料理に使う食材を新鮮さにこだわって吟味する
例文②
次期プロジェクトメンバーを吟味して選ぶ
例文③
吟味した結果、A案を採用することに決まった

吟味を使う際の注意点

“吟味”は「審議」や「品定め」などと言い換えることができるように「調べたうえで良し悪しを判断する」というもの。そのため、ビジネスでもそれ以外でも人に対して使う際は注意が必要です。「あなたを吟味したけど私にはふさわしくない」なんていわれたらムカつきますよね。

吟味して

“吟味”という言葉は難しいかもしれませんが、着ていく服を選ぶとき、スーパーで野菜を買うとき、プレゼン内容を考えているときなど、毎日何かしらの“吟味”はしているはず。“吟味”した結果、間違うということもあるかもしれませんが、たくさん“吟味”して経験を積んでいきましょう