アサーティブとは自分と相手を尊重した自己主張
新人
先輩
新人
「アサーティブ」について詳しくみてみましょう。
アサーティブの意味をチェック
「アサーティブ」はビジネスマンならぜひ身につけておきたいコミュニケーション術のひとつです。まずは「アサーティブ」の意味をしっかり確認しましょう。
英語のアサーティブ(assertive)
「アサーティブ」は英語で書くと「assertive」となります。「assertive」には次のような意味があります。
上司
カタカナ語のアサーティブ
カタカナ語の「アサーティブ」は「assertive」の意味そのままに、単なる自己主張という意味で使われることもあります。しかし、多くの場合、特にビジネス用語として使われるときには「相手をリスペクトしながら自分の主張も伝える」アサーティブコミュニケーションの意味になります。
アサーティブコミュニケーションのポイントと会話例
「アサーティブコミュニケーション」のポイントを確認してみましょう。ちょっとしたポイントを抑えるだけで、相手の印象が大きく変わってきますよ。
アサーティブを実践するためのポイント
次のようなポイントを抑えた話し方をすると、言われた相手が嫌な気分にならず、あなたの主張を受け入れやすくなります。
先輩
上司
仕事で使えるアサーティブな会話例
仕事で使えるアサーティブな会話の実践例を部長から教えてもらいましょう。シチュエーションをイメージしながら読んでみてください。
例1:下請け業者と取引先のやりとり
取引先:「下請け業者さん。この前発注した商品200個の納期、1ヶ月前倒しにしてもらえないかな?早く納品するようにお客さんから急かされてるんだ」
上司
でも、100個なら1ヶ月前倒しの納期でもなんとか間に合わせられます。残り100個は生産をなるべく早めて完成した商品から順次納品するので、それでなんとかお客様と交渉していただけませんか?」
取引先:「残り100個はどのくらいで納品できそうかな?」
上司
例2:上司と部下のやりとり
新人
上司
新人
上司
例3:仕事仲間とのやりとり
同僚:「今度の休日出勤当番代わってもらえないかな?急用ができてしまったんだ。」
上司
[豆知識]NGなコミュニケーション方法
自分の主張を相手に受け入れてもらいやすくなる「アサーティブコミュニケーション」とは逆に、自分が損をしてしまうコミュニケーションもあります。NGコミュニケーションについても確認してみましょう。
アサーティブ・トレーニングを実践するためのヒント
アサーティブコミュニケーションは人間関係を円滑にし、ビジネスをスムーズに進めてくれる役立つ技術です。ビジネスだけでなく、プライベートの人間関係にも役立ちます。
アサーティブコミュニケーションを学ぶことができる、アサーティブ・トレーニングについてみてみましょう。
上司
アサーティブに関する本を読む
本を読むのは勉強方法の鉄板ですよね。アサーティブを勉強できる本もたくさん出版されています。
平木典子「アサーション入門」
アサーションの第一人者が、初心者にもわかりやすいように教えてくれる入門書です。アサーションを学ぶことで、人との関わり方を前向きなものに変えていくことができます。
平木典子「マンガでやさしくわかるアサーション」
この本もアサーションの第一人者 平木典子さんの本です。主人公がアサーションの基礎を学んでいくストーリーマンガと、わかりやすい説明で構成されています。
森田汐生「心が軽くなる!気持ちのいい伝え方」
「感情を扱う方法」や「話の上手なまとめ方」のような実践的なスキル、「対等な人間関係をつくるためのヒント」、「自己表現する権利」など、コミュニケーションをスムーズに行うための秘訣がつまった本です。
「お願いするとき・断るとき」などよくあるシチュエーションを例にわかりやすく説明しています。
アサーティブに関する研修を受ける
講師から直接指導を受けられる研修に参加して、アサーティブを学ぶこともできます。eラーニングを利用し、自宅で学習できる研修もあります。
アサーティブの類語・関連語
アサーティブの類語・関連語についてもみてみましょう。気になる言葉がないか読んでみてください。
アサーティブ入試
「アサーティブ入試」は高校生に大学で学ぶ目的をみつけてもらい、学ぶ姿勢・意欲のある学生を入学させることを目的として行われる入試です。そのため、この方法での受験を希望する高校生は、事前に大学が実施するアサーティブプログラムに参加しなければなりません。
入試の合否はグループディスカッション、個別面接、基礎学力適性検査などで決められます。
アサーティブネス
「アサーティブネス」は相手と対等な立場で、自分の気持ちに率直に、かつ相手に誠実な態度でコミュニケーションをとる方法や考え方のこと。アサーティブやアサーションと同じ意味の言葉です。
人間関係が円滑になる!アサーティブを実践しよう!
アサーティブを意識したコミュニケーションは人間関係を円滑にしてくれます。相手と話す前に話し方の戦術を考える必要があるので、慣れるまでは少し大変かもしれませんが、それで話し合いがスムーズに進むのならば労力をかける価値がありますよね。
自分の気持ちを無理に押し殺すことがなくなるので、ストレスを減らすこともできます。ビジネスでもプライベートでも役に立つアサーティブに挑戦してみましょう!