デリバティブとは何かわかりやすく!デリバティブ取引の意味や種類を徹底解説

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デリバティブは新しい金融商品!

新人

金融商品でデリバティブってあるみたいなんですけど、知ってます?
株式や債券なんかから派生した商品のことをいうのよ。

先輩

新人

へ~詳しいですね。先輩やってるんですか?

デリバティブとは、市場で取引されている株式・債券といった金融商品から枝分かれしたできた新型の金融商品のことをいい、どんどん新しい商品もできていっているのが実情です。

そこでここではデリバティブの意味をはじめ種類や関連語などについてもわかりやすく解説していきます。

デリバティブの意味を解説

金融商品の取り扱いをしていない人にはとっては馴染みのない言葉かもしれませんが、一昔前よりも金融商品が増えた今は珍しい言葉ともいえません。

そこでまずは、言葉の意味やどんな金融商品なのかについて解説していきます。

デリバティブとは何か

デリバティブは英語で『derivative』と表記し、次のような意味を持ちます。

■派生物
■派生語
■派生的な
■(本源から)引き出した
■独創性のない
■新しさが欠けた

つまり、何か元となるものがあり、そこから別の物や事柄が枝分かれすることを意味しています

金融業界でいうデリバティブは、株式、債券、外国為替など、もとになる金融商品から枝分かれした新型の金融商品のことをさしています。

デリバティブ取引の意味って?

金融派生商品全般をさして『デリバティブ』といいますが、それらを売買する取引のことをデリバティブ取引といいます。

金融商品への投資は、成功すれば大きな儲けを得ることができますが、暴落して大きな損失になる場合もあります。

デリバティブ取引は、このような大きな損失を回避することが本来の目的ですが、実際には利益を得るためだけに使っている現状であるということも覚えておいてくださいね。

デリバティブ取引の種類をチェック

デリバティブ取引に使われる商品は一つではないということをご存知ですか?ここでは種類やその商品の特徴などについて簡単にまとめてみました。

取引形態は3種類

大きく分類すると、『先物取引』『オプション取引』『スワップ取引』があります。一般投資家も増えてきた現代では、先物とオプションを組み合わせた『先物オプション』など、デリバティブ商品を組み合わせたものも存在しています。

先物取引とは?
読んで字のごとく『先』の『物』について取引することをいいます。取引をする時点では、売買の価格と数量などを約束し、約束の日で実際の売買を行うというものです。

先物取引では、あらかじめ取引価格を決めてしまうので、実際売買する日の市場価格が取引価格と違っていることもあります。市場価格が安ければ『損』をすることになりますし、市場価格が高ければ『得』をすることになりますね。

オプション取引とは?
車を買う時、旅行ツアーを申し込みするときなど、自分で選ぶことができるオプション商品ってありますよね?金融商品のオプションも同じ意味を持っており、約束された日に実際の金融商品を売買する権利を売買することをオプション取引といいます。

例えば、半年後にA社の株を1株4,000円で買う権利を購入し、半年後にその権利を行使する(使う)か放棄するかを決めます。そして半年後、権利を買った株が値上がりしていれば、実際の市場価格よりも安く購入できるので、権利を行使すればいいわけです。

しかし、値下がりしていても権利自体は4,000円で買っているので、お目当ての株式を市場価格で買った場合には損をすることになります。

スワップ取引とは?
スワップとは、同等の価値があるものを交換するという意味があります。金融商品におけるスワップ取引とは、同等の価値があるキャッシュフロー(お金の流れ)を交換する取引を意味します。「金利スワップ」「通過スワップ」「クレジット・デフォルト・スワップ」などがあります。

例えば、同じ借り入れ期間で同じ金額を借り入れているXさんとYさんがいるとします。Xさんは『固定金利』で、Yさんは『変動金利』で借り入れました。しかし、両者ともに違った金利の方が良かった…と思った場合、XさんとYさんで金利を交換、つまりスワップすればいいわけです。これが金利スワップの仕組みです。

近年登場したデリバティブ取引

金融商品の商品の数は昔に比べるとかなり増え、デリバティブ商品もできた当初に比べると格段に数を増やしています。そして近年では『天候デリバティブ』『クレジットデリバティブ』なども登場しています。

天候デリバティブ
気温・風・日照時間・降水量など、気象の変化によって収益が減少したり、支出が増えたりするといった状況が起こりうる企業の損失に備えて売買しておく商品のことです。以下のような企業が取引が可能となっています(法人のみ)。

■テーマパーク
■ゴルフ場
■飲食店
■物流・運輸業
■建設業 など

クレジットデリバティブ
貸付債権や社債を保有している投資家たちが、元本が支払われなくなるなどのリスクを回避するために、投資家同士で個別に条件を決めて行う取引をことをさします。実際の動きとしては、リスクが少ないと判断した金融機関などに保険を支払う形をとるのですが、その保険金額はその時々で決められます。

デリバティブ取引のメリット・デメリット

損失などのリスクを回避することが主な目的とされているので、メリットしかないようなイメージがありますが、デメリットもあります。ここでは、メリットとデメリットをいくつかピックアップしてみました。

メリット

デリバティブ取引における最大のメリットは、将来相場が下落した場合のリスクを回避できる点にあります。相場が下落しそうになれば、先物を売ることで対応できます。

また、日経平均・日経平均先物の相互作用によって市場取引に厚みが生じることで、一定の流動性を確保できる点もメリットです。相場の変動を牽引する役割を担っている側面もあるのです。

デメリット

その場の価格で取引が行われる現物市場があるわけですが、デリバティブ取引のような先物取引が存在することで、時には相場を急騰させたり急落させたりすることがあります

それにより、本来の市場がわかりにくくなり、管理が難しくなるといった事態がおこっています。

デリバティブの関連用語

金融商品を理解するのはとても難しいですが、ここで関連語についても少し触れておきたいと思います。

不動産デリバティブ

不動産をもっている人が、不動産から得られる収益の減少などのリスクを回避するために行うことができるデリバティブ取引のことをさします。

不動産に投資したい人も実際の不動産を購入することなく、購入したとき同様の収益を得ることができます。また、不動産を売却したい人も実際に売却することなく、実際に売却したとき同様の収益を得られるという特徴があります。

店頭デリバティブ

証券取引所や金融取引所などの取引所を介さず、直接証券会社などの金融機関と売買する人が差し向って取引されるデリバティブ商品のことをさします。

主な商品は、株や債券などの有価証券、先物取引、オプション取引などがあります。

デリバティブ内包型ローン

変動金利で借り入れする場合に、金利デリバティブ取引を組み合わせることで、取引先の需要にあわせた様々な金利パターンでの借り入れが、簡単な経理処理だけで可能になる仕組みの商品のことをさしています。

金利デリバティブについては『デリバティブ取引の種類をチェック』の項目の中の『金利スワップ』のところを参考にすればイメージしやすいでしょう。

デリバティブ預金

デリバティブ預金は『新型定期預金』『円仕組預金』などの別名をもっている、定期預金のひとつです。

為替の変動や金利の変動によって、預金している人の利回りなども変動するといった特徴をもっており、預金でありながらも投資の要素があります。そのため、預金でも元本割れを起こすことがあるというデメリットが生じます。

メリットとデメリットをふまえて検討しよう

普通に銀行に預金しているだけでは金利もわずかで「何か投資を…」と考えている人は少なくないですよね?

この記事ではリスク回避を目的としたデリバティブについてお話してきましたが、どんな金融商品であってもデメリットはつきものです。チャレンジしようと思っている人は、それらをしっかりと考慮したうえで実行に移すようにしてくださいね。