「ご助言」とは?意味や使い方・注意点・「ご教示」など類語との違いも徹底解説!

「ご助言」とはアドバイスがほしいときに使う言葉

新人

明日のミーティングの議題案がまったく思いつきません!ご助言お願いします~。
やれやれ・・・次からは自分で考えてきてね?

先輩

新人

ありがとうございます!

「ご助言」とは、目上の人からのアドバイスが欲しいときに使う言葉です。「助言」を英語で書くと「アドバイス(advice)」となり、敬語を示す「ご」をつけて「ご助言」と丁寧に表現しています。

「ご助言」と「アドバイス」のように似た意味をもつ日本語も多く、教えてもらいたいときの言い換え表現はさまざまです。

「ご助言」の類語(言い換え表現)
・「ご教示」
・「ご指導」
・「ご意見」
・「ご提案」
・「ご指示」
・「ご進言」
・「訓示」

「ご助言」の読み方・意味

「ご助言」は「ごじょげん」または「ごじょごん」と読み、”助けになる言葉を意味します。例えば先生、または上司や先輩といった目上の人に問題のヒントやアイデアを教えてもらうことが「ご助言」にあてはまります。

自分の【助け】となる提案やアドバイス、口添えを指した【言】葉で「助言」を意味しています。

「じょげん」と「じょごん」の読み方の違い

どちらの読み方を使っても間違いではありませんが、現代では「ごじょげん」のほうが一般的とされ、「ごじょごん」は古い読み方になります。

古くは「じょごん」のほうが多く用いられていましたが、近代日本に入ってからは読み方が「じょげん」へと移り変わっていきました。夏目漱石の小説の一節にも「じょごん」というフリガナが振られています。

「ご助言」をビジネスシーンで使用する際の注意点2つ

目上の人にアドバイスをもらうときに使用する「ご助言」。使い方を間違えてしまうと相手に対して失礼な言葉になってしまいます。ビジネスシーンで使用する際に気をつけなければならない「ご助言」の注意点を2つご紹介しましょう

お礼をするときには「ご助言」を使わない

目上の人からの「助言」にはしっかりとした言葉で敬意を示すことが大切です。「ご助言」は【助言=アドバイス】であることから、相手が教えてくれた知識や技術までが「アドバイス程度の軽いもの」と相手に思われてしまう危険性があります。

助言をもらったときの返事に「ご助言ありがとうございます」と返してしまう人がいますが、「ご助言」は目上の人に”アドバイスを求める”言葉であるため、もらった側が言うのは不自然です。

目上の人から教わったときのお礼に「ご助言」を使うと失礼になるため注意してください。

「ご助言」は社外に向けて使用しない

「ご助言」は目上の人からアドバイスをもらいたいときに使う言葉ですが、むやみに使用するのは避けた方がよいです。「助言」は丁寧な言葉ですが、敬語のなかでは尊敬度が低い表現になります。

ビジネスシーンでは「ご助言」を失礼と受け取る人も少なくないので、使用するなら距離感の近い目上の人に限定するのが無難です。取引先の相手など、社外に向けて使う場合は別の丁寧な言葉に言い換えましょう。

「ご助言」の正しい使い方と例文

「ご助言」は安易に使うと失礼になってしまいますが、決して悪い言葉ではありません。使う相手を選んで正しく使えばビジネスシーンでも使用できる丁寧な表現です。正しい「ご助言」の使い方についてチェックしていきましょう。

アドバイスを求める際に使える「ご助言」の例文

ビジネスシーンで目上の人からアドバイスがほしいときの「ご助言」の使い方を例文でご紹介します。

「ご助言お願いいたします」

ビジネスシーンで目上の人にアドバイスを求める場合の基本的な使い方です。“お願い【する】”を”お願い【いたします】”と謙譲語に言い換えて丁寧にお願いしている表現です。

「何卒ご助言お願いいたします」

「ご助言」の前後に丁寧な言葉を添えるだけでも相手への印象は変わります。

「ご助言いただければ幸いです」

この例文の「幸い」とは「嬉しい」や「喜ぶ」を意味しており、“アドバイスをもらえれば嬉しいです”を丁寧な言葉で表現しています

「どうかご助言いただければ幸いです」
「よろしければご助言いただければ幸いです」

相手から助言をもらえることを期待している言葉なので、お願いの気持ちとしては強い表現ではありません。どうしてもお願いしたいときは「何卒ご助言お願いいたします」のように強く念を押したほうがよいでしょう。

「ご助言賜りたく~」

「もらう」を謙譲語の「賜る」に言い換えてへりくだった表現方法です。アドバイスをもらう相手に敬意を表した言葉で、親しくない間柄や距離感のある目上の相手に使用します。

「どうぞご助言賜りたく存じます」
「ご助言賜りたくお願い申し上げます」

敬語が続く硬い表現なので、親しい相手にはもう少し崩した別の言葉を選んだ方がよいでしょう。

「ご助言を仰ぐ~」

「指示を仰ぐ」などで使われている目上の人になにかを求めるときに使用する「仰ぐ」を使った例文です。あまり使う機会のない表現方法ですが、知識として覚えておくと安心です。

「ご助言を仰ぎたく存じます」

このように「賜る」と使い分けるとよいでしょう。

「助言」をもらった場合のお礼の言葉は?

助言をもらったときのお礼はシンプルに表現しましょう。

【助言をもらった場合のお礼の一例】
・勉強になります。/なりました。
・励みになります。
・ご教示くださり、ありがとうございます。
・ありがとうございます。

ちなみに、お礼をするときに「参考になります」を使うと”参考程度の助言”と受け取られる恐れがあります。「助言」をもらったら「参考」という言葉を使うのは避けるのが無難です。

「ご助言」に対するお礼はメールで伝えても大丈夫?

お礼は口頭で行なうのが最善ですが、顔を合わせる機会が多くはない状況も考えられます。「ご助言」に対するお礼はメールでもOKですが、正しい敬語を使って相手への感謝を伝えましょう

【「ご助言」に対するお礼メールの例文】
⇒〇〇様にご助言をいただいたおかげでこれから状況も好転しそうです。このたびはご教示くださり、誠にありがとうございました。
⇒先日はご相談に乗っていただき、誠にありがとうございます。これからも物事がスムーズに運べそうです。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

「ご助言」をもらった場合の返事は「助言」の類語を用いて感謝の言葉で結ぶのがベターです。お礼の際には「ご助言」の結果報告を忘れずに行いましょう。

「ご助言」の類語(言い換え表現)と使い分け

「ご助言」以外にアドバイスと同じ意味の「ご教示」と「ご指導」は、どちらも【教える】という意味をもつビジネス敬語です。厳密には「ご助言」とは少し意味が異なるご助言の類語と使い分けについて解説します。

「ご教示」の意味・例文・「ご助言」との使い分け

「ご教示」・・・知識や技能の方法を教え示すこと

「ご教示」と「ご助言」はどちらもビジネスシーンで使える敬語ですが、”教える物事の内容”が異なります。ビジネスシーンでの「ご教示」は知識や情報を教えることに対し、「ご助言」はあくまでアドバイスを指し示します。

「ご教示」の例文
⇒「今回の日程をご教示くださいますようお願い申し上げます」

日程を教えてもらうことを「助言」とは言わないですよね?「ご教示」という字が示す通り、”解答をもらいたいとき”に「ご教示」を使います。

「ご指導」の意味・例文・「ご助言」との使い分け

「ご指導」・・・教え導くこと

「ご指導」とは目的や目標まで教え導くことを意味します。「ご指導」を使った別の表現にメールや挨拶の締めの言葉として使用できる「ご指導ご鞭撻」という表現方法があります。

“今後ともよろしくお願いします”というこれからの長い付き合いを想定し、”また教えてください”という意味を含んで使われる言葉です。

「ご指導」の例文
⇒「これからもご指導お願いいたします」

例えるならゴールまでつきっきりというくらいに強い気持ちで教えてほしいことを伝える言葉です。付き合いが続く相手には「ご指導」を使用し、接点や距離感があまりない相手には「ご助言」と使い分けるのが適切です。

※「ご指導ご鞭撻」をもっとよく知りたい人はこちらの記事がおすすめです!↓↓
「ご指導ご鞭撻」とは?会話やメールでの使い方・例文・言い換え・英語表現を解説

「ご助言」を使用した英語表現・例文

「ご助言」は英語で・・・
your advice
と表現できます。

「ご助言いただければ幸いです」の英語表現・例文

「ご助言いただければ幸いです」は英語で・・・
I will be happy if I receive your advice.
と表現できます。

今すぐ使える例文はこちら!

・I will be happy if I receive your advice regarding the selling method of the products.
⇒商品の販売方法について、ご助言いただければ幸いです。
・I completed the plan. I will be happy if you check it and afterwards give me your advice.
⇒企画書ができました。ご確認のうえ、ご助言いただければ幸いです。

「ご助言を賜りたく」の英語表現・例文

「ご助言を賜りたく」は英語で・・・
I would like to receive your advice
と表現できます。

今すぐ使える例文はこちら!

・I would like to receive your advice regarding this plan.
⇒こちらの企画に関して、ご助言賜りたく存じます。

「ご助言」の使い方に注意しながらアドバイスをもらおう!

「ご助言」はビジネスシーンでも使える丁寧な言葉ですが、使い方を誤ると相手に不快感を与えてしまう恐れがあります。教えてくれた人に対して失礼がないように、使い方に注意して目上の人からアドバイスをもらいましょう!