ロードマップは道路の地図のことじゃない!
上司
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上司
ビジネスで使うロードマップとは道路地図のことではなく、ざっくりいうと『目標を達成するまでの行程表』という意味です。
今回は、ロードマップの基本の意味をはじめ、具体的にどのようなものをロードマップというのか、類語や関連語などについても含めてわかりやすく解説していきます。
ロードマップの意味をチェック
日常生活の中でロードマップといえば『地図』を思い浮かべるのは当然でしょう。また、仕事をしていてもロードマップに関わらないことも多いので、部署を異動して突然耳にするようになった人もいますよね?
そこで、まずはロードマップの意味や、どんなところで使うものなのかなどについて解説します。
ロードマップとは?
■一つの目標をたて、そこに至るまでの作業行程を表にしたもの。
■企業がこれまでどのような製品をリリースしてきて、今後どのような計画になっているのかを時系列でまとめたもの。
2つとも大きな意味合いとしては同じですが、業界や分野によってニュアンスが少し異なります。
ロードマップの英語
ロードマップは英語では『road map』スペースをなくした『roadmap』2つの表記のしかたがあります。
そして、英語の辞書によっては『道路地図』という意味をメインに掲載しているものもあれば、『計画表』という意味合いをメインに掲載しているものもあります。
ロードマップの使い方・例文
ロードマップの意味はわかりましたが、会話ではどのように使うのでしょうか?ここでは例文をいくつかご紹介していきます。
ロードマップの書き方・作り方
ロードマップは企業によって仕様はさまざまで、分野・業界によっても形式はいろいろとあります。
ここでは架空の半導体メモリチップのメーカーの製品についてのロードマップということで一例をあげてみました。記載内容も実際には存在しないものですので、それをおわかりいただいたうえで参考にしてみてください。
上記の表の解説をしてみますね。
まず表記の説明からです。
1Q(第1四半期/4~6月)
2Q(第2四半期/7~8月)
3Q(第3四半期/9~12月)
4Q(第4四半期/1~3月)
横の2G(ギガ)、8Gというのはメモリチップの容量をあらわしています。
■2G30nmの製品は2018年1Qいっぱいで生産終了。
■2G25nmの製品は2018年3Qから開発し、2019年1Qにリリース。
■4G30nmの製品は現状のまま。新しいモデルの開発はなし。
■8G30nmの製品は2018年4Qいっぱいで生産終了。
■8G25nmの製品は2018年1Qから開発し、2018年3Qにリリース。
■16Gの製品は取り扱いがない。
■32G25nmの製品は2019年1Qから開発し、2019年3Qにリリース。
■32G20nmの製品は2019年2Qから開発し、2020年1Qにリリース。
30nmの製品を終息させて25nmの販売を開始するとは、製品の大きさが小さくなり、商品の小型化に対応できるよう半導体メモリチップもどんどん小さくしていくというもの。容量も大容量化をすすめるという開発スケジュールになっています。
どの製品が生産されているときに、どの製品が開発段階にあるのかなど、このようなロードマップがあると一目でわかりますよね?
他にも、フローチャート形式のロードマップやシンプルな計画表形式など、たくさん種類があります。もっと見てみたいという人は『ロードマップ 見本』で画像検索をしてみてください。
ロードマップと混同しやすい類語
ロードマップについてはだいたいわかりましたか?それではここで、混同しやすい類語についていくつかご紹介しておきますね。
ロードマップとスケジュールの違い
スケジュールは、『予定・予定表』という意味で使われています。
ロードマップはある達成地点までの行程の全体像が描かれており、開始地点~達成地点に至るまでのそれぞれの地点で『スケジュール』がある、という考え方をすればわかりやすいかもしれません。
ロードマップとマイルストーンの違い
ロードマップは、目標を達成するまでの道筋の全体像が記されているわけですが、一気に最終地点に到達できるわけではなく、必ず通過点になるポイントがあります。行程の途中にある目標地点のことを『マイルストーン』といいます。
ロードマップの関連用語
ロードマップには○○ロードマップなど、関連する用語がいくつかあります。ここではその中からわかりやすいものをピックアップしてみました。
ITロードマップ
野村総合研究所が、約5年後のITの技術進化を予測してまとめたものを『ITロードマップ』という雑誌として発行しています。
ビジネスや社会に広く普及していきそうな技術がどのように進展して実用化されていくのか、おおまかな時系列でまとめられています。
戦略ロードマップ
長期間にわたって何かを実現したいとき、目標を立てるとします。そして、それを達成するためにはさまざまな行動が必要となってきます。
■ステップ1では〇〇をする。
■ステップ2では▲▲をする。
このような行程を視覚的にまとめたものが『戦略ロードマップ』になります。
製品ロードマップ
企業が一つの製品を作るにあたり、どのような予定で開発から量産に至るのかを時系列で表したものを『製品ロードマップ』といいます。この記事の『ロードマップの書き方・作り方』でご紹介したロードマップの例が、まさにこの製品ロードマップです。
ただし、取り扱う製品は企業によってさまざまで、工程も製品によって大きく違いがあります。ロードマップの形式は企業によってかなりの違いがあるということは認識しておく必要があります。
ロードマップでプロジェクトを計画的に!
文章で計画表をまとめるだけでは複雑で理解しにくい場合でも、ロードマップとして可視化するとイメージしやすくなります。また、実行しようとしている計画も客観的に理解しやすくなるでしょう。
簡易的なロードマップでもないよりはかなりわかりやすくなるので、プロジェクトの資料作りを任された際は、指示がなくても作成してみましょう。もしかしたらそれで評価がグンとあがるかもしれませんよ。
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