社会人の定義は「社会に参加し活動している人」フリーター、ニート、学生との違いも紹介

学生を卒業して働き始めると、多くの人は「社会人」と呼ばれるでしょう。しかし、アルバイトやニートは社会人と言われるのか、曖昧な人もいらっしゃるのではないでしょうか。社会人の意味、フリーターやニートなどとの違い、社会人に求められている自立について詳しく解説します。参考にしてみてください。

社会人の定義は「社会に参加して活動している人」

社会人の明確な定義は存在しません。一般的には、「社会で働いている人」「社会の一員として役割を持ち、活動している人」のことを指しています。学生は社会人には含まれません。世間では、定職に就き、生活できる収入を得て自立している人を社会人と言われています。

広辞苑では次のように定義しています。

①社会の一員としての個人
②実社会で活動する人

社会人基礎力とは

社会人基礎力とは、職場や地域社会で仕事をしていくための基礎的な力として、2006年に経済産業省が次の3つの能力を提唱しました。

人生100年時代で、社会や個人のライフステージで活躍できることの重要性が考えられました。

社会人とフリーターの違い

フリーターとは「フリーアルバイター」の略称です。アルバイトやパート、派遣社員などの雇用形態で働く、15歳～34歳の若者を指します。正社員より雇用は不安定です。

フリーターを社会人に含めるかは個人によって違います。就職活動では、フリーターは社会人経験がないと見られるかもしれません。一般的に、アルバイトやパートは責任ある仕事の経験が少ないため、ビジネススキルが低いと判断されるでしょう。

社会人とニートの違い

ニートは働く意思がなく、社会に参加していないので、社会人には含まれません。
ニートの意味は「就労、家事、通学をしていない人」年齢層は、15歳〜34歳です。無職で働く意思がなければ、ニートとして見なされます。一方、無職でも働きたい意欲を持ち、求職活動を行っている人はニートとは呼ばれません。

社会人と学生の違い

学生は社会人には含まれません。例えアルバイトで収入を得ていても、本文は学生であるため社会人とは呼ばないのです。社会人との大きな違いは、以下の4つです。

学生は、先生や誰かから受け身で学ぶことが多いでしょう。一方、社会人は常に誰かが教えてくれる環境ではありません。自ら学んだり考えたりすることが必要とされます。自身のビジネススキルを高めるには主体的に学び、成果を上げることが求められます。

また、社会人と学生では責任の重さも違ってくるでしょう。学生がミスしても、。保護者が責任をとる　しかし社会人の場合は、自分で責任をとらなければなりません。軽率な行動は他の社員に迷惑がかかり、会社全体の問題と見られます。

社会人と主婦の違い

社会人は労働だけでなく、社会の一員として活動している人を指します。そのため主婦も社会に参加していると考えられます。例えば、学校でのPTA活動、地域のボランティア活動などは社会と関わりある行動といえるでしょう。専業主婦であっても社会人に含まれます。

社会人に求められる自立

社会人は自立して生活できることが求められます。そのためには、経済的、自己管理、自己責任、コミュニケーション能力といった4つの自立を心がけるといいでしょう。

経済的な自立

経済的な自立とは、まずは自分で生活費を得て、収入に見合った生計を立てられることです。生活するには、必要最低限かかる、家賃、光熱費、食費などの出費があります。計画的に配分を考え、突発的な出費にも対応できる貯蓄も必要でしょう。生きていくためにお金を稼ぐことは不可欠です。

自己管理

日々時間に追われていたり、食生活が荒んでいたり、生活習慣が悪いと健康を害する可能性があります。体だけでなく、心も疲弊していくでしょう。適切な睡眠、適量の食事をとるなど健全な生活で心身ともに管理することが必要です。オンとオフの切り替えをして、ストレスも軽減できると自己管理がしやすくなるかもしれません。

自己責任

社会に出ると自分の発言や行動、判断に責任が伴います。何か問題が起きたときには、原因を見つけ、改善できる能力を求められるでしょう。ミスを改善できるよう、自分のスキルを伸ばすことも必要です。公私ともに自己責任の範囲は広がっています。

コミュニケーション能力

社会に出ると、職場や取引先などコミュニケーション能力が求められる場面が多数あります。相手の存在を受け入れ話を聞く、その状況に適したふるまいが必要です。良好な人間関係はビジネスの場面で役立つでしょう。