スパムメールとは「迷惑メール」のこと!
先輩
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インターネットが普及してくると同時に悪質な迷惑メールも増えてくるというイヤな世の中ですが、この迷惑メールのことをカタカナ用語では『スパムメール』というんです。
そこでこちらの記事では言葉の意味の詳しい解説をはじめ、どんなスパムメールがあるのかや対処方法などをわかりやすく解説していきます。
スパムメールの意味をチェック
「スパムって缶詰じゃないの?」と思っている人もいますよね?しかし、メールのスパムはちょっと違う。そこでまずは、スパムメールの意味や由来など、言葉そのものについてご紹介します。
スパムメールとは?
スパムメールは、ひとことでいうと『望んでもいないのに一方的に送られるメール』のことで、日本では『迷惑メール』とよばれることも多いのが実情です。
スパムメールを受け取った側としてみれば、「うざい」「なんでこんなメール送ってくるの?!」と腹立たしく思っているでしょうが、送っている側としては次のような目的をもって無差別に大量送信しています。
■製品やサービスの宣伝
■ネット上にウイルスをばらまく
宣伝といっても、この場合はTVCMなどで流れているような製品やサービスではなく、非合法である場合も多く、メールアドレスの販売業者から購入したり、なんらかの手段で入手したアドレスを使って大量送信しているようです。
ウイルスをばらまく目的で送っているメールはもう悪質としかいえませんよね。
スパムメールの英語
スパムメールは英語で『spam mail』と表記しますが、ジャンクメール(junk mail)とよばれることもあります。ここで、『spam』と『junk』の英語の意味もご紹介しておきますね。
■大量の迷惑メール
■受け手が望んでいないのに大量のメッセージを無差別に送ること
■がらくた
■くだらないもの
■中古品
■二流品
迷惑メールは一種の『くだらないメール』『くずのメール』ということになるので、ジャンクメールともいわれているのでしょうね。
スパムメールの語源・由来が面白い!
スパムメールの由来は缶詰の商標名ですが、これを使ったイギリスのコメディー番組『Monty Pnython’s Flying Circus』のコントが元になっているといわれています。
このコントは、レストランで客が「どんなメニューがある?」と聞くとスパムが使われるメニューばかりで、そのうち周りの客が「スパムスパム」と歌い出し…。スパムが連呼され、食べたくもないスパムをしぶしぶ注文するはめに…というもの。
繰り返される言葉(メッセージ)のせいで迷惑するというこのコントのイメージから、無差別に大量に送られる迷惑メールのことをスパムメールとよぶようになったそうです。
スパムメールの仕組みって?
スパムメールを受け取った人のほとんどが思うのは「なんでこんなものが送られてくるの??」ということではないでしょうか。そこでここではその理由や仕組みなどを簡単に解説しておきます。
スパムメールが増える理由
公的に宣伝できる商品やサービスであれば、TVCMやチラシ掲載という方法で売り込むことができます。しかし、違法なものや公にできないものであればそのような方法での宣伝ができないため、規制のないメールという方法がとられます。
また、CMやチラシよりもコストも手間もかからず、手軽に宣伝できるというところも、メールを使うメリットになっているようです。しかも、送り主がわからないようにすることもできるということが、スパムメールが増える理由にもなっています。
大量のアドレスの入手方法は?
ここがもっとも知りたいところかと思いますが、メールアドレスの入手については以下のような方法があるといわれています。
これらのほかにも、無作為につくったアドレスを送信して宛先不明にならなかったものを採用するという、昔ながらの方法も未だに使われているようです。
スパムメールのよくある例と対処法
スパムメールはできることなら1通も受け取りたくはないもの。ここではどんなスパムメールがあるのかと、その対処法について簡単にまとめてみました。
出会い系
女性の名前を語った性的内容のメールは、迷惑メールの主流といっていいほど多くなっていますが、「あなたにピッタリの出会いをサポートします」といったような出会い系サイトへの誘導のメールもかなり多いことが現状。
その他、芸能人のマネージャーを語り「モデルの〇〇の相談にのってほしい」というように、ファンなら飛びついてしまいそうな内容の迷惑メールまで存在します。
金儲け系
「一攫千金のチャンス!」「〇〇万円当選した」という、お金儲けができるといった内容のメールも多くなっています。どんなにありそうな内容であっても、そんなことがメールで送られてくることはないので、配信者が有名人・芸能人の場合でも警戒が必要です。
広告系
一見すると商品やサービスの宣伝広告に見える内容で、その中についているURLをクリックさせようとしているスパムメールです。
架空請求系
「利用料金が滞納しています。〇日までにご連絡をいただけないと法的な措置がとられます」というような内容のメールを受け取ったことがある人ってけっこういませんか?
手続きをするためだといってURLのクリックをうながしていますが、そこをクリックすると高額な請求をされてしまうといった、ワンクリック詐欺のようなメールがこれにあたります。
[対処法]スパムメールのURLを開く・返信するのはNG
スパムメールを受け取った人の中には、からかったり、こらしめたりすることを目的に返信をしてしまう人がいるかもしれません。
しかし、無差別に送信しているスパムメールは、送信段階ではまだターゲット候補であり、返信がきたらその人が本当のターゲットになってしまいます。そのため、面白半分でも返信はNGです。
また、URLがついている場合もアクセスした人がターゲットに決定するので、スパムメールらしきメールについているURLは絶対に開かないようにしましょう。
スパムメールとフィッシングメールの違い
スパムメールは主に広告的な内容を指すのに対し、フィッシングメールは詐欺を目的としたメールを指します。フィッシングメールもスパムメールの一種というとらえ方もできますが、以下のような内容のものが多いといわれています。
■銀行やクレジットカード会社を名乗ってIDやパスワードを入力させる。
■クラウドサービスやオンラインゲームなどのパスワードを再設定させる。
■通販サイトのクレジットカードを情報を再設定させる。
フィッシングメールの内容については以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもぜひご覧ください。
フィッシングの意味とは?フィッシングサイトの見分け方と対策を知って詐欺を撃退!不審な点はない?スパムメールにはご用心!
ネット環境が進化すると同時にスパムメールの手口もかなり巧妙なものになっています。LINEでも『乗っ取り』がある世の中になっているので、メールに限らず、送信されてきた内容に不振さを感じた場合は警戒するようにしてくださいね。