「冥土の土産」とは「死ぬ前のいいこと」「死んであの世にもっていく事物」
冥土の土産に教えてやろう
若い世代では「冥土の土産」を使ったことがある人はほとんどいないでしょう。
「冥土の土産(めいどのみやげ)」とは「死ぬ前に得た情報、起こった嬉しいこと、人の親切」などを指します。
「死後の世界(冥土)」に土産として持っていくに足る情報や思い出というわけです。達観したご老人が半ば冗談で言うことが多いですよね。
「冥土」は「冥途」とも書きますが、この場合は「冥土の土産」と前者を使用するのが一般的です。
「冥土の土産に教えてやろう」とは
漫画やアニメに登場する悪役のセリフでしか聞いたことがないですよね。「冥土の土産に教えてやろう」というのは、つまり、「お前はもうすぐ死ぬのだから教えてやる」という意味です。
しかしながら、スポーツやゲームでとどめを刺す前に冗談で言うことはあるかもしれません。
「冥土の土産」の使い方・例文
・冥土の土産になりました ・冥土の土産にいいことを聞きました
「冥土の土産になりました」と大げさに言うのがご老人の得意技です。多くは冗談でこのように言っているだけなので、「またまた~」「いやいやまだまだ先ですよ」と否定してあげるといいでしょう。
「冥土の土産」の類語
・置き土産 ・黄泉(よみ)の客 ・冥土の道は王なし
「冥土の土産」と同じように死に関連したワードですが、どれも意味は異なります。
この場合の「置き土産」は「故人が残していくもの」、「黄泉の客」は「死んだ人」のこと、「冥土の道は王はなし」は「死は誰にでも平等に訪れる」ことを意味しています。
「冥土の土産」を英語で
I will let you know the truth as a souvenir to hell ⇒冥土の土産に聞かせてやろう
「a souvenir to hell」で「冥土の土産」を表現しています。「hell(地獄)」というワードからも分かるようにこれは悪役のセリフ。使い道はないかもしれません。
直訳が難しいのでいい意味で使う場合は「good memory(いい思い出)」ぐらいにしておくのがいいでしょう。
「冥土の土産」と言われたら
「冥土の土産に――」とご老人に言われても、しんみりすることなく軽くいなせるようになりたいですよね。そうやって若者の反応を見て対応力を測っているのかもしれません。