「孤軍奮闘」とは「少数で戦う」「一人で懸命に努力する」という意味
孤軍奮闘で頑張る姿に感動する
「孤軍奮闘」この字面を見ただけで、ドラマが頭に浮かんできますよね。
「孤軍奮闘(こぐんふんとう)」とは「少数で戦う」「一人で懸命に努力する」という意味の四字熟語。「戦う」といってもこの場合は、頑張る、働く、取り組むと置き換えることができます。そのため、日常の様々なシーンで使うことが可能。
「孤軍奮闘」の由来・漢字
「孤軍奮闘」は文字通り、孤立した少ない軍勢(孤軍)で力いっぱい戦う(奮闘)様子を表した言葉です。
「孤軍」は「狐」や「弧」と書き間違いやすいので注意。
「孤軍奮闘」の使い方・例文
・関連会社が倒産してしまったため孤軍奮闘して何とか経営を立て直した ・誰の賛同も得られなかったので孤軍奮闘する羽目になった ・孤軍奮闘する姿を見せて同情を誘うつもりかもしれないが、元々は彼が招いたミスだ
「孤軍奮闘」はいい意味でも悪い意味でも使うことができるフラットなワードです。一人頑張る様を称える意味でも、一人惨めに取り組む様を憂う意味でも使うことが可能。
「孤軍奮闘」の注意点
「孤軍奮闘」は本来であれば皆で行うべき物事を一人で取り組む際に使用します。元々一人で行うべきことには使用しません。
例えば、囲碁や将棋など元々一人で行うゲームに「孤軍奮闘して頑張った」とは使いません。
「孤軍奮闘」の類語・対義語
・孤立無援(こりつむえん) ・四面楚歌(しめんそか)
「孤軍奮闘」と似たような表現に上記の四字熟語があります。とはいえ、微妙に意味合いが異なるので注意。
・孤立無援⇒一人きりで助けがいない ・四面楚歌⇒敵だらけ
「孤立無援」は仲間がいないことを強調しており、「四面楚歌」は一人かどうかは関係なく周りが敵だらけの様子を表しています。
「孤立無援」の対義語を挙げるとしたら、「一致団結」でしょうか。「一致団結」は「皆で力を合わせる」という意味です。
「孤軍奮闘」を英語で
fight a lone battle ⇒孤軍奮闘
「fight a lone battle」は「孤軍奮闘」と同様の意味の慣用句です。直訳しても「一人の戦い」なので同様の意味であることが分かりますね。
「孤軍奮闘」ど同様、ビジネスから日常の頑張りまで様々なシーンで使うことができます。
「孤軍奮闘」の前に
ドラマや映画など物語の中であれば、「孤軍奮闘」は美しく、かっこよく見えるかもしれません。しかし、実際にそのような状況になるのは避けたいですよね。
「孤軍奮闘」せざる負えなくなる前に、協力してくれる人、応援してくれる人を確保しておきましょう。