「目を細める」とは「微笑む」という意味
孫の成長に目を細める
幸せを感じたり、嬉しいことがあったりすると自然に笑顔になりますよね。「目を細める」はそんな様子を表した慣用句です。
「目を細める」とは「微笑む」様子を表す慣用句。人は自然に笑顔になる時、顔の筋肉が緩みます。その際の目に着目した表現が「目を細める」。
これは「目を細める」ではない
人が怒っている時の顔も、「目を細めた」状態ではありますよね。しかし、筋肉が緩んだ微笑み状態とは違って、怒りの顔は力が入り結果的に目が細く見えているだけです。
日本語の慣用句における「目を細める」は前者の微笑みで目が細く見える状態を表しています。怒りの感情を表す際に「目を細める」を使うのは間違いです。
「目を細める」の使い方・例文
・ペット動画を見るとつい目を細めてしまう ・子供を見て目を細める彼に好印象を抱く ・お互いを褒め合う幼い兄弟に大人たちは目を細めた
「目を細める」はよく知られた慣用句とはいえ、婉曲的な表現なのでビジネスシーンの資料やメール等に使うことはあまりないでしょう。文学作品によく見られる表現です。
「目を細める」の類語
・笑みがこぼれる ・顔をほころばせる ・頬が緩む ・表情が和(やわ)らぐ
「微笑む」「笑う」と言ってしまえばそれまでですが、「目を細める」のように敢えて婉曲的な表現をすることで文章に深みを与えることができます。
これらはどれも「微笑む」を表した表現です。
「目を細める」を英語で
・smile ・beam ・grin
日本語で「微笑む」を表す表現がたくさんあるように、英語でも同様に多くの表現があります。
有名なのは「smile」。「beam」はよりニッコリしている時に使います。「grin」はニヤニヤというニュアンス。どれも声を出さずに表情で笑顔を作る際の表現です。
ちなみに、「to narrow your eyes」は「目を細める」の直訳ですが、「疑う」「不快感を持つ」「軽蔑する」といった逆の意味になってしまうので注意。
幸せを感じる時に鏡を見たら
何気ないことでも幸せや面白みを感じるシーンってありますよね。そんな時に鏡を見たら自然と「目を細める」状態になっていることに気づくはず。
しかし、ストレスや疲れなどで心身がフラットではない場合は「目を細める」ことができなくなります。どんな些細なことにでも目を細められる状態でありたいものです。