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「ご査収ください」とは?上司へ使える敬語?メールでの使い方や返事の仕方・英語表現まで徹底解説

「ご査収ください」は敬語表現だが使う相手やシーンを考えて!

新人

企画書ができました!ご査収ください。
・・・・・。

上司

新人

あれ?!なにか失礼な発言したかな・・・。

「ご査収ください」という言葉は丁寧な表現ですが、相手やシーンを考えて使わないとトラブルになる恐れがあります。

相手に書類の確認をお願いする「ご査収ください」はビジネスシーンでよく使われる敬語表現ですが、「ください」は命令形であるため、人によっては不快に感じる可能性も・・・。

目上の上司や取引先に対しては、より丁寧な表現に言い換えたフレーズで対応することが大切です。例えば「ください」を「お願い申し上げます」などに言い換えることや、シチュエーションに応じて類語を使用するのもよいでしょう。

「ご査収ください」の言い換え表現や類語
・ご査収くださいますようお願い申し上げます。
・ご確認ください。
・ご検収ください。

※「ご査収」は下記記事にも詳しく書かれています!↓↓
「ご査収」とは?上司や取引先への使い方(例文つき)・英語表現など気になる情報を総まとめ

「ご査収ください」の意味

「ご査収ください」の「査収」とは、「金銭や物品、書類の内容などをよく調べて受け取る」という意味です。

「査」は訓読みで【しらべる】と読み、「査収=調べて(しらべて)収める」に「ご」をつけて丁寧に表現した言葉です。

丁寧な言葉で「よく確認してから受け取ってくださいね」とうながす言葉ですが、「ください」は「くれ」を丁寧に表現した命令形であるため、目上の人に使用するのは避けた方が無難です。

上司や取引先に対する「ご査収ください」の使い方

丁寧に確認をうながす表現として使える「ご査収ください」ですが、命令形の口調が相手に不快感を与える恐れのある言葉。ここからは上司や取引先に対して失礼にあたらない「ご査収ください」の使い方を確認していきましょう。

「ご査収ください」を使った表現はメールや郵便を送付した際に使える

ビジネスシーンで使用される「ご査収ください」は、郵送した重要書類やメールに添付したファイルの内容など、中身をしっかりと確認してほしいモノに対して使用できます。金額や数字など、記載されている内容に誤りがないか確認してもらうときに最適です。

「ご査収ください」の使用が最適な主なモノ
・資料/説明書
・請求書/領収書
・見積書
など

ビジネスシーンでは「ご査収くださいますよう」の使用が無難

ビジネスシーンでは命令形となる「ください」は避け、より丁寧な「ご査収くださいますよう」の使用が無難です。上司や取引先に対して適切な言葉を選択することが求められます。

「ご査収くださいますよう」の意味と例文

「くださいますよう」とは、「くれる」の尊敬語「くださる」に丁寧語の「ます」を加えた、より丁寧な表現となります。

・ご査収くださいますようお願いいたします
・ご査収くださいますようお願い申し上げます

「ご査収ください」と言われた場合の返事の仕方は?

「ご査収ください」を使用するケースは書類やメールなどの確認が必要なときです。自分が言われた場合は、確認して受け取ったことを相手に伝えればOKです。

「確認しました」「いただきました」のように日常会話でも使える簡単な返事から、「受領しました」「拝受しました」のようにビジネスシーンで使用する機会の多い返事もあります。

・確かに受け取りました。/いただきました。
・内容確認いたしました。

距離感が近い相手にはこのように崩して返事をすることも可能ですが、目上の人や上司、取引先相手には受領の謙譲語である「拝受」を使用した返事をするのが適切です。

・確かに拝受しました。
・拝受いたしました。

より丁寧に「ありがとうございました」などのお礼の言葉を付け足すと相手に好印象が与えられます。

「拝受いたします」は間違い?

「拝受」と「いたします」はどちらも謙譲語です。相手に使用するときの「拝受いたします」は二重敬語として適切ではないという見方もありますが、ビジネスシーンでは一般的な使い方でもあるので間違いというわけではありませんが、不安な場合は使わないほうがよいでしょう。

「ご査収ください」の類語

「ご査収ください」の類語には、内容の確認や受け取りを伝える意味の言葉が当てはまります。

例えば「確認」や「検収」も「査収」の言い換え表現としてビジネスシーンで使用できます。「ご査収ください」の類語を使用した例文をチェックしていきましょう。

ご確認ください

「確認」はなにかしらをチェックする際に使われますが、「ご査収ください」の言い換え表現として使用する場合、意味合いが少し異なります。

「ご査収ください」は内容に誤りがないかよく調べてから受け取るのに対し、「ご確認ください」は内容が重要ではないものにも用いられている言葉です。

内容が正確か確認が必要な書類には「ご査収ください」。受け渡しの際に便宜的に使用されるのが「ご確認ください」。重要度が高い内容の場合は「ご査収ください」を使用し、それ以外の便利な言葉として「ご確認ください」を使い分けるのが適切です。

ご検収ください

「検収」とは、届いた品物の数や種類、品質・動作確認を点検・検査して受け取る際に使用する言葉です。「検収」は動作確認などを必要とするシステム開発などでも用いられているビジネス用語です。

主に数字やファイルを確認する「ご査収」に対して、「ご検収」では「物品や商品の品質確認」の際に使用されます。「点検=確認」の意味では間違ってはいませんが、確認する対象が「査収」と「検収」では大きく異なることを覚えておきましょう。

「ご査収ください」の関連語

ビジネスシーンで使われる機会が多い「ご査収ください」は、ネット上の思わぬところでも使用されています。本来の意味とは少し違う使われ方がされている「ご査収ください」にスポットを当ててみました。

「ご査収ください」はツイッターで人気?!

ツイッター上では面白画像を「ご査収ください」と紹介するつぶやきが密かに話題となっています。画像だけなら変哲のない一枚の写真ですが、最後に「ご査収ください」と付け加えることでシュールな雰囲気を作り出しています。

・〇〇です、ご査収ください。
・〇〇している画像です。どうぞご査収ください。

このように画像は生活感あふれるものから、めったに撮れない決定的瞬間など、さまざまな写真が投稿されるなか、最終的には「ご査収ください」で完結していることで統一されています。

画像とビジネス用語を組み合わせ、ちょっとしたジョークを演出するのに「ご査収ください」が一役買っています。

「ご査収ください」の英語表現

「ご査収ください」は英語で・・・
check, look
と表現できます。

今すぐ使える例文はこちら!

・Please have a look.
⇒ご査収くださいますようお願いいたします。
・I attached the plan. Please have a look.
⇒企画書を添付いたしました。ご査収くださいますようお願いいたします。
・I sent you the documents. Please check.
⇒書類を郵送いたしました。ご査収くださいますようお願い申し上げます。

上司や取引先に使う際は「ご査収ください」をより丁寧に言い換えよう!

ビジネスシーンでは資料や見積書など確認を必要とする場面が非常に多く存在します。上司や取引先に確認をうながすときは、失礼がないよう正しい言葉を選択することが基本。

「ご査収ください」では相手に不快感を与える可能性があるため「ご査収くださいますようお願いいたします」など、丁寧な表現に言い換えて使いこなしてくださいね