兼業とは『本業のほかに他の仕事や事業を行うこと』
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働き方改革の影響や、在宅でのリモートワークなどが推進される中で、『兼業』や副業を行う人が増加しています。フリーランスの人が多くの業務を兼務するほか、いまやサラリーマンの中にも、本業と異なる仕事でお金を稼ぐ人も少なくありません。
あなたは兼業と副業について、その意味をきちんと把握できていますか?
ここでは、兼業についてさまざまな具体例を紹介しながら解説していきます。この機会に、ぜひ兼業と副業のちがいや正しい使い方を理解しましょう。
兼業の意味をチェック
『兼業』とは『本業のほかに他の事業や仕事を兼ねて行うこと。また、その事業や仕事』を指します。
では兼業について、もう少し詳しくみていきましょう。
兼業の漢字について
兼業はどのような漢字と語源からなる言葉でしょうか。
兼業は、業を兼ねるという2つの漢字を組み合わせた言葉です。読んで字のごとく、業(仕事)を(複数)兼ねるという意味ですね。
ビジネスにおける兼業について紹介
近年、兼業や副業が国内で推進されるようになった背景には、「働き方改革」で兼業や副業を推進していることが挙げられます。
この狙いは、人材や労働を流動化して労働生産性や労働参加率を向上させることです。さらに、誰もが生きがいを持って能力を発揮できる一億総活躍社会の実現を目指す社会的な流れも、兼業や副業が推進される要因として挙げられます。
兼業はネガティブな言葉?
従来はネガティブにとらえられがちだった兼業という言葉ですが、現在は新しい働き方や価値を生み出すものとしてとらえられています。
終身雇用制度が過去のものとなり、1つの会社に生涯を通じて勤めることはもはや当たり前ではなくなりました。多様化したライフスタイルの中で、人それぞれが得意な仕事や好きな仕事をして、より柔軟な形でキャリアアップを目指す社会へと変わりつつあります。
さらに、多様性に富んだ外部の人材を取り込むことで、新しい価値を見いだそうとする企業も増加中です。
このような社会的な背景により、兼業や副業はすでにネガティブワードではなく、むしろポジティブな言葉として受け止められるケースも増えています。
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兼業の英語は『side business』
兼業は英語で『side business』と表記します。
では例文をみてみましょう。
He is running flower shop as a side business.
彼は兼業として花屋さんを営んでいます。
My company recommends side business.
私の会社は兼業を推奨しています。
ただし『side business』を日本語に訳す場合は、兼業のほかに副業という意味合いとなる場合もあります。
さらに、「付属事業」「サイドビジネス」「アルバイト」となるケースもあるので文脈によって判断するよう注意が必要です。
兼業と副業の違い
兼業とは一般的に、職務以外の他の業務に従事することを意味します。副業との違いは、より事業としての度合いが高い点です。会社に属しながら個人事業を本格的に行う場合も兼業にあたります。
つまり、本業以外の事業を同時に2つ以上かけもちしている状態が兼業です。この場合、それぞれの仕事の収入や費やす時間、労力などの比率は明確には決まっていません。
一方、副業とは「主となる仕事とは別に仕事を持つこと」を指します。
収入やその仕事に費やす時間、労力などが本業と比べて少ない場合が、副業であると一般的にいわれる傾向です。メインの仕事となる本業があり、その傍らで本業と比べて収入や費やす時間、労力などの比率が低い他の仕事を副業といいます。
兼業と副業の共通点は「本業以外の仕事をする」という点です。本業だけではなく、他の仕事や事業から収入を得ている状態は、兼業と副業の共通事項です。
兼業の使い方・例文
それでは、兼業の例文を見てみましょう。
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兼業の意味を理解してきちんと使おう
これまでみてきたさまざまな背景や社会的な要因により、今後、兼業という言葉を耳にする機会はさらに増えるでしょう。似て非なる意味をもつ副業とのちがいをしっかり認識して、上手に使い分けましょう。
ぜひ、この記事を参考に正しい意味や使い方を把握してみましょう。